2017年8月5日土曜日

【8月5日(土】 さぁ行こう 常識という壁を越え [住民499日目]

先週末に続き、道の駅九頭竜のヘルプバイト。


直売所の外に設けられた、臨時の野菜コーナー。ここのレジ担当がメインとなる。


あとは、久々の自販機補充。暑いため、お茶がよく売れている。
スタッフさんと二人で共同作業しながら、三往復くらいして満タンに。


また少しだけ、直売所の商品紹介をしておこう。お惣菜のセットや、


福井名物・焼きサバ寿司や、


とち餅・よもぎ餅、あん入りバージョンや、


あん無しバージョンや。好みは人それぞれだ。


夕方に道の駅を終え、今度は一昨日以来のパークホテル九頭竜にヘルプへ。
今夜は100人くらいのBBQがあり、人手が欲しいとのこと。ダブルなワークだ。

相変わらず食べ残しの量は酷く、容器から何から散らかし放題の状態。
出てきたものは全て食べるとかゴミは最低限まとめておくとか袋に捨てておくとか、
僕ならそうするし常識だろと思うけど、世間の常識では無いのだろうか。
決して自分がラクしたいからとかいうわけではなくて、人としての礼節というかさ。
まあどうでもいいのか。


2017年8月3日木曜日

【8月3日(木】 飽食の土地で 優雅に息する気分はどんなだい? [住民497日目]

協力隊のとき、しばしば畑の手伝いに行っていたお母さんから、おかずの差し入れをいただく。うまそう。
昨日たまたま道端でお会いし、


人手の足りていない、「パークホテル九頭竜」の手伝いに行ってくれないかと頼まれていたのだ。
夕方から夜にかけての仕事になるので、夕飯にと弁当を持たせてくれたのである。ありがたい。米は手前で用意。

ホテルは和泉地区内の、九頭竜国民休養地に在する。
春には新緑まつり、秋には紅葉(こうよう)まつりで、数万人が訪れる場所だ。
やや古びた感の否めない施設だが、


夏休み期間中には、学生さんが入れ替わりで訪れては合宿で利用し、賑わうという。
今日は、とある部活で70名ほどが滞在しているそうだ。


バーベキューが行われるとのことで、それに関連する仕事がメインとなる。
椅子やテーブルを並べて拭いて、食材などを運んで、終わったら片付け。気の良いおんちゃんと、二人で協働していく。
さして大変ということもない作業だけど、これを一人でやる予定だったというから、そうなると厳しかったろう。
いや助かったと、えらく感謝してくれた。

残念だったのは、食べ残しの量が酷かったこと。肉も野菜も焼きそば用の麺も、トレイに大量に載ったまま。
これは衛生上、廃棄しなければならない。ドサドサとゴミ袋に放り入れていくのに、心が痛んだ。
飽食社会というか、食べもののありがたみを理解していない現代日本というか。ほんと嫌いだわ。


大浴場は貸し切りになっているとのことで、地区内もう一つのホテルの温泉へ。
経営元が一緒なのである。汗を流し、さっぱりさせてもらった。

小さなことといえど、新しい仕事を経験できるというのは、おもしろいものだ。
忙しいときに、またお声がかかるかもしれない。


2017年8月2日水曜日

【8月2日(水】 悩みは尽きないや 切ないがぐれるな [住民496日目]

スイスの二人と、道の駅九頭竜にて朝食。三日連続となった。まいたけ弁当・茹でとうもろこし・から揚げ・とちもち。
あんこが大好きらしく、もち・おはぎ・どら焼き等を、デザートに頬張ることが多いようだ。


僕は、ご近所さんがくれたトンモコロシにかぶり付く。若者たちにも、おすそ分け。糖分が必要だろう。


札幌から大阪まで、6週間ほどの旅。目的地を広島にするかも、とも言っていた。
広島なら平和記念公園とお好み焼きだよ、と先日に伝えたところ興味を示していたから、多分そこまで行くだろう。


ポラロイドを持っている彼らは、お世話になった人たちと写真を撮っては手渡しているそうだ。
道の駅のスタッフさんにカメラマンをお願いし、三人でパシャリ。アナログなのも、味があるね。


