2017年7月27日木曜日

【7月27日(木】 人生楽ありゃ苦もあるさ [住民490日目]

恥ずかしい話をしよう。


和泉地区唯一で、住民が全幅の信頼を置く医療機関、和泉診療所を訪れる。
夏風邪で寝込んだ直後くらいから、だから十日間ほどだが、身体のある部位に悩みがあったのだ。

その部位とは、肛門部。何やら出来物のようなのがあり、地味な痛みがずっと続いていた。
先生に診ていただく。お気付きの通り、要するに「痔」であった。

腸が出てきちゃうようなやつかと恐れもあったものの、そうでは無いようで一安心。
どうも腫れているような感じ。というか、肛門部の病気を総称して、痔と呼ぶのだな。なるほど。

車の旅のあいだ、運転や車中泊で常に圧迫されていたから、それが主原因だろうか。
長旅には、リスクも付きもの。カナダ自転車横断のあとには、左手のマヒが三ヶ月くらい残っていたし。
吹雪のなかを三日間ほど走ったせいだが、これは一生 治んないかなと覚悟したものだ。いまは完治している。


二週間ぶんの薬を処方していただき、様子をみてみることに。
朝晩の一日二回、外にサッと塗ってから、中にチューッと注入するらしい。
このテの薬はCMでもよく見るので、悩まされている人は少なくないのだろう。一説には、3人に1人とも。
診療所の方々も言ってくれたが、別に恥ずかしいことでは無いのである。

あとは、刺激物の飲食をしない・お風呂で温める・できる範囲で座位を避ける、といったことに注意すべし。
疲れや睡眠不足も、原因となるらしい。それと、しばらくは車の旅をしないようにと。先生、分かってらっしゃる。



僕なんて人生そのものが恥みたいなもんなので、今さら羞恥心も何も、あって無いようなもの。
敢えてブログで発信し、笑い話にしてやろうと。
また同じような悩みを抱える人の気持ちが、少しでも和らいだりするのなら、それもそれで良いことだが。どうだろうね。

今まで大病も大怪我も無かったが、アラサーにもなれば何かしら持病も出てくるか。
しかし先生も仰っていたが、これくらいならマシな方。
この機会に、もう少し健康へ気を向けられるよう、ポジティブに考えるとしよう。一病息災だ。
薬で改善が見られるかもしれないし、長い付き合いになるかもしれないとのことだが、さてどうなるか。

初めから専門科を受診すればとも思ったけど、まずは身近な先生に相談してみて良かった。
信頼できる、かかりつけ医をもつというのは安心なことである。


旅のため6月7月とサボっていた、より処だより。8月号から再開だ。


地区内に全戸配布してもらうべく、和泉公民館で200枚ちょっとを刷らせていただいた。


夜には、和泉自治会の合同会議。
僕は役員でも何でもないが、より処で絡んでいるということもあり、呼ばれることに。つまりオブザーバーだな。

端の方で良いやと思って座ったものの、よく考えたら上座側だった。
まあ席次とか大嫌いな文化だし、誰も気にしないだろうからどうでもいいんだけど。


3年前に住民主体で策定されたという、和泉地区地域づくり計画。
追加や修正点があれば、ここで案を出そうという話に。しかし元々が実によくできた内容なので、さしたる変更は無し。
地区民共通の想いである「ここに生き続けられるために」をベースに、今後も我々、住民主導で動いていく。良い地域だ。

他の連絡事項などがあり、


人・伝統、産業、生活、の各チームに別れてミーティング。
僕はチーム員ではないけど、より処の立ち上げや運営で関わりのある、生活チームに参加しておく。
今後は、メンバーとして加わるとか加わらないとか。その話が曖昧だったが、まあ加わることになるのかな。
その方が、色々と話が早い部分はあるからね。


【7月26日(水】 ああ具体案 理想像 とかはもう要らない [住民489日目]

水曜日。より処の営業日。
今週もお花をいただき、ボランティアスタッフのお母さんが活けてくださる。
適当だけど、と仰るが、さすがは先生。素人目に見ても、美しい。あると無いとでは、雲泥の差だ。


先週から始めた、アイスコーヒー。
氷を用いると、味が薄まるので調整が難しいし、製氷が間に合わない恐れもある。
なので、まず普通に淹れてから、流水で粗熱を取り冷蔵庫で冷やす作戦。
夏になると母親が、常備用のをつくっていたのにヒントを得た。


スタッフさんが持って来てくれた、マッサージ機とマッサージ器。
後者のは初めて見た。背中を洗うような要領で、コロコロするらしい。やってみると、これがなかなか気持ち良かった。


開店準備で各々が清掃する場所など、自然と役割分担がされている。
僕は主に厠を担当。代表がトイレ掃除をするというのは、地味に大事なことのような気がする。何となく。

開店直後はお客さんもいなかったので、休憩も兼ねて少し歓談タイム。


一人で数十種類もの野菜をつくる、畑のプロなお母さんが来店。初モノのスイートコーンを差し入れてくださった。
和泉地区のブランドである「穴馬(あなま)スイートコーン」とは、また違う種類。だがこれも、めちゃくちゃ甘い。

