2016年12月2日金曜日

【12月2日(金)】 龍が葱を背負って来る [住民253日目]

協議会の仕事で、和泉地区内の各集落へ書類を配達して周る。
途中、軒先で作業しているお母さんを見かけたので、あいさつ。すると、


畑で育てていた、白菜・大根・ネギをいただいてしまった。
田舎のおすそわけ文化、結(ゆい)の精神。たいへんにありがたい。

さっそく夕飯に、鍋にしていただく。うまかった。


2016年12月1日木曜日

【12月1日(木)】 収穫の日を夢見てる [住民252日目]

今月から、新たなバイトを始めることとなった。


株式会社 昇竜。和泉地区の特産である「九頭竜まいたけ」の、製造販売等を手掛けている第三セクターだ。
お声がけがあり、とりあえず週二回ほど入らせていただくこととなった。


さっそくロッカーも割り当てていただき、仕事を教えてもらう。
写真を撮る余裕が無かったので文章のみとなるが、ご了承いただきたい。

まず午前中は、まいたけの収穫作業。毎朝1,000株ほども採るらしく、
ラックから下ろす人・採取する人・終わったものを積んでいく人、といった具合に、4人は人手が欲しいそうだ。
10kgくらいのトレーを次々と運ぶ作業で、だいたい二時間。
これが3人とか2人になるともっと時間がかかり、以降の作業も押され、大変になってしまうと。

次に、使用済みのラックを拭き掃除。身長の1.5倍はあるので、登りながら。
所々に汚れやカビや、削れたトレーの破片などが付着しているのだ。
まいたけの生長への支障や、異物混入を防がねばならない。

午後は、芽の出てきたものを包んでいるフィルムの口を中身に傷を付けぬようカッターで切って中に溜まった水を取り除いて…
写真が無いと伝わらないな。


あとは終業まで、使用済みのトレーを水とタワシで洗っていく作業。山と積まれた、これだけは写真を撮れた。
大量にあるため、できるところまで。


初めてのこと尽くしのため、まだ勝手も掴めず。
まいたけの薫りに包まれながら、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいだった。
しかし全てが興味深かったし、体を動かすのは好きなので楽しく運動できた。

昇竜に勤めているのは和泉地区の方がほとんどだが、ちゃんとお話ししたことは無かった人もいる。
そういった方々とお喋りする機会が持てたのも、大きな収穫だ。

しばらく、お世話になります。


2016年11月30日水曜日

【11月30日(水)】 Don't ya think that you need someone [住民251日目]

11月さいごの、より処。


「天空の城」越前大野城のポスター。冬バージョンを市役所から受け取ったので、入口に貼っておく。


運営スタッフのお母さんが、手づくりのクリスマス飾りを置いてくださった。素敵である。
12月に入るし、店内も少しずつクリスマスモードにしていきたいものだ。


店舗を貸してくれているJAさんが、いわゆるブルーヒーターを提供してくださった。
これはすぐに温まるので、非常に助かる。


今日もお菓子の差し入れを、こんなにたくさんいただいてしまった。たいへんありがたい。
お茶請けとして、どんどん提供させてもらおう。早いもん勝ちだ。


お昼は、スタッフのお母さん方がつくってくれる。お好み焼きパーティーとなった。


良い香りが店じゅうに漂う。
山芋入りのお好み焼きは、ふわとろ食感。焼き加減も絶妙で、これはうまい。


チーズ載せも登場。パクパクといただくものの、しかし4枚半ほど食べたら、満腹になってしまった。
お腹に溜まるのは分かるが、それにしても頼りない胃のキャパシティだ。もっと食べたかったけど、ごちそうさまをする。


