2018年2月22日木曜日

【2月22日(木)】 かっこばかり 先ばしり [住民700日目]

レンタルスキーは、土日祝のみの営業体制をとることになった。
平日のお客さんが、あまりにも少ないためだ。まじか、すると僕は平日ニートか。


じゃープチ冬休みだぜ、というわけで、九頭竜スキー場で初滑りをすることにした。
今年初どころか、実は和泉に来てから初である。
もうちょっと早いうちに来たかったけど、雪かきとか雪かきとか雪かきとかあったしさ。


最後に滑ったのは、協力隊になる直前、つまり3年前だ。
高校メンバーで、長野と新潟に行ったんだったな。


自分が搬器がけをしたリフトで、上へ。問題なく、安全に稼動している。


会社員時代、すなわち10年ほど前に、ボード用品一式を購入した。
ビンディングなんか、ちょっとボロっとしてきているが。
年に数回くらいは、活用してあげないとな。


360度が雪景色の山々と、山あいの集落と、青々とした空。素敵な眺めだ。
めっちゃ良い天気で、暑いくらい。スノボ日和じゃん。


当時も言われたけど、格好だけは「滑れる人」になっている。
ちなみに佐宗は、子どもの頃は家族で毎年スキー、大人になってからスノボに切り替えた。

久しぶりの滑降は、なかなか良い感じで楽しい。
某あったかいテックを着ていると汗ばんだので、脱ぎ去ってやった。


もう少し高いところへ。当然これも、搬器がけしたやつ。問題なく、安全に以下略。
お客さんは十数人くらい。ほぼ貸し切り状態という、贅沢な環境だ。


いちばん端っこは、僕が草刈りを担当したコース。問題なく以下略。

数日間はまとまった雪も降っていないので雪面が心配だったものの、
湿り気のある柔っこい感じ。ガリガリよりは、ぜんぜん良い。


ただ滑っているだけの動画。
とりあえず、ターンしながらの普通の滑りは体が覚えていた。

しかし、足やら脚やらに変な力が入ってしまっており、痛くなってくる。
筋肉痛が酷くならない程度に、数本だけに留めておいた。

とりあえずは、これで満足。
徐々に思い出しつつ練習しつつ、いまからオリンピック目指すか。


【2月19-21日(月-水)】 あと少しでロックは解除出来るはず [住民697-699日目]

月曜の夜は、子ども英語教室。シーズンIIIつまり三年目の、レッスン11。
今回のボキャブラリーはUtensils、つまり台所用品。

難しい単語が多いので、じっくりと導入。
人数が少ないので、全員でSlap Game、つまりカルタをして終了だ。
同じ絵柄が4枚ずつある、カオスカルタになったけど。


通行止めの続いていた国道158号線も、水曜日から遂に全面解除。
ようやくだ。地区民にとって、非常に不便だった。

のはもちろんだが、
和泉地区へ仕事に来てくれている方々にとっても、超絶に困りものだったわけだ。
通勤時間に支障が出たり、行き帰りの山道では雪崩の危険性と隣あわせだったり、
止むを得ず地区内に泊まり込んだりと。こんなところへ通ってくださり、感謝である。

しかし汽車、つまり越美北線(えつみほくせん)の方は、未だに運休状態。
福井駅と越前大野駅の間は再開したようだが、
ここ九頭竜湖駅までの区間は、除雪がなかなか進まないらしいのだ。
日に五本しか走っていなくても、生活に必要な足としている高齢者や学生さんがいる。
田舎だからこそ欠かせない、公共交通機関。早期の復旧を祈る。


より処の営業日だ。


飾らせていただいた、雛人形その一。布製で、畳めるタイプ。


貼らせていただいた、雛人形その二。入口に可愛く、お花も一緒に。


置かせていただいた、雛人形その三。つまみを回すと、メロディが流れる。


本日のワンコインランチ、メニューはこちら。

メインは、バサのフライ。サバじゃなくて、バサ。
骨が無く柔らかいので、お年寄りや子どもにも良いという。


そのフライは、サクサクほろほろで旨かった。
付け合わせも毎度、間違いが無い。ご飯が進むね。


20食ほどが出て、本日も大好評。


ボランティアスタッフのお母さんが、一週遅れのチョコレートをくださった。
んまほー。ありがたい、そしてかわいい。


2018年2月18日日曜日

【2月16-17日(金-土)】 遠くへと遠くへと 日常を捨て走る [住民694-695日目]


2月16日(金)

