2016年4月9日土曜日

【4月9日(土)】 幸せを探す人が一番幸せだって [住民16日目]

集う人々。


和泉地区内に植えられている花桃(はなもも)の木々から、雪囲いを外してやる作業の日である。
雪に負けて折れてしまわないよう、冬が訪れる前には縄で括る。そして春が訪れる頃に解放する。
雪国ならではの、たいせつなしごとだ。


既に芽吹いているものもあった。今年は例年よりも早く咲きそうとのこと。
赤・白・ピンクと美しい彩りを見せるハナモモは、和泉の春の風物詩。


これから、新緑も鮮やかに染まってくる。楽しみやね。


雪囲いをするときは一本いっぽん縄を結んでいくので、時間がかかる。しかし外す作業は早い。
お昼にみんなでいただくのは、


婦人会の皆さんがつくってくれた料理。これが楽しみで来るんすわ。


一通り取ってみたが、いったい何種類あるんだろう。一日30品目は、軽く凌駕している。
どれも最高にうまい。幸せである。


一所懸命つくってくれたお母さん方に感謝。ごちそうさまでした、いつもありがとうございます。


サックスやノコギリの演奏があり、


ビンゴ大会では早めに当てることができたので、猪肉ソーセージをいただく。


そして恒例というべきか、余りをたくさん持ち帰らせていただいた。ありがたいことです。


そして午後は、一年間お世話になった協力隊ハウスを大掃除。今さらである。
これで次の隊員さんに引き渡しても恥ずかしくない状態になった。はず。


さて、緑のふるさと協力隊として和泉地区に着任したのが、ちょうど一年前のきょう。
来てすぐに花桃の作業があって、婦人会の皆さんの料理をごちそうになって、感動したのだった。

季節はひと巡りし、いま一人の住民としてこの地に生きている。
当たり前の幸せを噛みしめながら、日々を過ごしていこう。


2016年4月8日金曜日

【4月7/8日(木/金)】 こんなにも人が溢れて 心はたくさんあるはずと [住民14/15日目]

4月7日(木)

福井県庁を訪れ、職員さんの運転する車に乗せていただく。


やって来たのは若狭町、「道の駅 三方五湖(みかたごこ)」。
福井県の地域おこし協力隊連携事業として、昨年9月の物産フェアで訪れて以来だ。


まさにその連携事業第4弾として、協力隊員が集い打ち合わせ。
僕はもう協力隊では無いけども、OBとして、アドバイザーとして、協力隊に勝手に協力し隊として参加。というのも、
5月14/15日(土/日)、大野市和泉地区で開催する「九頭竜 新緑まつり」に、5市町が足を運んでくれることとなったのである。

入込数の多い祭なので、けっこう忙しくなるかもしれない。
でも、まつり自体も楽しんでもらいながら、和泉の魅力も知ってもらいながら、やっていけたら良いな。
「福井力 ~ふくいの魅力しっちゃいな祭(さい)~」として出展しますので、ぜひ皆さん覗いてみてください。
各地のうまい食べものを販売したり、観光PRしたり、みんなで頑張りますよ。


打ち合わせ後、運転していただいた職員さんと、県庁に近い「見吉屋(みよしや)」さんで食事。
福井県名物、ソースかつ丼と越前おろしそばのセット。
カツはソースがよく滲みていて、そばはさっぱりながらダシが効いていて、うまかった。

大野へ戻り、人事異動後はじめて、市役所へ冷やかしに。


そして「結の故郷(ゆいのくに)推進室」でつくっていたコレが、ついに完成していた。何部かいただく。
大野市の移住応援マガジン「オオノグラシ」のvol.2。和泉っ子たちとの集合写真が表紙だ。


取材をしていただき、プロのカメラマンさんに写真を撮っていただき、プロのライターさんに文章を書いていただき。
めちゃくちゃ素敵に仕上がっている。ありがたいことです。

大野の内の人にも外の人にも、少しでも魅力が伝わると嬉しいね。


4月8日(金)

早朝から、制服に身を包み、市役所脇の広場に集まる市内の消防団員たち。

4月8日は大野で「明治の大火」があった日で、消防総合訓練が行われるのである。
平日にもかかわらず、多くの人が集まっている。僕は消防団員として、初出動だ。


開会式ののち、


一斉放水(写真はリハーサル時のもの)。
風下にいた我々は、それなりに水を浴びることになる。


はしご車と、


ヘリコプターによる救助訓練。


同ヘリは、今年度から新調されたそうだ。かっこいいね。


放水訓練。


音楽隊の皆さんが、スピッツの「チェリー」・名探偵コナンのテーマ・ディズニーの曲、を演奏。


分団ごとに行進をし、退場。
その後は団員のみで講堂に集まり、訓示や表彰、そして解散。ちょうど午前中いっぱいの催しとなった。

さて、きょう思ったのは、「団員たちに締りが無いなー」ということ。
ポケットに手を突っ込んでいたり、誰かが話しているときや演奏しているときもお喋りしていたり、フラフラしていたり。
和泉分団に限らず他も、どこも同じような感じであった。大野に限らずどこの市町でも、同じような感じなのかもしれないけど。

大学の警備員時代に一挙手一投足を厳しく指導されていたからか、それと比べると、ものすごく だらしなく見えてしまう。
消防団というのは奉仕活動だし、そこまでシビアに指導されるものではないかもしれない。
でも、人として最低限のマナーは持つべきだろう。