最後にハグをして、お別れとなる。
通算して二日半ほど滞在し、エンジョイ&リラックスしてくれた彼ら。旅の初日と同じエネルギーに快復したよ、と言っていた。
このカップルにとって、日本の記憶の6%くらいは、和泉・大野が占めたのではないだろうか。どうだろうか。

まあとにかく、楽しんでもらえたなら何より。気を付けて、良い旅を。そしてまた会う日まで。


で、水曜日なので、より処をオープン。


一番に猟友会の方が訪れる。軽トラの荷台に載せられていたのは、子グマ。だったもの。
地区内の集落で目撃情報があり、役場に一報が寄せられ、会で罠を仕掛け、捕らえられたのだという。
通常は山へ帰すらしいが、今回は何かの事情で埋設することとなったそうだ。


今日も、お花の差し入れが。いつも活けてくださるスタッフのお母さんがお休みなので、僕が花瓶にぶっ挿す。
あとから聞いたところ、ぶっ挿してあるだけね、と正に誰かが言っていたらしい。やかましいわ。


お昼前には、スタッフさんが総出で、ワンコインランチの準備をしてくれる。


今週のメニューは、あんかけ焼きそば。相変わらず、ヤバいくらい旨そうだ。


一人暮らしのお年寄りをはじめ、十数名が舌鼓を打っていた。
夏休み中の子どもたちも二人、より処ランチを初体験してくれる。

味も種類も量も充分で、これだけの好評だ。ワンコインじゃなくて、ワンペーパーにしても良いのでは。


落ち着いたところで、スタッフもお昼をいただく。いやこれは、ヤバうま。
自転車旅行者たちにも食べてもらいたかったな。実際スタッフさんも誘ってくれたのだが、
さすがにこれ以上いると、ずっと居たくなってしまうから、ということで名残惜しそうに出ていったのだ。


その旅人ペアから、実はプレゼントが。道の駅に出荷されていた、大きなスイカである。
秘密裏に用意してくれたようだ。嬉しいね。それにしても、でかい。

来店してくれた方々に振る舞いたかったものの、ちょっと冷やす余裕が無かった。
既にけっこう熟れているとのことで、来週の営業日まで置いておくのも厳しそう。持ち帰らせていただく。



ひとつ、モヤモヤすることがあった。
ランチを食べた方から、お代として千円札を受け取り、すぐに五百円玉を返した。のだが後になって、いや貰ってないと。
確かに手渡したし売上金は一致していたし、ワンコイン商品に対して細菌学者が来たら、
桐と竹と橘をリターンしないわけが無いのだが。

信じてもらえず、やや強めの言葉をぶつけられ、関係に亀裂が入ってしまう。これは非常に悲しいし、なかなか傷つく。
しかし料金の徴収に関して、今までいい加減な部分があったのも事実。こういうことの起きぬよう、見直す必要がありそうだ。

それとも、やっぱりワンコインじゃなくて、ワンペーパーにしようか。しないか。


【8月1日(火】 子供たちが空に向かい 両手をひろげ [住民495日目]

旅行者の二人は、もう一日だけデイオフとするそうだ。


サマーシーズンには毎朝、ラジオ体操が行われている。初体験のスイス人を引き連れ、顔を出してみた。
昨夜の習字教室で、子どもたちが誘ってくれたのだ。それは来ないわけに行くまい。

6時半というのは通常、僕がまだ夢の中にいる時間。和泉に来てから、実はこれが初めての参加となる。
というか、人生初かも。僕の子ども時代には、こういうのやってなかった。
第一は分かるが、第二は全く知らない。みんなの動きを真似するのみ。


