2018年3月16日金曜日

【3月15日(木)】 お金など頂きません でも私を [住民721日目]

国道の通行止めは、日中の時間帯解除が続いている。
だいぶ雪が残っているらしく、全面的に元通りとなる見通しは立っていないそうだ。
地味に困るのだが、まあ仕方ないのか。


昨日の記事で触れた通り、今日はJA九頭竜出張所の感謝祭が催される。
口語的には、農協まつり。

隣接する より処も協力する形で、二日連続の営業である。
普段は10時からのところ、ちょい早めの9時に開店した。


JAでは先着で、ドリンクチケットを配布。
これを持ってより処に来店すれば、一杯無料となるわけだ。

この効果あってか、初めての方や珍しい方たちが、朝から続々と訪れる。
同じ和泉に暮らしていても滅多に会わない者どうし、
「久しぶりじゃのー」と言いながら、話に花を咲かせている姿も見られた。


ワンコインランチはナシだが、軽食を配布。
ボランティアスタッフのお母さん方が、一所懸命に用意してくれる。

使用する米の「いちほまれ」は、福井県の新ブランド米。JAさんから託された。


おにぎり・豚汁・ヤーコン3種盛り。材料費はJAさん持ちだから、無償配布だ。
言わずもがな、うまい。好評であった。


飲みものの注文も、次から次へと入る。
キッチンはお母さん方が頑張ってくれてるから、ホールは僕が捌くぜ。
とはいえ軽くテンパるくらい、引っ切り無しであった。


小学校は卒業式だったので、学校が終わった子どもたちも遊びに来てくれる。
店内が、ずっと賑やかな日だったな。


感謝祭では、抽選会も行われていた。
僕もやらせてもらったところ、見事に5等。メモ帳ゲットだぜ。


終わってみれば、60杯以上も飲みものが出ていた。過去最高だ。
でも正直、これだけ対応するのは けっこう疲れた。
でも正直、みんなが集まって喜んで楽しんでくれたのなら、結構なことだ。


帰宅するとお届け物が。上等なミカンは、協力隊の同期から。
前に穴馬(あなま)かぶらを送ったので、そのお礼にと。嬉しいね。
めっちゃ甘くて、おいしかったぜ。


2018年3月14日水曜日

【3月14日(水)】 ひとつ ひとつ香り始める [住民720日目]

雪崩による国道の通行止めは、今日からしばらく、日中のみ解除となるようだ。
7時~18時は解放され、それ以外の時間は通れないと。


水曜営業、より処
冬のあいだは寂しげだった店内にも、彩りが見られるようになってきた。


ボランティアスタッフのお母さんには、お花の先生もいらっしゃる。
毎度こうして、美しく活けてくださるのだ。


これが、いとし面影の沈丁花(じんちょうげ)。
名前は聞いたことあっても、姿は知らなかった。非常に良い香りがする。


毎年つくられている、和泉小中学校の生徒による文集。学校から寄贈していただいた。

前日は中学校の、翌日は小学校の卒業式。今年度はそれぞれ、2名と5名が卒業する。
僕が和泉に来たとき新中学生だった子たちが新高校生に、
4年生だった子たちが新中学生になるわけである。子どもの成長は早いね。感慨深い。


元猟友会の方から、個人的に双眼鏡をいただいた。ありがたい。
遠方にいる獣の姿を捉えるのは、新米猟師の僕にはまだまだ難しいからな。


さて、本日のワンコインランチは、このようなメニュー。
飛騨牛なんて高級な食材を用いていても、追加料金など発生しない。良心的。

ちなみに通行止めで大野市側へは行けなかったため、
買い出しはお母さん方が、岐阜県側へ出かけてくださったのだ。
大小さまざま、色んなところに影響するよね。


お昼どきはバタバタしていて、写真を撮り忘れてしまった。
常連さんがSNSにアップされていたものを、勝手に拝借。

相変わらずどれも最高にうまいのだが、今回のアイデア料理は
「ヤーコンのブルーベリー漬け」。調理してもシャキシャキ感の残る根菜で、
和泉地区ではよく登場するヤーコン。甘味と酸味が絶妙に仕上がっていた。


店内の様子を一枚。毎度まいど同じアングルからになってるけど。
ふだん来られない方や、汽車で訪れたという一般の方も来店してくれた。

今日も、より処はわいわいと賑やかであった。そして、


To be continued...


