2017年4月28日金曜日

【4月24-26日(月-水)】 待ちきれないよ 後半スタート [車の旅14-16日目]

4月24日(月)

同期と別れ、あとは福井への一時帰還の途を辿るのみとなってきた。


バキャーン
イケネエー…
イテテ…


山形の街の方へやって来て、有名コーヒーチェーン店を訪れる。
Wi-Fiを手に入れ、しばしのブログ更新作業をしようと目論んだのである。

カナダみたいに、どこへ行っても割あい手軽に繋げられる環境になると便利なのだが。
2020年までにもっとWi-Fi環境を充実させないと、日本の後進ぶりを露呈することになる気はする。


名は知っていたが、初めて来店。
ヘタレなのでお店に一人で入るのは苦手なものの、ここは落ち着ける良い空間であった。

たっぷりブレンドコーヒーに、シロノワールというやつを注文。モーニングセットまで付いてきた。
おいしくいただきながら、カタカタと作業をする。


自分は文章をつくるのに恐ろしく時間がかかるため、記事を三本だけ投稿。
ブログを二年やってて全く進歩しないんだから、こういうのは直んねえんだろうな。

長居しても悪いので、退店し走行開始。軽く福島県まで行ったら、今日はおしまいだ。


 
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:202km/Total:3,979km】


4月25日(火)

車中泊した道の駅。どこへ行っても、だいたい5~10組くらいの「同業者」がいる。
周りにいくらかの人がいるというのは、ちょっと安心感。カナダ自転車旅行のときは、常に一人で心細かったからな。


いまは全国に1,100あまりの駅があるとのこと。
24時間つかえて、トイレや自販機やその他が備えられていて、変な輩が来る心配も少ない。
車の旅をする人や長距離ドライバーにとっては、大変ありがたいね。


出発。この旅で関東圏を周るつもりは無いので、新潟・長野の方から福井へ向かおう。
そう考えていたのだが、


新潟方面と栃木方面の分岐点に差し掛かったところで、やっぱ栃木にしーようっと、と心変わり。


小学生のとき修学旅行で訪れた、日光市へ。地元の八王子市とは姉妹都市である。
江戸時代に八王子千人同心という郷士集団がおり、日光東照宮の警備にあたっていたのが由縁だ。

第二いろは坂を上り、戦場ヶ原を眺めながら走り、国道を抜けていこう、と思ったら通行止めだった。
ちょうど今日の正午に解除されるとのことだが、2,3時間の待ちぼうけも何だか中途半端。


第一いろは坂を下り、別ルートから行くことにする。結局、「い」から「ん」まで全カーブを曲がることに。


群馬県へと入り、道の駅の食堂で「地粉天ぷらうどん」をいただく。厨房で、お母さんが手打ちしていた。
おいしく、汁まで余すところなく胃に入れる。汗をかくくらい温まった。

食器類を返却に行くと、お母さんが「気を付けて行ってきて」と声をかけてくれた。
こういう、ちょっとした心配りをサラッとできる人って素晴らしい。サービス業とか以前に、人としての部分。尊敬する。


その先をしばらく走っていると、眠気がピークに。何かイベントをしているらしい駐車場で、休ませてもらう。
それから会場を周る。お花が見られるようだ。右では、ゆるキャラの頂点を極めた、ぐんまちゃんがお出迎え。


たくさんの花や、


植物が、


様々な形態で、


鮮やかに展示されている。美しい。


未就学児による作品も。色んな形や動物やマークなどが形づくられていた。

栃木と群馬にも、協力隊の同期が何人か暮らしている。
でも場所等の詳細を知らないし、今日のきょうでツラ貸してよと言えるほど厚顔無恥でも無い。
また別の機会に、顔を見られれば。


その後、峠を越える。いろは坂3往復ぶんくらいの数のカーブを過ぎ、


長野県へ。
とある温泉へ入ろうと行ってみたが、駐車場は車でいっぱい。地元の人たちがこぞって利用するようだ。
これはちょっとなあ、と辟易していると、「↑春日温泉8km」という古ぼけた看板が目に入った。