そのあと子どもたちは、周辺のゴミ拾い活動をするという。素晴らしい。


変な生物を発見した和泉っ子。ナメクジみたいだが、黄色っぽいし細長いし、頭が変な形してる。
なんだろうコレ見たことないね、などと話しながら少し観察。


あとで調べてみたところ、どうやらコウガイビルというらしい。まあ確かに、なかなか独特な姿をしている。


こいつも発見。車の旅してるときに見かけて、何だコレはと思ったやつ。
「ヘビトンボだ」。子どもたちの方が、大人よりもよっぽど詳しいのだ。


一時間弱だろうか。アホな大人どもが捨てたゴミを集めてくれる、心に曇りの無い子どもたち。
社会どうなってんだよ。恥ずかしいと思わないのかね。


今朝も、道の駅九頭竜で朝ごはん。
気に入ったらしいのが、おはぎ・じゃがいもの煮っころがし。連チャンだ。
ゆでとうもろこし・こんにゃくのピリ辛煮は、お初。おいしい、と日本語でリピートしながら、全て平らげていた。


こちらも二日連続、化石発掘体験場。この地域でこれだけ豊富に、ザクザクと見つかる。


昨日は彼氏だけ体験しており、今日は彼女が興味を魅かれたようである。

化石を見つけるというよりは、石を割る行為が楽しいみたいだ。
お客さんを見ていると、フォッスルファインディングではなくロックブレイキングになることが多い。


これなんか、植物の形や並びが美しい。拡大しないと見づらいけど。


保育園の園庭で遊んでいる、園児たちを発見。寄って来てくれたので、しばし戯れたりお喋りしたり。
恥ずかしがること無く、異文化交流する子もいた。


みんなが愛情こめて育てた野菜。トマトと、アンモナイトみたいなキュウリをもらった。新鮮で、おいしかったぜ。


隣接する、郷土資料館を見学。化石に恐竜に和泉の歴史関連に、興味を示していた。


ダイナソーコーナーには、大野市に存在していた何とかサウルスの実物大パネルが。 これは分かりやすい。
大きさが比較できるものを置かなかったけど、全長3~4メートルある。これと遭遇したら、恐いな。


いったん家に戻ると、ざっと強い雨が降り出した。弱まるまで少し待ってから、


昨日と同じお店で昼ごはん。地区内には二軒の食堂があるが、もう一方は火曜定休。
そちらを昨日、こちらを今日、にすればバランスが取れたのだが。ちょっとミステイク。
まあ良いだろう。みそカツ丼・からあげ定食と、新たな日本食に「おいしい」が連発されたから。

その後、しばし昼寝休憩を取って、


街の方へ下り、お清水(しょうず)を紹介。ボトルにも汲んでもらった。
大野市は、至る所に湧水のみられる「名水のまち」である。


酒蔵の直売所で、日本酒を初試飲してもらう。いちばんフルーティで飲みやすいのを、小瓶でお買い上げ。


大野の中でも標高の高い、阪谷(さかだに)地区へ。


しばらく営業していなかった温泉が、今年になってリニューアルオープンした。僕も初来訪。
出来たてなので、中は超綺麗だ。程よく小ぢんまりとした、落ち着ける感じのところだった。


回転寿司でも体験してもらおうか。
と思ったのだが、大野にはお店が無いので、30~40分ほどかけて福井市の方まで行かなければならない。
それもちょっとアレだねということで、夜ごはんに選んだのは北陸地方のソウルフード、8番らーめん。


メインの野菜ラーメンと、唐麺(からめん)というのをいただく。


あと追加で、僕は炒飯も食べてしまった。ちょっと胃が、まだ満足していなかったので。
ちなみに外食に関しては、二人が常に支払いをしてくれている。お世話になっているから、そのお礼にと。
本来ならばホストが全て面倒みるべきかもしれないけど、お言葉に甘えさせていただいた。

そして和泉に戻り、ジャパニーズビアーを飲みながら、最後の夜を語らう。



一緒にいるときは常に、気になったことを質問しあい、それに答え、そこから話が膨らむ。そんな繰り返しだ。
食・日本語・文化・伝統・スポーツ・暮らし・交通・政治・経済・歴史・宗教・考え方・旅などなど、ジャンルは多岐に渡る。

