2016年6月18日土曜日

【6月17日(金)】 飛ばなきゃならない 自分の空 [住民85日目]

昨日に引き続き、道の駅でのマーケティング調査。
五日間ずっと入っていただく方が「キッチン」担当で、僕が「フロア」担当。今日は二人だけである。


昨日に引き続き、空模様は優れない。雨が降ったり止んだりを繰り返し、客足はまばらであった。
まだ土日を残しているものの、意見・感想は おおかた出揃った感がある。


昨日に引き続きあまりにも数が出ないので、おやつとして児童館にも配達。先生がた2名と子ども14名に食べてもらった。
1,2年生は「にがーい」と言っていたが、3年生以上からは意外にも「おいしい」という評価。
「大人の味」というのは勝手な思い込みなのか、和泉っ子たちの舌が大人なのか。

配布が約70食で、聴き取りが約20組。閑散としていたし、2人工ならこんなもんだろう。


夕方に大野の街へ下り、訪れたのは「まちなかカフェ ちまた」。


高齢者や いわゆる障害者をはじめ、誰でも気軽に集まり交流できるようにと開かれた同カフェ。
和泉の人たちが交流する拠点となる場をつくりたい、と思い動き出したところ、
こちらの存在を知ったので「視察」に来てみたのである。


福祉ボランティアグループの方々が運営し、飲みものを一杯200円で提供。その売上げだけで切り盛りできているそうだ。
行くと代表の方に電話をかけてくださり、すぐに駆け付けてくださり、色々とお話を聴くことができた。
たいへん参考になったし、お互い切磋琢磨しましょうと言っていただき、ありがたいことであった。


とんぼ返りし、年に一度の和泉地区ソフトバレー大会に参加。
チーム分けは集落ごとに行われるが、母数が少ない田舎のため、男女比や年齢層などにどうしても偏りが出てくる。
中心部の朝日地区は人数が多いから良いが、世帯数の少ないところ(下山・大納)は基本的に不利になってしまう。

僕は朝日Dチーム。協力隊として出た昨年は準優勝だったが、さて今年は如何に。
(※プライバシー保護のため、いちおう画像に処理を施してあります)


全9チームなので、まずは三つのブロックに分かれて予選リーグ。


15点先取の3セットマッチ。


わいわいと笑い合いながらも、みな真剣にプレーする。


我らが朝日Dチームは、ブロックを無事に1位通過。
1・2・3位決定戦へと駒を進める。


「ガチ勢」というか、やはり強豪の人たちと当たる。


バレーになってるなあ。


新隊員も活躍。


終わってみれば、全9チーム中3位。まあ銅メダルだ。


運動音痴の僕としては良いところも無く、足を引っ張ってしかおらず、申し訳ない気持ちである。
しかし久しぶりに思い切り体を動かし、清々しくもあった。
よく知った者どうし、つながりの深い地区の人どうしで盛り上がるのは、楽しいものだね。

その代償として、一両日は太ももが筋肉痛になるだろう。
無駄に滑り込みまくり しこたま打ちつけた膝も、青痣になっている。
が、楽しければ良し。

参加した皆さん、お疲れっした。


2016年6月16日木曜日

【6月16日(木)】 最後に向きあう その相手は 自分自身さ [住民84日目]

協議会では、昨日の水曜日から日曜日までの五日間、道の駅九頭竜にて「地域内テストマーケティング」を実施している。


3月の「地域資源レシピ研究会」で開発された、ふきのとうのジェノベーゼ。
ふつう天ぷらやフキ味噌にして食すところを洋風にした、なかなか斬新な品。
商品化に向けて、まずは一般の方々に試食していただき、忌憚の無い意見や感想を集めるのである。


直売所でお弁当などを購入した方に、チケットを配布。
味の評価及び商品化したら購入したいかを、使用したお皿とスプーン返却時に「投票」してもらう形式だ。
(※写真は昨日撮影)

設定目標は日に120食で、うち30組には聞き取り調査もし、より詳細に情報を収集していく。


梅雨入りしたということもあって、今日は生憎の雨。お客さんも多くは無いものの、これくらいが話をしやすいかもしれない。

スタッフは、シェフをしていたという和泉地区の方・委託先の方・そして僕。
いちおう肩書きは「事務補助」なのだが、手伝いを頼める人がいないということで駆り出されてきた。
日曜までずっと入る予定となっており、もはや庶務も雑務も、何でもやらされる感じだ。

