2015年11月6日金曜日

【11月6日(金)】 悲しいことがあればもうすぐ 楽しいことがあるから [活動212日目]


一昨日の「きのこビジネス勉強会」の様子が、福井新聞に掲載されていた。
福井県内で初の「山村活性化支援交付金制度」の利用ということで、注目されているようである。


さて、今日も雪囲い作業。
荷物や部材を運搬するのに、やはり軽トラが活躍する。


「和泉郷土資料館」の周囲、室外機や窓を雪から守る。


ベニヤや細長の板を使い、こんな感じに。写真外のもう一ヶ所でも窓を囲い、一日作業である。


夕方、穴馬(あなま)かぶらをつくらせてもらっている畑(はた)レンジャーの畑へ。


三本生えていたのを一本に絞り、土寄せをし、追肥をする。


間引いたミニかぶらが、ごっそりと採れた。これはこれで、持って帰ってぼちぼち食べようかな。


夜は、和泉地区のワナゲ大会に参加。例によって、いつの間にか出場者名簿に載っていました。
公式ワナゲというやつである。


2mの距離から9投し、数字のぶん得点できる。各列の合計は15点だが、「ビンゴ」の形になると倍の30点。
狙っても思うように入らず、難しい。これは奥が深い。

団体戦と個人戦で6ゲームほど投げましたが、僕の1ゲームの最高得点は40点台やったかな。
センスありませんでした(笑


子どもたちは自由に遊び回りつつ、片手間で輪を投げる感じ。僕も一緒になって、ずっと遊んでました。
いい汗かいたわ。


2015年11月5日木曜日

【11月4/5日(水/木)】 季節は無関心に 次々と未来 運んで来るから [活動210/211日目]

11月4日(水)

緑のふるさと協力隊は、活動レポートというものを毎月つくります。こんなやつ。
母体であるNPO法人「地球緑化センター」に送付し、地域によっては役場の担当者さんにもコピーを渡す。

左ページは、日々の出来事や感想を綴る3行日記。その名の通り三行、嫌がらせの如く小さい字で書いています(笑
右ページは、活動や暮らしの中で感じたことや特記事項、生活・健康状況など。

翌月5日必着で郵送せねばならないので、きょう焦って書く。
日記は毎にち付けているから良いけど、右ページは時間がかかります。こういう文章構成能力に劣るんですよね私は。

おヒマな方は、拡大して読んでみてください。特に面白いことは書いてありません。


そして、畑のお手伝いをば。
ネコよけに張ってあったネットを外して丸めたり、地中深くに長く根を張る蔓草を掘り起こしたり。
久々にクワを振り回したら、腰が痛い。


お弁当や野菜を、山のようにいただいた。ありがたいやら、かえって申し訳ないやら。
とりあえず まいたけ弁当と、好物であるじゃがいもの煮っころがし、おいしくいただきました。


夜は「きのこビジネス勉強会」なるものに顔を出す。

和泉地区では「特産物活性化協議会」というものが結成されました。
特産品や山の資源といったものを活用し、三年間、産業面での事業に取り組んでいくものです。


三十人ほどが集い、福井新聞さんなどメディアの方もみえ、
講師の先生たちからキノコの活用法を学んだり料理を試食したり、盛り上がっておりました。


11月5日(木)

「笛資料館」へ。
銅像は、源義平(みなもとのよしひら)と、おみつ。


平安末期、この地に落ち延びてきた義平。京に上る際、おみつに笛を託したといわれており、
その話が「青葉の笛伝説」として和泉に残っているのです。
ちなみに現物の笛は、僕の大家さん宅に家宝として未だ残っているとのこと。

ちなみに穴馬おどりの一つ「質調衣ちょい」でも、この伝説の内容が謡われています。


隣接の郷土資料館。いまは閉鎖されているが、茅葺(かやぶ)きの屋根にはカヤが生えていた。


さて、今日ここに来たのは雪囲いをするためだ。
たとえ銅像であっても、多くの雪が降ればその重みに負けてしまう。

というわけで、久々の大工しごとである。僕を含め、三人で作業。


まず単管(鉄の棒)をクランプ(留め具)で繋いでいき、骨組みをつくる。


次にベニヤ板を引っかける。


そしてブルーシートをかけ、横も板で塞ぐ。

文字に起こすと三行だが、これだけで一日作業である。細かい仕事を一つひとつしていくと、時間がかかるのだ。
脚立・梯子を動かしては軽く高所作業したり、ベニヤに穴をあけたり、バンセンで締め付けたり、板を打ちつけたりetc.

何はともあれ義平&おみつは今年の雪から守られる。僕もいい具合に運動ができた。
しかし冬が訪れる前にこういった仕事が必要だとは、今まで知らなんだ。東京暮らしでは、考えもしない。
雪国は大変やの。


[おまけ]
笛の代わりに、ラチェットレンチを託される おみつ。
今ここに、「ラチェットレンチ伝説」が生まれた。





[おまけ2]
嬉しい知らせがあった。
大野市では、来年度も緑のふるさと協力隊を受け入れることになったそうだ。それも和泉地区で。

募集をかけることが決定しただけで、実際に隊員が来ると決まったわけではない。
僕のときみたく最後のさいごまで選ばれず残るかもしれないし、誰も希望者がいないかもしれない(笑

がしかし、楽しみである。


2015年11月4日水曜日

【11月3日(火)】 自由と平和を愛し、文化をすすめる [活動209日目]

日中は、これといった活動は無し。のんびりする。


街なか、越前大野城の麓にある柳神社で、お祭りがあると聞いた。
どんな感じかと見に来てみると、露店が並び、大勢の人で賑わっている。
大野は無料駐車場が充実しているが、近隣はほぼ満車状態だった。