この地域は寒暖差が大きいため、非常に糖度が高く育つのである。
和泉に越してきてから、トンモコロシを食べるようになったという方も少なくない。それほど旨い。


お昼どきには、住民の皆さんが入れ替わりで集まる。


すっかり定着してきている、ワンコインランチを御目当てに。本日も、種類豊富・色彩秀麗・栄養満点。
当初は10食限定で考えていたが、今や15~20食は注文が入るほどの人気。
調理するお母さん方の手が回らなくならない程度に、調整しながらやってく必要はあるね。


ピークが過ぎてから、スタッフたちのお昼ごはんタイム。ありがたくいただく。どれも旨い。

体重を増やそう運動(参加者:僕のみ)を展開中なので、白米を4杯。小さめの茶碗だけど。
おかず類も、たらふく御馳走になった。大満足。


そして、おみや。余った惣菜類と、スイートコーンもたくさんだ。ありがたい。


午後には、とある委員会の会合で、場所を利用してもらった。
よほどシークレットな打ち合わせで無ければ、こうやってどんどん使っていただきたい。
まあJAさんから無償で施設を借り受けている立場なので、偉そうなこと言えないんだけども。


普段ほとんど訪れない方が、差し入れを持って立ち寄ってくれた。しばし滞在し、
「こうやってみんなと喋ると、やっぱちょっと違うね」とのお言葉。
家に一人でいて寂しい気分のときなんかに、そうだ、より処いこう。


ところで僕のいない間に、常連であるお母さんが手芸品を寄贈してくださったらしい。趣味だそうだが、もはや一級品だ。
置いていたらいくつか売れたようで、売上金も寄付するからとのこと。なんと寛大な。ありがたい。



「楽しいけど、一日あっという間に終わっちゃう」とスタッフのお母さん。
ボランティアの皆さんも毎週水曜日を楽しみにし、テキパキと動いてくださる。
そして僕を含めた5人が、五者五様、それぞれの得意を活かして補い合って、上手いことコトが進む。
「ほんと良いメンバーが揃った」と手前で自画自賛しているが、いや本当に、素晴らしいと思う。

ちょっと褒めすぎか、己を。まあ自信を持つのは良いことよね。


2017年7月25日火曜日

【7月24日(月】 この歩みよりも もっと速く [住民487日目]

漁協のお手伝いで、和泉地区の奥地に在する前坂キャンプ場へ。


子どもたちが参加する催しの中で、アユの掴み取りをこの場所で行うとのこと。
その部分を任された漁協の、その補助である。言うたら二次請けか。


40匹ほど、手づかみ用の生け簀に放流。


それとは別に、天然のアユを調理準備。串に刺していく。
僕もいくつかトライしたが、身を曲げた形にするのがけっこう難しい。


炭を熾す。文明の利器は素晴らしい。


塩をまぶしたら、


焼く。


じっくりと。焦げ目が付いてきて、香ばしい匂いが漂う。


その間にも子どもらは到着し、川の方で水生生物の観察などをしていたようだ。


大野市の街の方から来た子たちかと思ったら、ほとんどが和泉小学校の生徒たちだった。
見知った顔ばかりで安心。みんな元気に、すばしっこい魚を追いかける。

捕獲されたものから順次、また漁協メンバーが焼いていく。
漁を終えた参加者たちはお昼ごはんとなり、先に出来上がっていたものから食べてもらう。


焼けるのに時間がかかるのだ。つかみ取りしてもらった魚たちも、あとから食卓に並んでいった。
僕も二匹ほどいただいたが、旨い。尾から頭まで、余すところなく食す。


子どもたちは午後の活動へと移動していき、漁協の面子は解散となる。



暗くなる頃に街へ下り、和泉地区の方のお通夜に参列する。
より処を始めてから、何度か来店してくださり、お話しするようになった方だ。
急なことだったので驚き、半信半疑という感じ。遺影の前に立ち、焼香をし、ご遺族と少し言葉を交わすと、涙腺が緩んだ。
ひとり、惜しい人を亡くした。より処、また来てくださいねと伝えておいたから、お盆なんかに立ち寄ってくれるかな。


夜は、隔週の公民館講座「大人の昇竜太鼓教室」。旅に出ていたから、四ヶ月ぶりだ。
叩けるかな、と少し不安だったものの、叩けた。もう頭と体で覚えている。


そして僕がいない間に、曲目「穴馬(あなま)ばやし」の方には篠笛の演奏も付いていた。
この篠笛というのは、音を出すだけでも難しい楽器。なので、「青葉の笛保存顕彰会」と協同するらしい。

僕も会員なので、もう半年くらい音を出していなかったマイフルートを持参。
楽譜も初見。吹けるかな、とだいぶ不安だったものの、吹けた。
吹けたが、これはテンポも速く、なかなか難易度が高い。


というわけで、太鼓も笛もどっちもイケる優秀な人材がコイツである。
誰も褒めてくれないからね、自分で言わないとね。地味にスゴいからね。


御囃子になっている。これは良い感じ。

そして練習を重ね、9月の敬老会で発表することになったようだ。目標があるのは良いこと。
太鼓の叩き手は複数人いるので、圧倒的に人材不足の笛を担当することになりそうだな。
「穴馬ばやし」は篠笛を、「昇龍太鼓」は太鼓を、それぞれ演奏させてもらうと良いか。そうなると、いちばん楽しいな。