立体折り紙の得意なお母さんが、素晴らしい作品を寄贈してくださった。
一枚いちまい曲線をつけているところもあり、繊細だし時間がかかるだろうと思う。


マドラー立てとして使わせてもらったり。
これらの折り紙は各テーブルに配置され、彩りとして活躍してくれる。あると無いとでは、やはり違う。


和泉中学校の全3年生が二名と、先生が二名、訪れてくれた。

総合学習の時間が、いま「地域の活性化について」というテーマなのだそうだ。素晴らしい。
特産物活性化協議会の取り組み等について、事務補助をしている僕に話を聞きに来てくれたのである。


協議会のことや交付金事業についてなど説明させてもらい、質問に答えさせてもらう。
中学生は熱心に、訊ねることを考え・耳を傾け・自分たちの意見も話してくれた。
数万人が訪れる新緑まつり紅葉まつりや再来年の福井国体でPRする、というのは確かに大切だし、必要なことだ。

上手く説明できたかは分からないが、学習の参考にしてもらえれば幸いである。
まとめるのは大変だろうけど、頑張っていただきたい。



募金箱には、いつも皆さんが協力金を入れてくれる。11月分は、なんと5,000円ほども集まった。ありがたい。
これまでの売上金と協力金を合わせると、原料や消耗品にかけてきた総費用を僅かに上回っていた。
つまり、純収入マイナス純支出がプラスになった、借りの無い状態。黒字経営。これでひとつ、軌道に乗ったと言えるか。

皆さんのおかげである。ありがとうございます。
12月も、愉しみながら模索しながら、運営だ。


【11月29日(火)】 ああ 安らぐ場所を 夢に続きを [住民250日目]

より処だより、12月号を作成。先月号と同様、和泉地区内の全戸に配布していただく。

チラシ作成ソフトは持っていないので、Excelでつくっている。イラストは、フリー素材のものを拝借して。
できる人からしたら酷い仕上がりなのだろうが、中学時代の美術の成績は2だったので仕方ない。
まあシンプルイズザベストということで。高齢者の方々も読むはずだし。


11月から試験的に土曜日もオープンしたが、人の入りは極めて少なかった。
今度は隔週にしようかと思ったものの、中途半端にやっても仕様が無い、という考えに至った。
じゃあ土曜は閉めるかと悩んだものの、けっきょく12月も毎週やってみる、という結論に達した。

いよいよ冬になれば、皆さん時間ができて寄ってくれるかもしれない。
それに、水曜営業は浸透してきたようだが、土曜に開いている印象は薄い、というのもあるだろう。

先月より多くの人が来てくれるのか、僅かに留まるのかは分からない。
結果いかんで週一回の営業に戻すのか、誰か一人でも喜んでくれるなら続けるべきなのか、その解も見えない。

難しいな。とにかく、試行錯誤である。


2016年11月29日火曜日

【11月28日(月)】 There's still time to change the road you're on [住民249日目]

日中は協議会の仕事。
事務所を間借りしている公民館では、ちょくちょく美味しいもののご相伴にあずかれる。
今日はシュークリームをいただいた。メロンパンの皮のような生地で、うまかった。


夜は子ども英語教室。今年度、22回目。

今回から新しいボキャブラリー、学校内の場所を導入。
教室・音楽室・ランチルームなどそのままのものから、校長室・体育館(略さずに)・保健室など難しいものまで。

子どもたちはいつも興味津々で、何という名前か予想し、また一生懸命に覚えようとしてくれる。
大人でも知らないような単語を持ってきても、何回か繰り返すうちに覚えてしまうのだ。


いつも使っている和室は、他の講座で使用するとのこと。我々は隣の会議室でレッスンしていた。

発音練習のとき使うアルファベット表を、向こうに置いてきたままであることに気付く。
じゃあ覚えているか確認しながら、一人ずつ順番に先生役をして発声しよう、と発案する子どもたち。ナイスアイデアだ。

こうした知恵というか、自ら判断したり創造したりする力においても、和泉っ子たちは非常に長けていると感じる。
日常生活のなかで、大人より迅速な・正確な・効率的な道を見つける、というようなことも少なくない。
やはりこの子らは、おもしろいぞ。