しかし大野市内から福井県内外の方から、様々な人たちとお喋りするのは、おもしろいもんではある。


市役所本庁の地域おこし協力隊担当さんから、新聞が届いていた。
6月14日付、産経新聞の東京23区版・地域面。協力隊募集の広告欄に、僕の背中が。
大野市の移住応援マガジン「オオノグラシ」にも載った、プロのカメラマンさんが撮ってくださった、超良い写真である。


夕方、同じ班のお母さんが差し入れを持って来てくれた。連日にわたり夜も出ていたので、なんだか久しぶりだ。
つくって持って行っても いつもおらんかったで、忙しいんやねー、と。
気にかけていただけるのは大変ありがたく、嬉しいことである。おいしかった。ごちそうさまでした。


【6月15日(水)】 馬には乗ってみよ人には添うてみよ [住民83日目]

卯の刻あたりから畑に出て、始めのころ植えた苗に追肥をする。
朝一だからか知らないが、ブヨか何か小さな虫が、顔周りなどを飛び回る。うざったい。


日中はエセ保育士の仕事。先月から、先生がお休みのときの代替えとして、たまに入らせていただくこととなったのだ。


一人お休みで、今日は8人。

午前中の泥んこ遊びでは、先生のつくったカルデラ湖に夢中になる。
水を溜めてはプールにし、決壊させては川にする。時折、下流域に水害をもたらしていたけれども。


「どろんこふく」で、思い切り汚れながら遊び回る。こうして伸びやかに成長するのが良いよね。


お昼はテーブル拭きも配膳も、子どもたち自らやる。


230円負担すれば、僕も給食をいただくことができるのだ。うまい。
おかわりもできるし、お腹いっぱい。白米は持参したが、要らなかったな。

絵本や紙芝居は、感情を込めて読む良い練習になるので、喜んで引き受ける。
みんなはお昼寝タイムに入り、


起きたらおやつタイム。こちらもごちそうになった。ありがとうございます。


女の子が「もってかえっていーよ」と言ってくれた うちわのようなものと、男の子が段ボールでつくってくれた僕。
上手やなあ、嬉しいもんだ。おうちに飾っとくでな。

和泉保育園は、常勤の保育士さんも調理師さんも、皆さん女性。
それもあるからか、たまに訪れると子どもらも歓待してくれる。僕も癒やされるし、楽しい仕事だ。


夕方、ご近所さんが夕飯に招いてくださる。ピリ辛のカレー、うまかった。ありがとうございます。
とある打ち合わせの約束が控えていたので、忙しなくも食い逃げの如く席を立ち、


それが済んだら、道場へ。
一昨日は「世代間交流」としての英語教室をさせてもらったが、今日は新隊員による発表があるのだ。


国内や海外、数ヶ所でのボランティア活動を行なってきたという新隊員。
東南アジアの国々で、川を渡す橋をつくったり、山の上の水源からパイプを繋いで水路をつくったり、
立派な仕事をしてきたようだ。来場した約30名ほどの和泉地区民からは、感嘆の声があがっていた。

参加費や渡航費等、馬鹿にならない額を要する海外ボランティア。
表現は悪いが、ブルジョアの嗜みなのかな、くらいに考えていた。ところが話を聴くと、
みんなバイトなどで資金を溜め、それでも足りない部分は借りてまで参加するのだという。それは偉い、大したもんである。

新たな世界を知り、経験を積み、視野を広げる。これは、絶対にプラスになることだ。
そして僕はカナダ暮らしが、新隊員はボランティアが、それぞれ緑のふるさと協力隊につながってきた。おもしろいもんである。


終了後、数名による座談会形式で懇談。

僕が話したときには来ていなかった方々や中高生の姿も見られたので、やはり新隊員は惹きつけるものが違うのだなと感じる。
和泉初の女性隊員ということもあるが、そのキャラクターや性格もまた、大きく作用しているのだろう。

放浪記は だいぶ霞んでしまったようだけど、まあ良しとしよう。
しかし自分の存在までフェードアウトしていかぬよう、色々がんばらねばならんな。


2016年6月14日火曜日

【6月14日(火)】 暗く自衛 傍聴は茶番 [住民82日目]

