2016年1月14日木曜日

【1月14日(木)】 あの白さを あなたにも見せたい [活動281日目]

朝、少し雪が積もっていた。
雪かきは小まめにした方が良いよ、と言われていたので、少ししてみる。
勝手がよく分からないが、とりあえず僕が通る部分だけ開け、流雪溝と思しきところへ雪を追いやる。


さて今日は、社協(社会福祉協議会)の「ふれあい給食サービス」のお手伝い。
一人または二人暮らしの高齢者宅に、お弁当をつくって配るものだ。
8月に中学生たちと一緒に調理して以来である。


月に二回の同サービス。基本的にはボランティアのお母さんが、二名で腕を振るう。
業者さん、というか和泉で食堂など経営している方が請け負うこともある。


しかし僕の調理レベルなど、序ノ口どころか番付外。邪魔にならないよう、お米を研いで、
野菜を切ったり卸したりして、マヨネーズを和えて、洗い物をして、盛り付けの補助をして。それくらいだ。


そして最高においしそうな、超豪華なお弁当が完成。
これでサービス利用者の負担金は300円という、最驚価格である。

社協の職員さんと一緒に配達へ。皆さんいつも楽しみにしているようで、嬉しそうに受け取っていた。
雪かきのお手伝いなどあれば呼んでくださいね、とついでに営業活動もしておく。

ところで中には、床に膝と頭を付けて「すみませんね、ありがとうございます」と感謝を示す、ものすごく腰の低い方もいる。
こちらが恐縮してしまうくらいだが、これもまた田舎らしいというか、昔の方の気質や日本人らしさといったものを感じる。


ありがたいことに、余った食材で僕のぶんもつくって下さった。
社協の事務所で、お昼にいただく。もちろんうまいし、ボリュームもあるのでお腹が膨れる。ごちそうさまでした。


雪は強くなったり弱くなったりしながら、降り続けている。


あちらこちらで「やっと雪が降ったね」という声が。そこにはどこか、安堵にも似たようなものを感じた。
積もったら積もったで大変なのだが、でもやはり雪が無いと、和泉らしくないのだろう。


どのタイミングで、どこを雪かきすべきなのか。どこは やらんでも良いのか。まだよく分からない。
早く慣れたいものである。


23時、依然として静々と降り続ける。明朝にはどうなっているのか、楽しみだ。


【1月13日(水)】 Why Did You Come to the Snow Country? [活動280日目]

明日お邪魔して良いですかー、と連絡が来たのは、石川県白山市の白峰(しらみね)で活動する同期。
大野の街とは40分程度、和泉地区とも1時間ちょっとのご近所さんだ。

和泉と同等か、それ以上に雪深い白峰。しかしここまでの暖冬で雪が無く、予定していたスキー場の手伝いも無い。
というわけで急きょ遊びに視察研修に来てくれたのだ。ちなみに僕も、前に一瞬だけ先方を訪れている

そんなわけで今日は、おゆうちゃんを案内して周ることに。
数日前にはケンさんが訪ねて来てくれたが、それに続く訪問者。嬉しいものだ。


まずは例によって道の駅へ行き、お姐さんとお喋り。お食事処でもスタッフさん方とお喋り。
まいたけ弁当と まいたけそば(僕はうどん)でお昼ご飯。うまっ!と大絶賛であった。

例によって郷土資料館内をぐるりと見させていただき、例によってコーヒーをごちそうになりながらお父さんとお喋り。
こちらの方、しばらく白峰で暮らしていたことがあるらしく、おゆうちゃんと共通の知り合いがいた。
更に おゆうちゃんの出身地にも暮らしていたことがあり、詳しかった。すげー、繋がってますねえ。
僕が滋賀県多賀町を訪れたときも共通の知人を持つ人がいたし、世間は狭いものだ。


例によって九頭竜ダムへ。
いつものピンクポロシャツだけではさすがに冷えるので、ゴールド坊主に進化した佐宗隊員。
前にいただいたもので、なかなか温かい。そして目立つ。


例によって、資料コーナーを覗いてみる。全国の「ダムカード」を興味ありげに眺めるおゆう隊員。


森と湖の妖精「もこ」と一体化する、おゆう隊員。
今まで何人もに促してきたが、やってくれた人は初めてである。

例によって和泉支所を訪れ、例によって和泉公民館を訪れ、職員さんたちとお喋り。


例によって保育所を訪れ、子どもたちと戯れる。
ふだん人見知り気味の子も懐いていたから、さすがのキャラクターだ。


そして若いママさんが誕生。
(※子どものプライバシー保護のため、念のため画像に処理を施してあります)


僕も撮られた。保育園児二人くらいは軽いもんです。慣れたというべきか。
(※子どもたちのプライバシー保護のため、念のため画像に処理を施してあります)