彼らの第一言語はフランス語で、僕はもちろん日本語だから、お互い第二言語の英語が用いられる。
僕の英語力では突っ込んだところまで表現できないし、相当なカジュアルイングリッシュ。
それでもほぼ全て、伝えたいことは伝いあえるのだ。やっぱり英語っておもしろいよなと、再認識するのだった。


2017年8月1日火曜日

【7月31日(月】 Seeing is better than hearing [住民494日目]

きのう訪れた、スイスからの自転車旅行者たち。
今日はデイオフにするという。けっこうな山道をずっと走って来たらしいからね。旅人には、心身を休める日も必要だ。

というわけで、色々と連れて周ることにした。朝一で道の駅九頭竜へ行き、
まいたけ弁当・から揚げ・じゃがいもの煮っころがし・おはぎ・とちもち、を購入しブレックファスト。
僕としたことが、写真を撮り忘れた。


男性の方は化石に興味があるらしいので、化石発掘体験へ。ここ和泉地区は、アホほど化石が見つかる名産地だ。
貴重な恐竜やアンモナイトはさすがに無かったが、貝や植物はいくつか見つかった。


少し休むということで、午前中はゆっくり過ごしてもらう。
昼すぎに、地区内のお店「喫茶INOUE」にてランチ。おろしそば・カツカレーがオーダーされる。
味もさることながら、小皿や付け合わせなどバラエティ豊かに愉しめるあたりも、日本の食を気に入ってくれている。


和泉公民館を訪ねると、職員さんが麦茶や緑茶を出してくれる。日本のお茶も好きだと言っていたので、喜ばれる。


そしてある方が、たこ焼きを差し入れてくださった。各人に一箱。ありがたい。
旅行中に食べたことがあるそうで、これもフェイバリットだという。
はふはふしながら、いただいた。あつい、という日本語もボキャブラリーに増えたようだ。


児童館へ行ってみる。
相手が誰だろうと人見知りしない和泉っ子たちに、歓待を受け、というか遊び相手にされることとなる。
賑やかで白熱で汗だくのドッジボールが、数ラウンド展開するのだった。


子どもたちが、畑で育てて採った野菜。だというのを、ある子が日本語ながらジェスチャーを交え、ちゃんと伝えていた。
素晴らしい自主性と、コミュニケーション能力。感心する。
和泉で育つ子たちは本当にエネルギッシュだしオープンマインドだし、たくましくて物怖じしないのだ。素晴らしい。

で、その炒められたピーマンとナス、あと新鮮なトマトをいただいた。おいしいわ。


昨日は温泉だったので、今日は地区内もう一つのパブリックバス、パークホテル九頭竜のハーブ湯へ。

風呂あがりに、少しニジマス釣りを体験してみる二人。
ちなみに支配人が教えてくれたが、英語だと「rainbow trout」らしい。そのままなのだね。


かき氷をいただき、クールダウン。久々に食べた気がする。ひんやりさくさく、旨かった。


夜。道場で、何やら墨を磨る来訪者たち。


ちょうど習字教室があるということで、良かったら来ないかとお誘いいただいてたのである。
ぜひ参加したいと、二つ返事だった。


先生は、和泉の方。より処には、寄贈いただいた各種の書作品も飾らせてもらっている。
筆を垂直に持つということから、初歩的な練習から、太い線と細い線の書き分けから、色々と教授を受けていた。


スイスは漢字だとどうなるのか、という話になり調べたところ、こんなん。
先生のお手本を真似しながら、意外と上手に書きあげる。僕より達筆だわ。


地域の伝統の一つ、穴馬(あなま)和紙のプレゼントもあり、更に先生が言葉を入れてくださった。
これは貴重なものだ。良いおみやげになるだろう。


街へ下りる。時間も遅くなってしまったので、ラーメン・牛丼・居酒屋、の三択となったディナー。チョイスはビーフボウル。
チェーン店でファストフードだが、言うたらこれも現代日本の食文化の一つ。これはこれでまた、好評であった。

日本独特の文化に、諸々の体験に、美味しい食事に、人々との交流にと、かなり満足してくれたようなので何より。
リアリーナイスピーポー、ですってよ皆さん。カタカナ多いな、今日。