大雪だった国道は通行止めだしということで、レンタルスキーも今週はずっとお休み。
僕も雪かきを放り投げ、プチ遠出しちゃうぜ。


九頭竜湖が凍っていた。和泉に来て三年目で、初めて見たかも。


お隣は岐阜県の、高山市。知人がいるので、訪ねて来たのだ。

風情のある古い町並みのなか、ぶらぶらと歩くことができる。
日本人よりも外国人観光客が、かなりたくさん。白川郷ついでなのだろうか。


この界隈のブランドといえば、飛騨牛。その文字があちらこちらに躍っている。
思わず食べた飛騨牛にぎり寿司は、もちろん絶品。


ちょっと小洒落た感じのリストランテでランチ。


こちらも飛騨牛を使用した、ハンバーガー。
ちょっと良いお値段なだけあって、もちろんうまい。


日替わりだという生ジュースも一緒に。今日は洋ナシ。つぶつぶ食感がうまい。



昔なじみという感じのクレープ屋さんを発見。
お店の名前は「中途半端」を意味する方言らしい。良いネーミングだ。
いつまでも高みを目指して発展途上、ということだろう、たぶん。


甘いものは別腹。生キャラメルクレープをいただく。
生地はもっちり、中はあまあま。これはうまい。


まつりの森、というミュージアムを訪れる。


春と秋に催されているらしい、高山祭。その屋台が、平成の匠の技で再現されている。


数ヶ所で、からくりも観賞することができる。


屋台の上部では、人形が動く。


実際のお祭りでは、糸で絡繰るようだ。それは高度なテクニックを要するのだろうな。


全ての屋台に、立派な木彫りが施されている。この豪華さと繊細さ、ハンパない。
全く詳しくないけど、こういうの好きだ。いつまででも観ていられる。


個人的なお気に入りはこちら、竜王台(たい)。船の形が珍しい。
龍だらけじゃん、マジかっけえ。これに乗って海に旅立ちたい。竜王に、俺はなる。


マッチョでイケメンで十二頭身くらいありそうな、カッパだろうか。かっけえな。

高山祭、名前は聞いたことがあったけど、どういうものかは全く知らなかった。
非常に興味をそそられる。人が多いのは苦手だけど、春のお祭り、観に来ようかな。


街を歩いていると博物館があったので、入ってみる。
撮影禁止だったから、写真はパンフレットだけ。

入館無料にもかかわらず内容は充実。
伝統・工芸・産業・美術・信仰等々、けっこう色々と観ることができた。
高山の基礎をつくった、越前大野城主・金森長近(かなもりながちか)の展示もあったよ。


高山ラーメン、というのも割と有名。
二十軒以上もあるお店の中から、たまたま見かけたところへ。シンプルな感じで、うまい。


飛騨の里。移築復元された合掌造り民家などを愉しめる施設だが、
この季節、夜にはライトアップがされるそうだ。
これは幻想的で美しい。良い発想だね。


トトロいたんだもん、ウソじゃないもん。

近場だけど、よく知らなかった高山市。おもしろい場所をあちこち周ることができ、楽しかった。
どの土地にも、その土地ならではの魅力がある。


車を走らせ福井県へ入ると、うわー通行止まってるじゃん何だよー。
いや知ってたんだけどさ。9-12時と15-18時しか解除されない、と知ったうえで出てきた。

ワンチャン通れないかなーと期待していたものの、やっぱりダメ。
「なんかあっても責任とれんでなー」と係員さん。まあそういうことだ。


つまり、ここで車中泊。車の旅以来かね。
和泉地区は未だ、半孤立、どころか十分の八孤立くらいしている。


2月17日(土)

朝。雪が降ってるし。
9時から通れるようになるので、ようやく和泉へ戻り、


ちょっと遅れてレンタルスキーの仕事へ。
通行止めでも、滑りに来るお客さんがちらほら確認できた。


明日から、日中は普通に通れるようになるらしい。これで三分の一孤立くらいか。
しかし、昼は仕事して夜に買いものへ行く僕なんか、けっきょく孤立なんだよな。

きのう時間あっただろってか。それはそれ、その時そのときで優先順位ってのがあるんだ。
でも帰りにコンビニで、レトルト食品かなんか買っておけば良かったわね。

この通行止め&解除も、意味というか元凶というか、よく分からないけど。
まあ素人には図り知れぬ。


帰宅すると、玄関にこんなものが。県民生協さんからの救援物資。
まじか、これは超絶ありがたいし、非常に嬉しい。救援物資もらうなんて人生初。
和泉地区220世帯あまり、全世帯に配られたのだろうと思う。なんと素晴らしい精神だ。
県や市は何もしてくれないのにね一体なんのための行政なのか。
いや、ふだん除雪をしてくれているのには感謝している。

しかしバスや汽車は、まだ運休が続く。
地区外へ通学している学生さんは非常に困るわけだし、
足の無い一人暮らしの高齢者などは、地区内に閉じ込められているような状態だ。
じゃあ依然として、半孤立か。

いくら大雪とはいえ、ここまで影響を及ぼすもんなのかね。
まあ素人には図り知れぬ。

大雪は過ぎ去ったが、和泉地区にはまだ、日常は戻っていない。