2017年12月6日水曜日

【12月5-6日(火-水)】 If winter comes, can spring be far behind? [住民621-622日目]

12月5日(火)

朝から雪。寒いが、相変わらず九頭竜スキー場の仕事だ。


搬器がけの続き、をしたいところだが電気が来ていないとのこと。午前中は別の作業を。
ストーブ用の薪を、二階のベランダから下に降ろして積んで。


今日は団体のお客さんが。走り回ったり、地面から何やら拾い上げてはモソモソと食べたり。
20名以上がウキャウキャ言いながら、ほぼ一日じゅう滞在されていた。


別アングルから、お楽しみの様子を撮影。遠すぎるな。


午後からは、残っていた30基の搬器をかける。そしてセーフティバーを133本、取り付けていく。
一時的に止んでいた雪は再び降り始め、リフトも真っ白だ。みんな寒さで手がかじかみながらも、全てやっつけた。
スキー場に4本あるリフトは、ようやく全ての搬器がけが終了。


12月6日(水)

ゆうべ降った雪が、これくらい。東京なら大騒ぎになる量でも、この地域では、まだまだ積もったうちに入らない。
毎朝、起き抜けに除雪を強いられるシーズンが来たか。朝一番はテンション上がんないんだけどね、仕方ない。


今日も九頭竜スキー場の仕事へ。麓の方でも、これくらいの積雪。
今年は初雪も早かったし、雪が多い年になるのではという声も多い。テンション上がんねえな。


みんなでリフトの周りを雪かき。それから、前にやったのと同じように検査を行なっていく。
30kgの重りを4つずつ積んで諸々の計測をして重りを下ろしてまた計測して。


お昼ごはんを求め、ふらふらとより処へ。今週も、ボランティアスタッフのお母さん方に運営をお任せしている。


今回のワンコインランチは、このようなメニュー。品数の多さは、もはや仕出し料理屋さんとかのレベルである。


メインは、鮭のピカタ。イタリア料理だ。口にする機会はなかなか少ない。
定番料理から珍しい料理まで、まずこれを考えるだけで凄いと思う。そして全てがおいしいので、更に凄いのだ。


午後も、まだ計測は続く。これは、停止操作開始からワイヤーが完全に止まるまで、を計っている様子。
よく分かんねえ動画だ。


それから、数人でリフトに乗って頂上部へ。
山々と、山あいの川と道路と、そこに在る集落と、人々の生活と。一望できるのが良いね。


ボタン操作のテストをした後、リフトの降り口あたりを除雪。
敷いてある板が古くなり、所々でバキッと行ってしまうのだ。これは危ないので、新たにコンパネを設置していく。


下へ戻る。片やキャタピラを取り付けるグループと、


片や更なる計測をするグループと。ワイヤーの径までも、20だか30ヶ所くらいでサンプルを取らねばならないようだ。
リフトまたの名を索道は、鉄道事業法に則って運用されているとのこと。
人の安全に関わることだし、いろいろ細かく決まっているのだろう。大変だ。

そして今日をもって、九頭竜スキー場での作業は一区切りがついた。
10月下旬から草刈りが始まり、搬器がけをし、12月上旬のここまでと。お疲れした。
果たして来年も僕が携わっているかどうかは、全く以て未知数だな。


2017年12月4日月曜日

【12月4日(月)】 そのままでも これからも ここからでも [住民620日目]

先週の半ばから中断していた、九頭竜スキー場での仕事
1本だけ残っていたリフトは、ようやくエンジン部分が届いたとのことで、搬器がけ作業に取りかかる。

しかし今日は人材の供給過多という感じで、かなり手が余っていた。
作業も細分化され、けっこうスキマ時間ができてしまう。
個人的には、仕事の際にヒマを持て余すのが大嫌い。何かしら、やれることを探しながらだ。


午後から雨、明日から雪という予報なので、ブルーシートで簡易屋根を設置。


みんな慣れたもので、サクサクと進んだ。133基のうち、やっつけたのが実に103。あと30である。


夜は、公民館講座の子ども英語教室。シーズンIIIつまり三年目の、レッスン7。

今週から新しいボキャブラリー、花を用意してみた。
正直いうと、僕も知らなかった単語がいくつか。おそらく過去最高難度となっている。
そんなん子ども相手に持ってくんなよってな。さすがの和泉っ子たちも、難語が連続すると抵抗感を見せていた。
それでも徐々に、語呂合わせなども用いながら憶えていってしまうのである。大したものだ。