外が暗くなり始め雪も降り出したところで、おゆうちゃんは帰路に着いた。
半日の滞在だったものの「人がみんなステキ!」との感想。嬉しいね。
が、和泉番付でいうとまだまだ序二段くらいだ。
見せたいところ、食べてもらいたいもの、逢って欲しい人がいくらでもある。是非、また来てもらいたい。


白山名物、とち餅&栃の味せんべいをお土産に置いていってくれた。うまかったっす。


和泉にも遂に、それなりに雪が積もりそうだ。

スキー場、除雪作業をする会社、除雪車に油を入れるガソリンスタンド、作業員さんたちが食事をするレストランなど、
一次的二次的に、雪が無いことで商売上がったりとなるところも多いようだ。
一般市民にとっては手間が減る一方、雪国の経済に影響する部分も大きいのである。
やはり、ある程度は降ってもらわなければ。

担当者さん曰く、年間の降雪量は毎年一定なのだという。つまり、これからドカッと来るのかな。
おゆうちゃんも僕も散々「雪は大変だよ」と聞かされてきたのに、拍子抜けしていたところだ。どんとこい。


さて、白峰では「雪だるままつり」が開催されるという。
ろうそくの明かりが灯された幻想的なスノーマンの数々、観賞されてはいかがでしょうか。
2月6日(土)と12日(金)だそうです。僕も行こうかなー


2016年1月12日火曜日

【1月12日(火)】 望んでいれば いつまででも成長期 [活動279日目]

冬休み期間中はお休みしていた、小学生えいご教室。
今日から再開し、通算24回目のレッスンである。

今回から食べものの単語を導入。始めの頃にやってそうで、実はまだ登場していなかった。
pizza, hamburger, spaghetti など、日常でつかう言葉が主なので、ちょっと多めの15ワード。
カタカナ読みでなく、英語の発音を意識してもらう。
コーラじゃなくcoke、プリンじゃなくpudding、あたりは初耳だったようだ。


前にも触れた「Do you like ~?」「Yes, I do / No, I don't」を練習。この表現は、みんな完ぺきだ。
同じカードを持った人を探すゲームと、質問しながら絵を合わせていくカードゲームをプレイする。
物を受け渡すときの「Here you are」「Thank you」も、ここにきて導入。

毎週月曜は ちゃんとした英語教室に通っている きょうだいも、冬季は雪の影響で福井市まで通えないということで、
今回から参加してくれるそうだ。今年は未だ雪がゼロだが、来てくれるのは嬉しい。久々に10人の大所帯となった。

そう、大所帯。
前に子ども英会話講師をしていたときから感じていたことだが、子どもが7人を越えたあたりから、
「指導」は困難を極める。「童七人(わらべしちにん)寄れば喧(かまびす)しい」というやつだ。いま考えたけど。

学校などの「授業」なら元より、こういう場ではどうしてもお喋りだったり、余計な口だったりが止まらない。
小さい子は集中力が継続しなかったり、泣いたり怒ったりしてしまうこともある。
前職のときは厳しく指導したが、公民館講座であるこの場で、どこまで厳しさボリュームを上げるべきなのか。

それと同教室は周知のように、簡単な英語をつかいながらゲームをして遊ぶのがメインだ。
低学年ならまだしも、高学年には物足りない内容であるのは間違いない。
そもそも週一時間のレッスンで喋れるようになるわけは無いので、英語に定期的に触れられる機会であれば良い。
とはいうものの、内容が簡素すぎるのではないか。もう少し勉強ツマミを右に捻るべきなのではないか。
であれば、学年混合のなか、どう指導していくのか。

誰かが答えを出してくれるわけでもないから、自分でキッチリせなあかんのやけどな。
前にもこんな想いを吐露しておいて、何も変わっちゃいない。
他の活動などを隠れ蓑にして、深く考えてこなかった。なあなあで、二十回以上もやっている。

前は来てくれてたのに、もう来なくなった子もいる。ひとえに、自分が至らなかった結果だ。
中途半端が、いちばん悪い。そんな体たらくならいっそ、やめちまうべきなのだが。


いつも来てくれる兄弟が、出かけたお土産にと龍の足袋ソックスをくれた。これは嬉しい。
ふだんキャラクターものなんかを履いているけど、ドラゴンは持っていなかった。
いやそれ以前に、たまたま見つけたからと僕のために買ってきてくれる、思いやってくれる気持ちがありがたい。

楽しいと言って通ってくれる子たちと、英語に対する抵抗が和らげばと期待してくれる親御さんたち。
そもそもの目的は、それらだ。その声に応えられるよう、協力隊の任期中、そしてそれ以降も、
えいご教室を続けたいとは思っている。悩みはあれど、それを乗り越えたときがまた成長でもあるのだろう。

子どもたちが飽きるまでくらいは、頑張らなあかんな。
終点などねぇぞぉ、と。


2016年1月10日日曜日

【1月8/9日(金/土)】 生まれつき心が強い人はいない [活動275/276日目]

1月8日(金)