日中は協議会の事務作業、夜は協議会の会合。


先週は同会のワーキングチームによる会議があったが、今日のは協議会を構成する各団体の代表によるもの。
事務補助員の僕としては どうでも出なあかんというわけでも無いものの、いちおう傍聴しておく。


会議終了後、毎週火曜のコーラスへ駆け付ける。最後の30分間だけ参加することができた。


朝ドラの主題歌だった曲が、今週より導入された。
サビをちょろっと知ってるだけだったので、原曲を聴き、練習していこう。

きゅうり・お土産のお菓子・グミの実もいただいた。ごちそうさまです。


【6月13日(月)】 無邪気だった季節をちょっと 引っぱり出してみたんだ [住民81日目]

協議会の仕事は例によって細々とした事務作業と、


加工所での荷解きなど。
消耗品でも、購入したという証拠写真を撮っておかねばならない。


山菜等を活用した加工品を製造・販売していくのに、営業許可も取る方向で動いている。
よって、衛生面もしっかりしていかなければならない。


水周りの物を置く棚を組み立てたり。これくらいは御茶の子であるが、消耗品として認められるのかが、やや心配。
当交付金事業は三年計画なので、資材や需用品の場合、耐用年数が三年未満のものしか交付対象とならない。
公金が絡むものは、細かいっすね。


夜は子ども英語教室、シーズンⅡのレッスン8。今月は「世代間交流」ということで、大人にもご参加いただいている。
そして今週と再来週は、朝日地区の道場で開催。過去のブログで何度も登場しているが今いちど説明すると、

和泉地区には、お寺が存在しない。その代わり各集落には道場が存在し、中には立派な仏壇が備えられている。
報恩講などの地区行事や冠婚葬祭などでつかわれてきたわけだが、昨今は やはりというべきか、影が薄くなってきている。
そんな道場の利用促進という意味も、この世代間交流には込められているようだ。


未就学児から大人まで、過去最高となる20名が参加してくれた。
英語圏のキッズソング「Hokey Pokey(ホーキーポーキー)」で歌い踊ってウォーミングアップしてもらい、


ひと足はやいけど、夏に関するボキャブラリーを12ワード導入。スイカ・わたあめ・砂浜・ひまわり・花火など。
どれも意外と聞き慣れないが、特に今回ディフィカルトなのは、かき氷・蚊・ウナギ、あたりか。

自分のカードが何か推測する「What's on your head?」をし、「What's this?」「It's ~」のセンテンスを軽く練習したら、


5人が同時に発声した、異なる単語を聴き取るゲーム。
緑のふるさと協力隊の事前研修で、そういえば朝一のアクティビティでやったなと、ふと思い出したので。
3人ぶんくらいまではいけるが、最後の方が難しい。何度か繰り返してもらいパーフェクト回答を得て、メンバーを変え3セット。
最後にアルファベットの発音練習をしたら、今回はおしまい。

子どもだけでも割合プレッシャーというか、いつも緊張感はあるのだが、大人がいると尚更。
授業参観のようで、実は結構な重圧を感じる。でもそれなりに楽しんでくれていた、ように思ったので良かったかな。


公民館に移動したら、青葉の笛保存顕彰会による篠笛の練習。
自主練習が全くできていないため高い音が出づらくなっているが、吹いているうち徐々にではあるが取り戻していく。

繊細な楽器だから、精神状態や体調もそのまま反映されてくるのだ。
自信を持って演奏せねば不協和音しか生み出さないので、メンタルを鍛えるのにも一役買いそうである。


2016年6月13日月曜日

【6月10-12日(金-日)】 物憂げな 6月の雨に 打たれて [住民78-80日目]

6月10日(金)

協議会で使っている、加工所。山菜の加工品等をつくるのに使用する滅菌釜は、一年に一回の整備点検及び検査が必要。
その立ち合いやら説明を聞くなどのため、ほぼ一日、張りつくことに。


