前に手づくりしてお正月に飾っていた、しめ縄。ついに天へと還す時がきた。
地区の人たちがぼちぼちと集まっては、お正月飾りを火にくべていく。
竹に挟んだお餅を各々が焼き、無病息災を祈りながら食す。
豚汁もいただく。うまい。
一時は やや強めの雨にも打たれたが、無事に自然鎮火。
ちなみに、この神社の催し等を取り仕切っているのは「氏子若衆」の数名だ。
またの名を「氏子ヤングボーイズ」。主に、和泉っ子のお父さん方である。
まつりの準備や宴の席などには顔を出させてもらっていたが、このたび晴れて、僕も正式メンバーに承認していただいた。
まだまだ三下やで、とりあえず若頭補佐くらいの地位を目指したいところやの。
夕方には、上大納(かみおおの)地区の川原にて、左義長(さぎちょう)が行われる。
ここでは「どんど焼き」とは呼ばない。
前に教わって手づくりした、ミニ門松。ついに無へと還す時がきた。
ただ見学に来るだけでは申し訳が立たないので、木を立てて、ワラや杉で覆って、お手伝いさせてもらいました。
神主役の方が祝詞を上げ、各戸でつくった飾りや習字なども持ち寄られ、
樹上に捧げられ、
火が付けられる。
手づくりの栃餅に、お神酒やスルメやチョコレートも配布される。車なので、飲めなかったけど。
地区の方を中心に、20名ほど集まっていただろうか。
段々と炎も可視化されてきて、
全体の形も崩れていく。
木に提げたお餅を家ごとに焼き、無病息災を祈りながら食す。
僕もいただいた。焦げた部分も香ばしくておいしいね。お腹のはたらきを良くするとかしないとかしないとか。
火の神の力は最高潮に達し、
そして終焉。
かつては灰を家の屋根に撒き、火事が起きぬよう祈ったという。
およそ小一時間ほどして、人々は散って行った。あとは「お宮番」と呼ばれる数名が、火の守をするそうである。
こうして地域に伝わる伝統というのは、たいへん興味深い。
過疎化や高齢化が進み伝承が難しくなるなか、どう残していくのかは大きな課題だ。
個人としてできることは、積極的に携わっていきたいね。
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