ふらふらと吸い寄せられるように、途中とちゅうの看板を頼りに走る。
すると小さな温泉郷があった。廃業し崩れかけた建物も幾つかある、静かなところ。


細い道を、更に数百メートル上がったところへ。
あれ民家と間違えたかな、でもいらっしゃいませとある、でも建物の中は薄暗いからやってないのかな。
などと逡巡していたら、男性が。日帰り入浴できるところを探してるんですけども。「どうぞ」。大丈夫だった。


小さな、家庭的な感じの宿。他にお客さんはいないようだった。
洗い場5つで内湯のみの、こじんまりしたお風呂。窓の外には、周りを囲んでいる山が見えた。
一人で贅沢に、ゆっくりとお湯に浸からせてもらう。最高だ。


暗い山道を走り、道の駅で休もう。と思って行ってみたところ、なんか違う駅だった。
しかしそれ以上は走りたくなかったので、そこで終わりとさせていただくとする。
標高の高いところで、広い敷地に自分以外は誰もおらず、何の音もしない静寂。まあこういうのも良いか。


[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:361km/Total:4,340km】


4月26日(水)

朝には霧が。写真の左奥にまだ駐車場があり、昨夜はそこで休んだ。


山を下り、


長野県でおやきを食べ、


岐阜県で高山ラーメンを食べ、


福井県大野市和泉地区に一時帰還。出てから二週間も経っていないが、だいぶ久しぶりの感じがする。
より処へ行くと、運営スタッフのお母さん方が迎え入れてくれた。
ちょっと離れちゃうと戻りづらい気がするな、と思っていたが、ひと安心。


旅を中断する必要があったのは、いくつか野暮用があったため。まずはこれ、より処だよりである。


明日が全戸配布日なので、急ぎ作成し、公民館で印刷させてもらった。



プレジャーニーとして、北陸あたりを4日間。前半戦として、今回は北日本を12日間。
あんまり出たり戻ったりしていると、「旅」ではなく、単なる「旅行」な気もする。定義は曖昧だけど、何となく。
後半パート、日本の南側を巡る旅は、もっと時間をかけてじっくりと周れるだろう。

再開は、ゴールデンウィーク明けあたりを予定している。楽しみだな。


[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:229km/Total:4,569km】


2017年4月27日木曜日

【4月23日(日)】 陽はまたのぼってゆく [車の旅13日目]

山形県に入る。秋田県にいたのは昨日だけとなってしまったが、男鹿半島の温泉と景色に満足したので良し。


道の駅にあった、尾花沢牛を使用した肉まん。ほかほか。


冷たい風の吹く外で、お母さんがつくっていた、どんどん焼き。もちもち。
どんど焼きと混同されるが、こっちは美味しいやつ。どんど焼きでもお餅とか食べるけど。


内陸部を南下していく。田畑がたくさん。


ある道の駅では、元気なお母さんが玉こんにゃくを出していた。ぷりぷり。


到着したのは、朝日町。ここにも協力隊同期が暮らしているので、顔を見に来たのである。


町自体の人口は7,000人くらいのようだが、同期の居住する集落は30名ほどしかいないのだという。
山を入っていった先にある、田舎らしい田舎の風景であった。


その地区内には、国指定名勝である「大沼の浮島」なるものが。ここで同期と再会する。


その名の通り、島々が水面を浮遊しているのだとか。おもしろい。


かつては66ほど、現在は10あまりの島があるらしい。
日や時間帯によって姿を変えるようで、このときは動く様子は認められなかった。


同期の家に車を置かせてもらい、


いろいろ案内していただくことに。
そば屋さんでは、肉そばを食す。旨い。


少し離れた先の道の駅では、地元でなかなか有名らしいアイス屋さんが繁盛していた。
写真では分かりづらいが、二色ソフト。さくら&お米。
滑らかな舌ざわりで甘さもちょうど良く、さくらの薫りとお米の食感が愉しく、おいしかった。