私語なんかは、日常のなかでも気になってはいた。
都会にも同様のものは見られると思うけど。田舎の悪い緩さが、一段と露呈してしまっている部分なのかもな、と感じた。

とはいえ、消防団員として、身の引き締まる想いも感じた日であった。
八王子で暮らしていたら、ぜったい入団していない。これも御縁。大野市の、和泉地区の、防火や防災に努めさせていただこう。


2016年4月6日水曜日

【4月6日(水)】 もう引き返せない 物語始まってるんだ [住民13日目]

今年度も持たせていただくこととなりました、公民館講座の小学生えいご教室。


最初に学んでもらう単語のジャンルは、これにしてみた。ピクチャーカード、鋭意制作中。
ほとんどゲームしながら遊んでるだけだけど、英語に対する抵抗が少しでも和らいでくれれば。

月曜の夜、公民館の和室で待ってるぜ。


2016年4月4日月曜日

【4月4日(月)】 思い出つまったこの部屋を 僕も出てゆこう [住民11日目]

土曜日にお手伝いした繰船(くりふね)の様子が、昨日の福井新聞に。副船頭の僕も、地味に端っこに。


いよいよ、新しい部屋へ引っ越しをする。本来ならば、協力隊の任期を終える前に済ませておくべきなのだが…
一人には広すぎた二階建ての一軒家から、ちょうど良い広さの平屋へ。個人で使うのは、6畳間で充分だ。

やたら細々とした荷物がたくさんあり、昨日今日と、まとめては運びを繰り返していた。これをまた整理しなくては。
そして来週には、次の隊員さんが着任する。それまでに、旧家の掃除もきちんとしなくては。

ところで引っ越しするのは、たぶん人生で十七回目くらい。日本時代もカナダ時代も、場所が変わってばかりである。
物を束ねて移動させて解いて新しい環境に慣れて。面倒くさいんだけど、それが必要なものであるならば仕方がない。


夜、青葉の笛保存顕彰会のメンバーで篠笛の練習。
冬場は隔週で土曜の昼に集まっていたが、今月からは通常通り、月曜の夜に。

お茶やお菓子を持ち寄って楽しみながら、春の唄を中心に演奏する。
「花は咲く」は高音が難しいが、個人的にお気に入りの曲だ。

しかし今日は、いつにも増して音が上手く出なかった。
新生活に伴う諸々で疲れが溜まっているようだから、それも原因かもしれない。

やるべきことは山とあるので、息抜きに篠笛でも吹きつつ、進んでいかねばな。


2016年4月3日日曜日

【4月1-2日(金-土)】 おまえの手で漕いでゆけ [住民8-9日目]

4月1日(金)

本日付で、和泉地区特産物活性化協議会の事務局担当となった。
支払い関係の伝票作成や振り込みやその他庶務や諸々を担わせていただく。


夜、和泉支所の歓送迎会が街なかのお店で。
3名が異動により離れ、1名が退職、2名が異動により新たに加わる。
緑のふるさと協力隊を退任した僕も、「送迎」側で参加させていただけることに。


魚料理をメインにおいしくいただきながら、飲みながら、皆さんとわいわいお喋りしながら、二次会へ行きながら、
楽しませてもらった。支所に来られる方たちはおもしろそうで、安心した。
支所からいなくなってしまう人たちのところへは、ちょくちょく冷やかしに訪れようと思っている。


4月2日(土)

やって来たのは、お隣は福井市の足羽(あすわ)川。桜が咲いている。


人手が足りないらしく、きのう連絡を受けて呼ばれたお手伝いは、こちら。


毛矢(けや)の繰船(くりふね)体験。
福井にお城があった頃、この川からお堀まで、偉い人が「舟通勤」していたことがあったという。

川の有効活用・人がもっと集まるように・大河ドラマの招致、など色々と理由はあるようで、県が主催。
移住者交流会やスノーシュー体験などで絡ませてもらった「まんまるサイト」が業務手伝いをしている。


川向こうへ行って、帰ってのコース。
水流や風でどうでも舟は流されてしまうので、副船頭として後ろで向きを調整しつつ、前へ進める。


春休みで土曜日で桜も咲いてて屋台も出てるでか分からんけど、かなりの人が往来していた。やはり福井市は街だね。


お昼には焼き豚ラーメンをごちそうになる。


途中から船頭もやらせていただいた。はじめ難しいけど、慣れるとおもしろい。
思いのほか好評で、大人からも子どもからも「楽しかった」「滅多に無い経験」などという声が聞かれたので、嬉しく思う。


今日は夜の部も。ライトアップされた夜桜を眺めながら、川面に浮かぶ光の玉の間を縫いながら、雅にゆく。

朝から晩まで引っ切り無しに少人数で回し、けっこう腕や脚もつかい、よう疲れた。
でも和泉・大野だけでなく、福井市・福井県のためにこういったボランティアをしてみるのも、おもしろいものだ。
同じく手伝いに来ていた方や県の職員さんとも知り合って話ができて、また一つ交友が広がるのも楽しいし。

4月から10月まで、第一と第三土日に開催しているようなので、お時間ある方は乗船してみてはいかがでしょうか。
僕もまた、なんちゃって船頭をやらせてもらうかもしれません。

まだ身体が、ゆらゆらするな。