「What's on your head?」。いつもより人数が少なかったので、低学年以外は一人2枚でチャレンジ。


そしてアクティビティは、神経衰弱の要領で。めくって出てきた花の名を発話してもらい、揃えば貰えると。
元気に、盛り上がりながら取り組んでくれる。

ちなみに、僕のお気に入りワードは「red spider lily」。彼岸花のことだが、おもしろい名称じゃないか。



しかし沖縄の疲れや寝不足が祟ったのか、頭も体もイマイチ上手く働かない日だった。
ヘタレめ。明日には回復しやがれよ。


【12月1-3日(金-日)】 もう三十なのだけれど あぁ僕に何が残せると言うのだろう [住民617-619日目]

12月1日(金)

穴馬(あなま)民踊保存会から、9名。車に乗り合って和泉地区を出発し、高速道路を走っていく。
写真は、なぜETCが作動しないのかと思ったら機械が壊れていた、の図。


石川県は、小松空港に到着。ローカルな空港だと侮っていたら、国際線も出ているらしい。


今の時代は国内線で行ける、沖縄県を訪れるのだ。交流事業で。まだまだ先だと思っていたが、もう当日である。


空港内のレストランで昼食。ハントンライスとかいうのに一目惚れしたので、注文してみた。
要するに、白身魚のフライが載ったオムライス。量は少ないけど、旨かった。


那覇空港まで、2時間40分ほどのフライトを無事に終え、


めんそーれ。僕は人生初上陸で、この時点で47都道府県すべてに足を踏み入れたことになる。
車の旅で、沖縄以外の未踏の地は開拓していたからな。まあ日本を制覇したところで、どうということも無いのだが。


わナンバーの車で、北の方へ向かい走って行く。


週末の夜だからか、道は渋滞していた。


大野市の交流都市である、読谷村(よみたんそん)へ。そして残波(ざんぱ)岬というところの、ホテルへ。


13階建てのロイヤル具合で、部屋も良い感じ。


夕飯はバイキング。沖縄風の炊き込みご飯やらチャンプルーやら、旨かった。


さんぴん茶。ジャスミン茶である。旨かった。


12月2日(土)

朝、客室からの眺め。海は目の前。岬だからな。

ちなみに昨夜は暑くて、汗をかいては何度も目を覚ましてしまった。
和泉だと布団を引っ被って寝るというのに、やはり環境が違う。


滞在中の天候は雨予報だが、空気は生ぬるい感じ。
さすがに長袖でないと肌寒いけど、聞くところによると、昨日までは半袖で過ごせたそうだ。さすが沖縄。


夜の交流会まで、時間がある。しばし沖縄観光というか、見聞を広めに周るというか。
まずは、沖縄といえばここ。首里城。


けっこうな数の人がいる。学生さんやら外国人観光客さんやら、団体が多い。建造物は、基本的に赤い。


内部は、一部撮影可能。玉座と龍がカッコいい。


柱に、金龍と五色の雲。カッコいい。


口を開いた阿形(あぎょう)と、


閉じた吽形(うんぎょう)。阿吽の呼吸。龍かシーサーのペアで、随所に見られた。カッコいい。


スタッフさんに撮ってもらった写真。遊びに来てるんじゃないぜ、これも交流事業の一環だぜ。
個人的には、じっくりと観賞したかったところ。でも他に行くところもあるので、ざっと観て周り、


ちょっとアメリカンな雰囲気のレストランへ。お昼ごはんだ。


僕は、ヤングマンセットというのをごちそうになってしまった。肉々しい。


みんなお腹が膨れたところで、次に訪れたのは琉球村。
行政区画では無く、沖縄のことを知れるアミューズメント的な施設だ。念のため。


シーサーちゃんの前で、スタッフさんに撮ってもらった。遊びに来てるんじゃないぜ以下略。


琉球っぽさの漂う園内。っぽさを、よく知らないけれども。


ナントカ映えしそうな、水に浮かぶハイビスカス。


個人的には、こっちの方が好みだけどな。


ハブのコーナー。ヘビ嫌いの人なら卒倒しそうなくらい、いっぱいいた。


様々なパフォーマンスを行なっているようで、ちょうどエイサーを観ることができた。
終盤は観客参加型となり、みんなで楽しめる。撮影者もノッているため、やや酔いそうな動画だがあしからず。