あいだの一時間は一階の事務室で仕事をし、ふたたび二階に上がってくる。
同じ席で、こんどは青葉の笛保存顕彰会による篠笛の練習。お茶やお菓子をいただきながら。

先週は昇龍太鼓だったので、笛は二週間ぶり
普段は完全に吹けていないため、この場に来なければ、やがて演奏能力は失われる。
一・二週間に一度という最低限ラインであれど、趣味として続けていく。


2016年11月28日月曜日

【11月26-27日(土-日)】 止まり木に あのハリソン・フォード [住民247-248日目]

11月26日(土)

お誘いいただき、数名で土日の一泊小旅行。福井県内の海の方、坂井市へ。


福井に移住して一年半以上。実はまだ訪れたことの無かった、東尋坊へ連れて来てもらう。


柱状に並ぶ石が、何とも猛々しい。


崖っぷち。なかなかスリルがある。


言うてもただのガケだしな、と正直あまり期待していなかったものの、思った以上に良いところだった。


むかし東尋坊という名の悪僧がおり、たいそう憎まれていた。
この地で海に突き落とされ殺されてしまい、それから様々な怪異が起こるようになったそうだ。
名前の由来には、そんな言い伝えがある。(※写真の像が東尋坊かどうかは不明)


駐車場から東尋坊までの路には、お店が建ち並んでいる。


その中の一軒でお昼。海鮮丼は、サーモン・いくら・甘エビをチョイスした。
やはり海の方は、幸がうまい。


東尋坊から少し行ったところに、綺麗な赤い橋。渡った先には、


外周2kmほどの、雄島(おしま)がある。


ぐるりと一周してみることに。神社があり、


灯台があり、


こちらにも断崖があり。


人も少なめだし、ゆったりと散策できる。東尋坊より、こちらの方が好みだ。
後から聞いたところによると、この雄島は肝試しスポットらしい。夜に来てみたい気もするな。


街なか、三国町(みくにちょう)へ。

西欧のデザインが素敵な、旧・森田銀行本店を見学。
現存する鉄筋コンクリート造としては、県内で最古らしい。


明治時代に創業し、やがて福井銀行と合併したそうだ。


ぶらぶらと歩きながら、途中で三国を紹介するムービー(25分間)を観たり、


古い長屋の中を、ガイドさんによる丁寧な説明付きで周ったり、


お洒落なセレクトショップに入り、オーナーのお姐さんとお話ししたり。


旧家もたくさん残っている。穏やかでのんびりした雰囲気の、歩いていてなかなか楽しい街であった。
やはり個人的には、こうして細かいところを観て周るのが好きである。


宿に入り、温泉に浸かって、夕食。刺身やセイコガニといった海鮮をいただくが、


メインはこちら、福井が誇るブランドの、越前ガニ。これを食べようと、今回の旅は企画されたのである。
高級食材であるし、県民でもそうそう口にしない。しかし一度は、経験しておかねばと。


カニを食べるときはみんな黙り込むというが、作業中は本当に静かになっていた。

一生懸命に取りだした身を盛り、贅沢に頬張る。
うまい。これはもう、うまいとしか言いようが無かった。


カニの余韻に浸りつつ、部屋で二次会。2時半ころまで、皆さん様々な話で盛り上がる。
あまり場に馴染めなかった僕は、人それぞれモノの見方や価値観が異なるのだなあ、などと勝手に再認識していた。


11月27日(日)

各々の都合上、現地集合・現地解散。
僕は、いちばん歳の近い方に乗せて来てもらっている。お喋りしながら、帰路をゆく。


有名らしい、三国町の酒まんじゅうも買ってみた。これもうまい。

遠くへ旅するのも良いが、自分に近い場所を知るのもおもしろいし、大切なことだ。
色々と発見があり、勉強になり、経験ができ、愉しい。他の地へも、訪れたくなってくる。
次はいつ、どこへ行けるだろうか。

それにしても、越前ガニ。うまかった。