町に唯一という温泉、その名も、りんご温泉へ。特産品なのだ。お湯にも本物の果実が浮いている。
洗い場数10程度で、内湯は適温。向こうの山と、麓の国道や家々が見渡せる、開放的なガラス張りであった。


温泉の売店でこれを見つけ、思わず購入。
子どもの頃、好きだったんだよな。そんなしょっちゅう食べてたわけじゃないけど。
山形県でつくられていたとは知らなかった。


同期の家へ戻ると、手料理や地酒でもてなしてくれた。飲みやすく、おいしい。
テレビを見ながら諸々の話をしながら、


スイッチできる最新のゲーム機を見せてもらった。映像が綺麗だ。
そして一晩、泊めていただくこととする。ありがたい。


[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:217km/Total:3,777km】


【4月22日(土)】 いったい誰のために生きてんだろう? 考えるのも飽きたなぁ [車の旅12日目]

滞在した道の駅。駐車場は広めだが、他にいた利用者は2組くらいだけ。
隣接する国道は車も全然通らないし、静かで快適に過ごすことができた。


朝、うっすらと虹がかかっていた。写真だと、左側にちょっと見えるだけだ。


今日は晴れるのかな。


否、雨であった。ぱたぱたと車を叩く音を聞きながら走るのも、それはそれで良いもんである。


山道を上っていくと、霧が出てきた。慎重に進む。


峠からは、何も見えない。まあしょうがない。


先々で銘菓を口にするのも、ちょっとした楽しみ。


ある道の駅に隣接するパン屋さんが、手前と同じ名だった。袖振り合うも何とやらか。
フィッシュバーガーで小腹を満たす。


雨もやみ、海沿いをひた走り、


イカちゃんが出迎えてくれた道の駅で、焼きたてをいただく。
これは旨かった。飽きも来ず、ぜんぶ一気に平らげる。


そろそろブルーフォレストには別れを告げるとし、


オータムライスフィールドに突入。


お殿水(とのみず)、とやらがあった。世界遺産・白神山地に源を発する湧水で、
その昔、殿さまが飲み甘露だと褒め称えたのだという。


国道を走っていると、ドラゴン発見。
合併する以前は、八竜町という地名だったようだ。九頭竜のきょうだいかな。


ひたすら真っ直ぐに、何キロも続く道。寝そうで怖い。


なまはげちゃんが出迎えてくれる、男鹿(おが)半島。


温泉郷の奥、綺麗なホテルへお邪魔し、日帰り入浴をさせてもらう。

洗い場数は10ほどだが、お風呂も脱衣所もゆったりとしている。内湯・露天・サウナと揃っていた。
露天では、植えられている椿の木からか、甘い薫りが漂ってくる。ほぼ貸し切り状態で、じっくりとお湯を愉しんだ。


半島を周回してみる。崎があり、


背の低い植物のあいだを道が走る。見通しが良い。


ちょっと道を間違えたが、誰もいない駐車場があったので車を停め、


その展望スペースから海を望む。傾いてきた日も相まって、なかなか良い眺めだ。


反対側も。夕日に照らされ、黄金色に輝く草木が美しい。この写真だと、あまりよく伝わらないかもしれないが。
これは良い景色を見た。違う道を来てしまっても、こうした怪我の功名もある。


海と、まだシーズンオフ中の木々を眺めながら走る。気持ちの良い、個人的に好きな風景の半島だった。


秋田を縦に三分の二ほど行って、道の駅で車中泊。日々の試行錯誤により、
暗幕を張るのもスムーズになり・脚を伸ばして・割あいぐっすりと眠れるようになってきた。何ごとも慣れだね。

とはいえこの晩の夢は、車を運転していて崖から落ちるという、最悪なやつだった。
旅に関係なくちょいちょい見るが、夢占い的には相当にマイナスな暗示なんだろうな。

あー死んだー、と思ったけど生きてた良かったー。で、もっかい寝る。


[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:402km/Total:3,560km】