2017年1月20日金曜日

【1月20日(金)】 悲しいときに踊りたいの 泣きたいときに笑いたいの [住民302日目]

和泉地区特産物活性化協議会の仕事の日。
加工所周りに雪が溜まってしまっているので、やっつけに来た。

昨年度までは大野市で管理しており、第三セクターである株式会社昇竜の加工所として使用されていた。
雪の対応も市で行なっていたのだが、今年度からは協議会の管理下にあるので、会でやらねばならないのである。


雪下ろしのため、屋根に上がる。地味に怖い高さだ。
万がいち落っこちても、雪がクッションになるとは思うけど。


三角屋根だと人が滑り落ちることもあるが、ここは平たい。


この写真では分かりづらいかもしれないけど、腰の高さくらいまであるだろうか。
縁(へり)からハミ出ている部分もあるので、虚空を踏まぬよう慎重に。


重機も入り、施設の周囲を綺麗に空けていく。
僕はスコップを武器に、白い塊をひたすら下に落としていく。

利き手で無い方は逆手の方がやりやすいかもとか、肩越しに後ろへ雪を投げるとラクかもとか、
膝やお尻を地に着いてしまった方が負担が少ないかもとか、発見もある。ただの勘違いかもしれないが。


ぼく一人で頑張った屋根と、建物の周りと、すっきりした。
手足の先は冷えてツラいものの、良い運動だ。腕や腹筋も鍛えられているかもしれない。


夜は、穴馬(あなま)民踊保存会の新春初踊り会。
昨年は協力隊としてゲスト参加させていただいたが、今年は会員として正規参加である。


総会員数は30名ほどだが、集まるのもなかなか難しいようだ。今回は13名。


お喋りしながら飲んで食べたら、今年さいしょの穴馬おどり。
笑い合いながら、程よい汗をかきながら舞うのは、やはり楽しい。

新緑まつり民謡の祭典ふるさと夏まつり敬老会紅葉(こうよう)まつり大野市文化祭など、集う機会は少なくない。
2017年もまた、わいわいと賑やかに、みんなで踊っていきたいものである。


【1月19日(木)】 いつも明日を見ていたい [住民301日目]

雪の降っていない朝。白く静かな小路に、青い晴れ間が清々しい。


街へ下りて、ベビ待ちセミナー。
ではなく、福井県猟友会の研修に参加する。奥越(大野市・勝山市)エリアから、50名ほどの猟友会員が集まっていた。


獣を獲るというと、これまでは主に「狩猟」あるいは「有害獣捕獲」という枠組みがあった。
ハンティングとしてか、農林業被害防止のためか、という目的に限定されていたわけだ。

そこへ法改正があり、認定鳥獣捕獲等事業(指定管理鳥獣捕獲等事業)、というのが加わった。
増えすぎてしまい困っている鳥獣、特にニホンジカとイノシシの個体数を管理する、
すなわち減少させることを目指して導入されたらしい。ざっくりと、かなり平たく言えば。

これまで各地の猟友会が担っていた分野に、一般企業などの法人でも参画できるようになるなど、興味深い。
福井県や県猟友会として取り組むのかはまだ分からないようだが、とりあえず、
必要な講習を受けてもらい、捕獲従事者としての人材を確保し、対応できる形にしておく。そんな感じのようである。

諸々ややこしい部分は少なくないものの、ぼく個人としては、
己の知識となり技能となり、有害獣駆除や個体数管理に役立っていければ良い。


2017年1月19日木曜日

【1月18日(水)】 反比例する 僕達の時 [住民300日目]

水曜日は、より処。


 
訪れた方たちから、今日も差し入れをいただいた。

しょっぱい系と甘い系、二種類のお菓子をお茶請けとして出すのが、最近のより処スタイル。
チョコレートは万能だからな。ありがたい。


お昼は、ボランティア運営スタッフのお母さん方がつくってきてくださる。
たまたま、もしくは「たまたま」居合わせた皆さんも一緒に、わいわいといただく。
いつも美味しいごはんを、ごちそうさまです。


自宅の横、きのう軽く雪崩れたところ。スコップで自力でやるには、相当な労力を要するなあと思っていたら、
お隣さんが除雪機で綺麗に空けてくださった。ご自分の家まわりだけでも大変なのに、時間を割いてくれるとは。
これぞ田舎の助け合い、いわゆる「結(ゆい)」の精神である。大変にありがたいことだ。


地区の人たちは日々、家でも職場でもあるいはその他でも、雪かきをしている。
もう降らんでええわ、余計な仕事、などと言いながらも心底イヤそうという風では無い。
作業の合間にご近所さんと話をしたり、声を掛け合ったり励まし合ったり、手伝ってあげたりと、
むしろ雪国ならではの、人間らしさのようなものさえ垣間見える。

雪深い地域の、小さなコミュニティ。
都会に比べたら不便極まりないけど、だからこそ、人として大切な部分が根強く、しっかりと残っているのかも。

生活の便利さと心の温かさは、ある種、反比例しているのかもしれない。そんなことを考えるのであった。


2017年1月18日水曜日

【1月16-17日(月-火)】 Many a little makes a mickle [住民298-299日目]

1月16日(月)


