2015年6月12日金曜日

【6月11日(木)】 pay it forward [活動64日目]

そして、二日間滞在したトムが出立する朝。
お隣さんが来訪し、大野市のシャツを二着プレゼント。
大野をPRしながら、北海道まで走ってくれることでしょう。


ちなみに彼の自転車は僕と全く同じで、サーリーのディスクトラッカーというロードバイク。色も一緒。


ペイイットフォワード、という言葉がある。
誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ることだ。

僕がカナダ自転車横断旅行をしているとき、たくさんの人にめちゃくちゃお世話になった。
その恩を今回、こういう形でひとつ返せたのは、嬉しいことである。

お時間ある方は、横断旅行のブログも見てみてください。まだ完結していないのですが (^^; )



さて今日は、社協(社会福祉協議会)で行なっている「ふれあい給食サービス」のお手伝い。
1,2名のボランティアの方がお弁当をつくり、それを地域の高齢者(主に独居の方)に配食する。


料理は目下勉強中の身としては、邪魔にならないよう、洗いものやちょっとした作業をしていく。
盛りだくさんのおかずを詰め、地域の小学生が描いた絵で包装。配達にもお供させてもらう。

僕もお昼に同じものをいただいたが、非常にうまかった。



午後は県庁の方が訪ねて来てくれ、道の駅前のベンチで活動についてなどのお話をする。
その中で、興味深い話があった。

福井県内のALT(外国語指導助手。学校の、主に英語の授業をサポートする)たちに
福井の魅力をもっと知ってもらおう、ということで色々と動いているとのこと。
その一環として、例えば和泉地区に数人を呼ぶのはどうかと。

これは面白い。
スイートコーン収穫のお手伝いや化石発掘体験などを通して、おいしいものを食べてもらって、
ここで暮らす人たちの温かさに触れてもらって、それで和泉の魅力を知ってもらえたら。

それだけでも嬉しいことだし、
ALTたちはそういった体験を授業で話していくらしいから、情報の発信にもなる。
海外にも少なからず伝わっていくかもしれない。

是非やりましょう、ということで一致したので、これは7月・8月あたりで実施したい。



そのあとは、関係各所にお話をしに周る。

実は8月7日(金)~11日(火)に、「若葉のふるさと協力隊」というプログラムを実施します。
農山村や田舎での暮らしに興味のある人たちが、それを体験できるというものですね。

その話をさせてもらいながら、地域でのお手伝いや行事への参加など、
何ができるか考え、5日間の内容を固めています。

和泉の魅力を知ってもらえる良い機会ですからね、がんばりますよー



夕方。ちょっと時間があったので、保育所に顔を出し、まだ残っていた子どもたち4,5人と戯れた。
ずっとは疲れるけど、こうやって少し子どもと遊ぶと、気分がほぐれる。


家に帰ると、ご近所さんからの差し入れが置いてあった。
前にイチゴ畑にネットを張るお手伝いをしたお母さんからだ。

自家栽培だが、めちゃくちゃ甘い。
ナントカおう とかナントカおとめ とかより美味いと思った。

ごちそうさまです、ありがとうございました!


2015年6月11日木曜日

【6月10日(水)】 More, Edison, 機関車 [活動63日目]

休日。
ゆうべ泊まったトムも今日は休みにするというので、一緒に大野市内へ観光に行くことにした。


和泉地区に越してきて二ヶ月、実はまだ乗ったことがなかったローカル線に乗車。一両編成。
九頭竜湖駅を出発し、美しい景色を眺めながら28分、越前大野駅に到着。


ステキな駅舎。


静かな町。

市役所へ赴き、担当者さんの奥様にごあいさつ。
ランチに良いお店を尋ねたところ色々と教えてくださり、
しかも車で送っていただけることに。ありがとうございます!
ゆうべ歓迎会を開いてくれたお隣さんも同じ課にいらっしゃるのでごあいさつし、



大野市名物、醤油カツ丼を食す。野菜もたっぷりで、うまい。
「So delicious!」
トムも大満足だった。


その後、こちらもまだ訪れたことがなかった越前大野城へ。しかし、
非常に良い天気×徒歩移動=汗だく
という図式が完成。暑い。


 
天守閣からの眺めは素晴らしい。


下城し、今度は大野市で一番美味しいとも謳われるカフェへ。
コーヒー好きのトムはホットを、暑がりの僕はアイスを注文。


うん、なんか間違えた。うまかったから良いんですけど。

ひと休みしたあとは、スーパーで買い物。
今夜はジャパニーズカレーとサラダを作ってあげるのだ。
カレー用の野菜は家にあるで、きゅうり・トマトなどを手に入れ、


越前大野駅へカムバック。次の電車が出るまで、2時間以上ある。
バスが出てないかと思ったけど、和泉地区へ行くのは朝だけだそうだ。


図々しいと思いながらも、お隣さんへ電話。
しかし仕事が終わるのは遅くなるらしく、帰りの車に乗せていただくことはできない。
まあいいじゃないか、のんびり電車を待とう。


と、電話があり、なんと別の方が仕事帰りに拾ってくださるという。なんとありがたい!
駅まで迎えに来ていただき、車に乗り込む。


和泉地区と大野市街地、車で往復1時間以上の距離を通っている方は多い。
いま建設中の「中部縦貫道」が完成すれば半分くらいに短縮されるのだが、もう数年先だ。

あ、カレールウ買い忘れた。
いちばん肝心なものが抜け落ちるとは、暑さで脳が溶けていたのか。
「ウチにあるのを持ってっていいわよ」
すみません、ありがとうございます… アホですみません。

送っていただいたうえ、ルウまでもらってしまった。本当に助かりました。



夕飯後、和泉地区の温泉「平成の湯」へ連れて行くことに。
日本の温泉はまだ入ったことないって言うからね、経験してもらわんと。
前にいただいた入浴券がちょうど2枚ありましたし。