ケンさんによる大野市視察研修、二日目。


朝はのんびりと過ごしてから、まずは九頭竜ダムへ。
資料コーナーで上映されているダム紹介ビデオが、怪獣でも出てきそうな特撮モノ感に溢れており、
そんなことで盛り上がる昭和生まれふたり。


その先の ふれあい湖畔で、穏やかな九頭竜湖を眺める。
若葉のふるさと協力隊が来てくれたときには、ここでカヌー体験をさせてもらったな。

お昼ごはんは、道の駅九頭竜で。
僕は まいたけ弁当、綺麗なジャイアンは まいたけ弁当とカツ丼弁当。さすがに満腹になったようだ。

朝日地区の道場を覗いて、お寺の無い文化を紹介。
和泉公民館を訪れコーヒーを淹れていただき、職員さんたちとお喋り。
和泉支所を訪れコーヒーを買っていただき、職員さんたちとお喋り。


児童館を突撃訪問。女の子たちの間では一輪車がブームで、みんな上手く乗るのである。
かつては腕を(脚を?)鳴らしたというケンさんだが、今や腕が(脚が?)落ちたようだ。


良い遊び相手が来た、とばかりに捕まってしまうオレンジレンジャー。闘いごっこをしたり、肩車をせがまれたり。
「ケンちゃん」というニックネームが、何故かある女の子のツボに入ったらしく、爆笑されていたけども。


一部の子どもたちと、何故か記念撮影を。
(※プライバシー保護のため、念のため画像に処理を施しております)


この日は「ぜんざい会」があったらしく、先生が僕たちの分もつくってくださった。甘党の2隊員、歓喜。
程よい甘さで、うまかった。そして「ぜん罪」で現行犯逮捕される、K容疑者。

さらにお喋りしたりUNOをしたりおんぶをしたり、ノンストップで戯れ汗をかく。
無邪気な和泉っ子たちと触れ合い、癒やされたようである。


大野の街とは反対方向へ30分、お隣の岐阜県は白鳥(しろとり)へ。
天然温泉「美人の湯」で温まる。僕も初めて来た。檜風呂や露天風呂などあり、良い感じ。


近くの中華屋さんで夕飯。前にお隣さんに連れてきてもらったことがある。
安い割にボリュームもあり、うまいのだ。


佐宗邸に戻り、日中いただいたラスクなどをつまみながら、アルコールを摂取しながら、語らい。


雪が少し積もり始めたので、夜中に遊ぶアラサーふたり。寒いで、すぐに中に入ったけども。



1月9日(土)

ケンさんによる視察研修、最終日。

まだ行っていない集落を、ざっと全て周遊してみる。
見かけたお母さんに声をかけると、穴馬かぶらや白菜の漬物をいただいた。それほど濃くない味付けなので、
いくらでも食べ続けられる。ケンさんが気に入ってくれたようなので、持ち帰り用にビニールバッグに分けた。

道の駅九頭竜でお土産をご購入いただき、


九頭竜国民休養地の駐車場から、良い具合の山々の風景を望む。


鮮やかな新緑も、燃える紅葉も美しいが、荘厳な雪景色もまた素晴らしい。


和泉から大野の街へ向かう途中、軽トラの走行距離が7,777kmを記録。
だからどうということは無いし、カナダを自転車旅行で走った距離にも及んでない。もっと活動しろということだ。


越前大野駅前の「麺屋ぜん」で昼食。一番人気の塩梅ラーメンは、越前塩と福井三方(みかた)の梅が使われている。
大将イチオシで僕も好きな醤油ラーメンは、しっかりダシが効いている。唐揚げと餃子もシェア。相変わらず、うまい。
そして ぜんのラーメンを食べた「ぜん罪」で緊急逮捕される、K容疑者。

近くにある春日神社へ行き、良縁の樹を紹介。
本当はイルミネーションが見られれば最高だったのだが、それは過去のブログ記事で見ていただくとする。
待ち人や好機など、素敵な御縁が訪れることを祈っております。

福井駅へ向かうも、何やかんやしてたうちに時間が押しており、乗車予定時間の10分前に到着。あぶねえ。
何はともあれ、別れの握手をし、活動先の朽木へと帰っていったケンさん隊員。


日本酒のほかにも、色々と手土産を持ってきてくださっていた。ありがたく美味しくいただきます。



初めて同期が遊びに視察研修に来てくれ、嬉しかった。
少しでもケンさんの気分転換になっていれば、少しでも和泉地区への刺激になっていれば、なお嬉しいことだ。

見せたいもの・連れて行きたいところ・逢わせたい人などがあり過ぎて、軽トラで連れ回してしまい疲れたと思う。
それでも伝えられていない魅力はまだまだたくさんあるので、是非また来ていただきたい。
彼の故郷である福岡を僕が訪れる際には、案内してもらう約束も取り付けてある。

次に会うのは、ちょうど二ヶ月後の総括研修。協力隊でいるのもあと僅か、悔いの無いよう活動していきたいですね。
ケンさん、ありがとうございました!