ピークは過ぎたようだが、まだ降りやまない雪。


協議会の仕事で公民館へ。職員さんたちと一緒に、表と横手の出入口を雪かきする。
屋根への積もり方が半端ない。


昼前には、昨日よりも更に増え115cm。ここだけ別世界だな。


午後の四時間ほどでも、車には10cmくらい被っている。毎度まいど雪を払うのは、ちょっと億劫だが仕方ない。

月曜の夜は、ハッピーマンデー以外は毎週の子ども英語教室と、隔週の昇龍太鼓教室。
今日は今年の一発目を予定していたものの、どちらも雪のため中止となった。


1月17日(火)

株式会社 昇竜でのバイト。
どうやら冬場には、つらら剣も生産しているらしい。


かっけえ。小学生の頃、通学途中に見つけては、よく妹と遊んだな。
つららアイス、とか言って舐めたり。


帰宅すると、家の横、車を止めるスペースに屋根雪が雪崩れてきていた。
日中は晴れ間も出ていたからか、ずり落ちたようだ。

車に直撃すると、フロントガラスが割れるなど大ダメージを受けることもあるという。
しかし雪を除けるのも簡単ではないし第二波も来るだろうし、落ち着くまでは ここには置けないか。困ったな。


反対側も落ちてきていた。
屋根雪と下に積もった雪とが繋がってしまうと、ヤバいのだと聞く。荷重で、家が押し潰されてくるのだそうだ。
その状態になってしまっているので、間を断ち切っておく。


落ちてきたぶんも加わり、家周りの積雪は2mくらいか。
せっかく夕方に帰宅しても、ゆっくり大相撲も観られない。まったく余計な仕事をつくってくれる。

しばらく雪を投げていたものの、埒が明く気配は無い。
いつ何をどこまでどのようにやれば良いのかも、ぜんぜん分からないし。
まあ今日はこれくらいにしといてやろう。


2017年1月16日月曜日

【1月15日(日)】 無常なる人の世を すべて 許すように降り続いて行く [住民297日目]

九頭竜川に架かる橋からの風景。見ているぶんには美しいのだが、
降り続ける雪や氷点下の気温のなか暮らしを立てるのは、決して楽しいものではない。


今日から、新たな副職。
毎週日曜は、九頭竜スキー場のレストランでお手伝いすることとなった。
お借りしたエプロンとバンダナを装着。


注文を受けたり商品をつくったり品出ししたり、その他もろもろ。

お昼あたりにはお客さんが大挙して押し寄せ、行列に。
僕を含めた3人だけではキャパオーバーであり、なかなか忙しかった。他の時間帯は、割あい余裕があったけれども。

新しい環境では、勝手が分からずに戸惑うこともある。
協力隊時代から幾多の場所に顔を出してきて、適応力などが身に付いているなら良いのだが。


夕方に帰宅し、レッツ雪かき。
手を付けていないところは、胸の高さくらいまで積み上がっている。


車が出せなくなると困るので、周囲を空けた。
これだけでも一時間以上を要してしまったものの、まあ良い運動・トレーニングだ。


室内は、ほぼ零度。


ニュースを確認すると、積雪量は昨日よりやや増し、1mを突破していた。
とりあえず、これ以上は増えないと思う。というか、願っている。


ご近所のお母さん方にちょっとした届け物をしたところ、色々いただいてしまった。
さながら物々交換だ。冷え込む雪国の田舎でも、こういうところで温かさを感じられる。


2017年1月15日日曜日

【1月14日(土)】 我が物と思えば軽し笠の雪 [住民296日目]

福井県全域に、大雪警報が発令されていた。
県内では、どうやら九頭竜(和泉地区)がいちばんの積雪のようである。嬉しくねえ。

実家の東京都八王子市では積もっても20~30cmくらいなので、まったく未知の世界だ。


車、埋まってるし。車庫が無いのは、地味にきついな。
小一時間は早起きして雪かきせねば、発車もできない。


銀世界とか舞い散る白い花とか、歌の文句のような綺麗事を言っていられる状況では無い。
みんな自宅前の雪をどかすだけでも、相当のエネルギー消費だ。これは辟易する。


午前中は、株式会社 昇竜のバイト。

午後は、より処。
雪は降り止まないし誰も来ないだろうなと思いつつも、営業日だと告知している手前、開店。


運営スタッフのお母さんがお一人、手伝いに来てくれる。

そしてお昼ごはんを食べる暇の無かった僕に、差し入れを持ってきてくださった。
余りものを詰めてきただけというものの、ごちそうである。ありがたく平らげた。


予想に反し、5名ほど訪れてくれた。
いただいた、ふかしたてのお芋。程よい柔っこさと甘みで、うまい。


白かりんとうは、開けてみんなでつまむ。


未就学の子が読み手となり、持参してくれた ことわざカルタをした。
ほぼ全て覚えてしまっているようで、読み札も用いず、端から読み上げていく。
門前の小僧習わぬ経を読む、とかスラスラと。すごいな、日本語に強くなりそうである。これは良い教育だ。


ときどき吹雪くように舞う、白い妖精たち。いや悪魔だろうか。


夜は、氏子若衆の打ち合わせ。毎年恒例の どんど焼きに向けて。

酒席となると愚痴だったり人の悪口だったり自分の話したいことばかり間断なく喋ったりする人たちが多いなか、
氏子若衆の集まりではそんなことも無く、非常に居心地が良い。
みんな面白く好きなメンバーだし、口下手な僕が会話に入れる間(ま)もあるし、落ち着ける場だ。

おいしく、楽しいひとときであった。