平日の夜、閉館前の時間にはお客さんも皆無で、ゆったりできた。
「こりゃ最高だぜ!」
と、トムも気に入ったようだ。 (※翻訳には語弊のある場合があります)

この和泉地区&大野市ガイドツアーで、だいぶ魅力が伝わったかな。
「めちゃくちゃ良いところだね、気に入ったよ」って言ってたし。 (※翻訳には齟齬のある場合があります)
楽しい記憶として残ってくれればいい。僕も楽しい休日だった。



ちなみに、お気付きの方もいるでしょうが、トムはニックネーム。名前はトマス(トーマス)ですね。


2015年6月9日火曜日

【6月9日(火)】 Sawyer, Hanks, Cruise [活動62日目]

午前中は和泉支所所有の建物をお掃除するお手伝い。

お昼のために自宅に戻ると、おや玄関に自転車が。
中に入ると、おや誰かがシャワーを浴びている音が。

和泉地区に来て二ヶ月。
初めて僕の家に泊まるお客さんである彼は、自転車で日本を旅している、オーストラリア人のトム。
と言っても、会うのは今日が初めて。
……話が見えないですね。順を追って説明します。

ネット上に、ウォームシャワー(温かいシャワー)というサイトがあります。
自転車旅行者向けのページで、泊めてあげたり泊めさせてもらったりできるわけです。
僕がカナダ横断旅行をしていたときにも、ウォームシャワーを使って何人かの方にお世話になりました。
なので今度は僕がお世話をする番、というわけで、ホスト側として登録していたんですね。

和泉地区に来る人はいないかなあ、と思っていたんですが、
きのう「泊まっていい?」というメールが来たので、いいよ、と返事。
鍵はあいてるで、着いたら勝手にくつろいでて、と。
役所に借りていただいている家やし、ちゃんと支所の担当者さんの許可は取りましたよ、もちろん。

良い機会なので、一緒に学校を突撃訪問し、子どもたちに会ってもらいました。
小学生たちは思いのほか楽しそうに触れ合ってたし、中学生はほぼ全員が自己紹介してました。
小中あわせて26人という少なさには、やはりトムも驚いてましたね。

小学生全員の歌の練習も見学させてもらい、めちゃくちゃ行儀いいし礼儀正しい、とまた驚くトム。
日本が基本的にそうだけど、和泉の子は特に素晴らしいぜ、と教えてあげた。

そのあと保育所も訪れましたが、こちらの子どもたちは ちょっと緊張してた様子。

活動なのかと問われると微妙ですが、和泉の魅力を伝えるという観点で見れば活動の一環でしょう。


トムには家でリラックスしててもらい、僕は公民館などをちょろっと周る。
写真は、道端に生ってた桑の実。1歳のお子さんとお散歩中のお母さんに教えてもらった。うまい。



そしてこの夜は、お隣さんが僕の歓迎会をしてくださることになっていた。
来客も一緒にいいですか?と訊ねたところ快諾をいただいたので、


一緒にお邪魔しました。 (※写真をブログに載せる許可はいただいてあります)

おいしい手料理をいくつもごちそうになり、大満足。一人暮らしじゃ料理も適当になりますからね。
トムも満腹になり、初の日本酒や焼酎で、いい具合に酔いが回ったようだ。
夕食に誘っていただいた日と旅行者の来訪、重なったのも何かの縁でしょう。
ゲストが一人増えてお隣さんにも楽しんでもらえたようだし、もちろん僕も楽しかった。

お招きいただき、どうもありがとうございました!最高でした (*^^)


【協力隊あるある】 No.017

自分、クワの使い方けっこう上手くなってるんじゃない?


【ドラゴン補足】
まともに握ったことすらなかった道具を、何だか使いこなせるようになってきている。
それは、自分がちょっとだけ成長したことに気が付く瞬間。

2015年6月8日月曜日

【6月8日(月)】 Maybe, kids don't need the masters [活動61日目]

夕方、児童館へ。
学校帰りの小学生たちと一緒に、アクセサリーづくりをする。プレゼント用だとか。


粘土のような素材をこねて、好きな形をつくる。混ぜると、新しい色もつくれる。


野菜や動物や富士山や、子どもの発想は自由だ。


穴をあけてヒモを通したら、置いておく。数日で固まるらしい。


みんな一所懸命に作業して、思いおもいの作品ができ上がった。
さて、僕のがどれか、分かったかな?



そして夜は「たっちゃんの英語教室」Lesson4。今回も11人ほどが参加してくれた。

-色を英語で書いてみよう
-歌
-アルファベットBINGO
-形の名前を学ぶ&ゲーム
-ストーリータイム
-フォニックスジングル(発音の練習)

といった内容でお届け。
子どもたちも楽しんでるみたいよ、という話を聞き、嬉しく思う。
頑張って毎回のレッスン内容を組み立てる甲斐があるというものだ。


しかし教材がないというのが、けっこう厳しい。
図書館で借りてる本は、早くもネタ切れる。英語の本ってそもそも、ちょっとしか置いてないですからね。
ストーリータイムは削るようかなあ。

動物・野菜・果物・乗り物・文具、などが描かれたピクチャーカードも欲しいところ。
僕は絵が本当に描けないので、折り紙か何かでつくるかね。



英語教室のあとは、そのまま公民館にて篠笛の練習。
先日つくらせていただいたマイ笛は仕上げがマズかったらしく、あまり音が出ない。
先生に手直ししてもらうことに。

音を出すのに三ヶ月、演奏できるようになるまで一年かかるという。
代車ならぬ代笛をお借りしたので、毎にち少しずつ練習していこう。