2018年3月12日月曜日

【3月12日(月)】 同じ空がどう見えるかは 心の角度次第だから [住民718日目]

大野市の街なかに諸々の用事があるのだが、国道の通行止めは未だ続いている。
雪崩止めの柵を設置する工事が終わるまで、数日の間は解除されないらしい。


というわけで、九頭竜湖駅から越美北線(えつみほくせん)に乗っていくしかない。


ウソみたいだろ。JRなんだぜ。これで。
運行は日に5本。この真っ白な時刻表、好きだぜ。


通行止めを受けて、プラス2本、臨時運転もしてくれている。


もちろん一両編成。編成って言わないか。
ディーゼルだから、電車じゃない。みんな「汽車」と呼ぶ。

街から和泉へ仕事に通う方々も、これで通勤して来ていた。始発は、逆の方々が多かったろう。
消防分遣所・電力会社・郵便局・保育所・役所・ホテルなどの、関係者さんたち。
よく知った人々が降りてきて、よく知った地区の人々が乗っていく。


「こういうときでもないと乗らんなあ」「汽車があるのはありがたいのー」
同席した方々とお話ししながら行く。僕も、乗るのは年に二回くらいだな。


でもたまに乗車すると、楽しいものである。
この越美北線、四季折々の景色が最高で、知る人ぞ知るナイスなローカル線だ。
これは窓越しだから、ちょっと汚れてる写真だけど。


街の方へ下りてくると、一面の田園風景。いまは雪景色。
いつも車から見てる画でも、角度が変わると全く違って見えるものだね。


大野市の中心部、越前大野城の麓あたりで、


細々とした用事を済ませていく。


贈答用にお酒を購入すべく、個人的に好きな酒蔵へ。
お姐さんが勧めてくれたので、新商品などを初試飲させてもらった。
いつもは車だから無理だけど、今日は心配無用なので。ちょっと嬉しいね。


毎年このシーズンに催される、越前おおの ひなまつり。今年も観に来ておいた。
およそ2,000体もの雛人形が展示されるのだが、見事である。


日本晴れで、ぽかぽかと暖かく気持ちが良い。
ぷらぷらと歩くのも、たまには良いもんだ。


数時間に一本の汽車を待つあいだ、時間調整。カフェじゃなくて、コーヒー店へ。


コーヒーをお供に読書とか、意識高い系ヒゲ坊主になってみる。
でもたまには、こういう時間も良いね。

ところでより処のコーヒーは愛情を籠めて淹れてるし、我ながらおいしいと思うけど、
やはり本物は全然ちがった。うまい。より処も、豆から挽こっかな。


帰りの汽車も、知り合いの人たちが多かった。


動脈である国道が通行止めとなってしまうのは、不便極まりない。
ただ、いつもと違う視点で一日を過ごすのは新鮮だったし、楽しかった。
仕事に多大な影響がある方々は、一ミリも楽しくないだろうけども。

僕は一人、なんだか心も穏やかな日となったのであった。


2018年3月11日日曜日

【3月10-11日(土-日)】 真っ白な 雪道に 春風香る [住民716-717日目]

これは2月18日に撮った写真。大雪の残雪が壁となっていたが、


三週間もすると、ここまで融けた。


これは2月12日に撮った写真。レンタルスキーの仕事では雪かきが日課だったけど、


もう必要ない。もうあんな要らないぜ、今シーズンは。
というか永久に、やめてくれ。つらいから。


雪崩による国道の通行止めは、土曜日も続いている。
九頭竜スキー場で滑っていたのは20~30人くらいか。
福井や大野市の方からは来られないけど、岐阜県側からは京都や大阪のお客さんが訪れる。


スキー場の、というかこの一帯、九頭竜国民休養地の駐車場。
過去にも何度か触れてる気はするが、ここからの景色が個人的に好き。
帰りがけ、ちょっとだけ心に潤いが与えられる。


日曜日には団体さん十数名が訪れる予定で、準備もしていた。
しかしまだ通行止めは解除されず、予約はキャンセル。
今シーズンは雪のせいで、かなりの数のお客さんを取り逃がしている。


空いた時間帯を狙って、簡単にトイレ掃除もしている。写真に撮るのもどうかと思うが。
人のやらない部分を率先してやるのは、僕の良いところだよね。たまには自己PRしないとね。


晴れたり曇ったり雨が降ったりみぞれになったり、情緒不安定な天気。
気温は低めで寒いが、日中は土曜よりも多くの人が滑っていた。
終業間際まで粘る人たちも数名。


春は近いのかな。まだ遠いのかな。
あるいは、僕たちが迎えに行くものなのかもしれないな。