読谷へと戻り、今度はこちらへ。やちむん、というのは焼き物のこと。


この一帯に工房が建ち並び、集落のようになっているそうだ。


各工房が、小さな売店も構えている。写真のは違うけど。軽く見学。


城・村・里と周って来たら、もう良い時間。
長浜という地区の公民館にお邪魔する。この場所で、この地域の方々と交流するわけだ。


綺麗なホールに、歓迎の幕を張ってくださっていた。


直前の確認をするメンバー。
本当は下駄で踊ると良い音がするのだが、傷付けるわけにはいかない。今回は雪駄だね。などと。


我々は着物に着替え、会場には地区の方々が集まってきてくださる。
いよいよ沖縄訪問のメインイベント、交流会がスタート。


先方の伝統芸能保存会と当方と、2曲目ずつを交互に披露する形。

まずは長浜の、「九年母木(くぬぶんぎ)」という女踊り。
今宵のために、なんと25年ぶりに練習をし仕上げて来てくださったそうだ。お二人の踊りから、


五人の踊りへと移行していく。


次は僕たちの出番。撮っていただいた。
まずは「やんしき」。普段よりも熱が入ったからか、みんな既に汗だくである。


今度は、「作(ちく)たる米(めー)」という男踊り。


動きがおもしろい。個人的に好きな感じで、踊ってみたいと思った。


最後に、こちらの「質調衣(しっちょい)ちょい」。
途中から激しくなり、普段よりも熱が入り、みんな超汗だくである。
終わった後に「わー」と歓声を上げてくれる方もいたから、なかなか好評だったようだ。


予定していた演目は以上だが、あちらの方々も踊り足りないということで、追加披露してくださることに。
入り混じって、少し一緒に踊る。良いね。


集合写真を撮って、踊りでの交流は無事に終了。


おいしそうなスープをつくってくださっていた。ありがたい。


着替えたら、今度はテーブルを囲んでの交流に移る。両会長が挨拶をし、


オリオンビールで乾杯。うまいわ。


こちらから、最年長のお母さんが生唄を披露。姐さんの合いの手も付いて。


やはり、CDで流すのとは全然ちがう。
この歌は、ちゃんと継承できる人がいない状態。踊りだけでなく、こちらもみんなで習って覚えるか。


今度は、三線(さんしん)の演奏。


それに合わせて、みんなで踊る。楽しいね。


更に女性がたの踊りから、


沖縄ソングの弾き語りから、


またも踊りから、たくさん演じてくださった。自称で踊り好き・出たがりなどと仰っていたが、しかし芸達者である。
こうしてサッと人前でできるモノを、身に付けたいものだね。



沖縄といえばオリオンビールと、あと泡盛。どちらも飲みやすくて、非常に旨い。けっこういただいた。

お喋りして盛り上がる場。ただ、あちらの人どうしで喋っている内容は、全く理解できなかった。
方言だったり、標準語でも訛りがあったりするのだろう。もし移住するとしたら、けっこうハードルが高そうだ。

そして大変に名残惜しいが、解散の時は来てしまう。握手をして、笑顔で手を振ってお別れ。
気さくな良い人たちで、穴馬民踊保存会一同、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。
ぜひ今度は長浜の方々に和泉地区を訪れて欲しいし、我々もまた来られれば嬉しい。


みんな良い気分で、余韻に浸りながらホテルへ戻る。
酔い醒ましに、ごーやー茶と、沖縄のアイスといえば BLUE SEAL。旨い。


12月3日(日)

出立の朝。ここまで写真を撮っていなかったが、あちらこちらに軍の施設がある。
良いとか悪いとかじゃないけど、いちおう触れておこうかと。


NAHAマラソンという、割と大きなイベントが開催される日だった。
交通規制がかかっており、少し引っかかりながらも、無事にレンタカーを返却。



ちょっと外をぶらついている時、ごつんと頭にぶつかったのがこれ。
でっかいマメ科の植物みたいな見た目で、かなり固い。何だこれ。

那覇空港から小松空港へのフライト、そこから和泉地区へのドライブ。
何ごとも無く辿り着き、今回の沖縄訪問は無事に終了となる。非常に良い経験だった。
いつかプライベートでも、沖縄へ行かないとだな。