途中の空いた時間に少し、向かいの方にある和泉保育園へ遊びに行く。
子どもたちと戯れていると癒やされるのだが、


どうもこの日は、心がざわついていた。
協議会での仕事に対するモヤモヤが、積もり重なってきているのか。

内部的な書類や処理でもいちいちお伺いを立て捺印を貰わないといけなかったり、
交付金事業だから仕方ないとはいえ馬鹿ばかしいような細かい部分まで気にかけないといけなかったり、
実質リーダー的に動いてる人の秘書だか小間使いだかのように動いていたり、
委託先のおんちゃんに やや上から物を言われたり時々呼び捨てにされたり、
事務局側とワーキングチーム側に板挟みされる面倒くさい構図の立場にいたり、
協議会の仕事してないときでも電話やらFacebookのメッセージやら入ってきてウザったかったり、
まあ「仕事」ってそんなもんかもしれないけどでも月に15日ぶんの勤務で時給787円だったり、
協議会の取り組みは まあおもしろいとは思うけどそんな安い仕事として携わるとなると興味も失せるよねと思ったり、
けっきょく金かよ利害で動くのが嫌いとかほざいてた手前が対価求めてんじゃねえかと自己嫌悪したり。

細かい事案と、この「本職」以外にも想うところと、多々堆積しているようだ。
イライラし、ブログを書く気力も無かった。


6月11日(土)

まんまるサイト」のバイトで、大野市は阪谷(さかだに)地区にある円山(まるやま)公園の整備。
午前中は側溝の掃除をし、午後は草刈り。無料で使用できるという広場&BBQスペースは、写真の奥下にもまだ広がっている。


刈払(かりはらい)機なんて見たことも使ったこともなーい、という都会人のために説明すると、この道具には2タイプある。
草刈り、というと一般的には刃のイメージだろう。鬱蒼としていたり長め・太めの植物が多い場所には適している。
反面、怪我を伴う事故につながる危険を孕んでいたり、細かいところまでは綺麗に刈れないという短所も有する。

そこで使い分けられるのが、写真手前のようなナイロンコードのタイプ。紐を高速回転させることで刈っていくのだ。
背の低い雑草を処理したり、より丁寧に手入れしたいところなどには、これである。


例えばこのように、細かい草たちの生えた斜面が、


こんな感じになる。すっきり。


ただ、この紐タイプにも短所がある。
接触したもの、例えば硬質の植物や小石や時に中石などが飛び散り、体に ばしばし当たり、痛いのだ。
フェイスガードをし前掛けをし挑むも、その隙間を縫っては被弾。あたっ、いたっ、という呟きはカラスだけが聞いていた。

けっこうな汗をかき、終わったあとには手の震えも残り、程よい疲労感。
草刈りというのは えらい作業だが、まあ仕事してる感はあるかな。


6月12日(日)

GWの一時帰省以来、40日ぶりくらいか。何も予定が無い、休日という感覚のある一日。

とはいえ、やらねばならないことは多々あるのだが。
明日の子ども英語教室の内容を考えたり、とある計画書的なものをつくらないといけなかったり、
銃の教習認定申請に向けての用意だったり、家の掃除だったり。

ろくに何も進まず気力も湧かず、だらだらと時間だけが過ぎていく。


夕方だけ畑に行き、こちらのお母さんと一緒に、最後の一畝に苗を植える。
とりあえずこれで全部、二千本以上は植わったが、根付かず枯れてしまったものも多いので植え替えが必要だ。


ネキリムシという、その名の通り根を食い切ってしまう虫がいる。こいつを寄せ付けないため、赤い薬をひとつまみずつ落とす。
「農薬」であるわけだが、これをしないとそもそも育たないので仕方ない。

さて、僕が本職や副職やその他諸々に時間を取られている間にも、お母さんが少しずつ進めてくれていた。
なかなか進捗しない畑に周りの人たちからも何のかんのと言われ、嫌な想いもされたようである。
自分が至らないために中途半端なことになってしまい、申し訳ない気持ちしかない。
僕ひとりではどうにもならないので、今さらながら、協同でやりましょうということになった。
威勢よく引き受けたくせに、情けねえやな。



あらゆることに、釈然としない何かが付きまとっている最近。何を誰にどう相談したら良いのかも分からない。
雨雲は晴れないが、時間が経てば青空を見せてくれるだろうか。

いわゆる六月病と、再発した中二病と、同時に罹患している感はある。