本殿でお参りもしておいた。
「大野市民が、これからも元気に楽しく暮らしていけますように」っと。真面目か。


「第49回 大野市総合文化祭」最終日である今日は、唄・舞踊・郷土芸能などがステージで披露されている。


和泉地区からは、穴馬(あなま)民踊保存会が大トリで出演する。
穴馬おどりの一つである質調衣ちょい(しっちょいちょい)は、段々とスピードアップして盛り上がってくる、楽しい踊り。
どんな感じのものかは、若葉のふるさと協力隊員たちが体験したときの動画をご覧ください。

そして夏の「民謡の祭典」に続き、僕も一緒に参加させてもらったわけです。
観賞した方にも「下駄の音が良いですね」「初めて見たけど、楽しいですね」などとお褒めいただいた。
穴馬おどりは、いつやっても相変わらず楽しいわ。


ちなみに皆さんと帰りがけに食事に寄ったのは、8番らーめん。二日連続 \(^o^)/
まあそういうのは気にしない方なんで、良いんです。むしろ今日は塩味を堪能できたし。うまかった。


2015年11月3日火曜日

【11月2日(月)】 いっしょうけんめい のんびりしよう [活動208日目]

今日はお休み。のんびりすることにしました。


街なかの「8番らーめん」へ。北陸では誰もが知るラーメンチェーン店である。
こちらへ来て一度も食したことが無かったので、来てみた。

メインメニューである「野菜らーめん」に、選べるスープは味噌で。「8」の模様のカマボコが特徴的だ。
うまかった。


いまは「第49回 大野市総合文化祭」の期間中。市内各所で、展示や催しなどが行われている。
その一つ、美術・作品展に来てみた。
一般・学校・福祉施設・公民館講座などの各作品が、絵画に書道に手芸に写真に盛りだくさんだ。

もちろん和泉の保育園児・小中学生の作品も展示されていた。みんな個性的で、かつ上手である。
知っている方の作品もあり、名字から「あの人のお子さんのかな?」と推測できる作品もあり、おもしろかった。


無料休憩所となっている「藩主隠居所」に来てみた。ここも存在は知っていたが、入ったことは無かったのだ。
幕末の大野藩主・土井利忠(どいとしただ)が生活していたと伝えられています。


和泉に戻り、いつものように保育所と児童館を電撃訪問し、子どもらと戯れる。

迎えに来たあるママさんに、「移住するんだって?」と訊かれた。
残らせてもらいます、と答えると「嬉しいわー」と言っていただいた。
その言葉を直接もらうのは初めてだったと思う。こちらこそ、そう言ってもらえると、この上なく嬉しい。

そして、迎えに来たあるお祖母ちゃんに、


夕飯に呼んでいただいてしまった。ありがとうございます、助かります。
つるつる一杯のカレーライスに、カツを乗せて。んー、これはうまい。ごちそうさまでした!


その後、先月まったく参加できなかった篠笛の練習に参加。
青葉の笛保存顕彰会の方々と、お菓子やコーヒーも交えながら、わいわいしながら音を揃える。


いい休日やったな。


2015年11月2日月曜日

【10月27日-11月1日(火-日)】 「出来ないことはない」「どこへだって行ける」「つまずいても また立ち上がれる」 [活動202-207日目]

ほぼ毎日更新と嘯いておきながら、およそ一週間ぶり。
どうもブログをやる気力があまり無かったんですね、後述しますが。

というわけで最近の様子を、ダイジェストでお届けします。



10月27日(火)

3泊4日で遊びに来てくれていた父が、東京へ戻る日。

和泉の郷土資料館へお邪魔し、ぐるりと館内を見させてもらう。
管理している馴染みのお父さんにコーヒーをいただき、おみやげに九頭竜まいたけもいただいた。
父に持たせるため、いま買って来てくれたようだ。気づかいがすごいなあ。ありがとうございます。

福井駅まで送る途中、大野市の街なかもぐるりと巡る。


お昼はエキナカのお店で。父はおろしそば、僕は大野市の新名物・醤油カツ丼。うまい。

あわただしくて申し訳なかったが、和泉・大野訪問を楽しんではもらえたようだ。
そして多くの人に会い、安心したと言っていた。僕が残りたいという気持ちが分かった、と。そうやろ (*^^)

3月には協力隊の総括研修のため東京へ行くので、四ヶ月半ほどしたらまた会いますね。


10月28日(水)


昼、学校へ行き、月末のハロウィンパーティに来てくれるALTの先生と軽く打ち合わせ。

夕方、街なかのカフェへ行き、移住応援マガジン「オオノグラシ」の取材を受ける。
畏まったカタチが苦手なため、あまり上手く想いを話せていた気はしない。
そこはプロのライターさんの力で、五割増しくらいに良い内容にしていただこう(笑

皆さんと、取材を受けるもうお一方と一緒に食事へ。
街で飲んだ際に和泉まで代行で帰ると金額も馬鹿にならないので、
兄さんの家に泊めていただけることに。ありがとうございます。


10月29日(木)

軽い二日酔いと寝不足、そして今月たしか休みが一日くらいだったため、疲れている。寝る。

和泉地区に全戸配布してもらう活動日誌を、パソコンでダラダラと作成。
テンションは上がらない。


10月30日(金)

学校体育館の雪囲い作業をする予定だったが、雨のため延期。
依然として気分は上がらない。

夜、新たにできた「飲み仲間」お二人と、未就学児のお子さん二人が遊びに来てくれる。
いつも広い家に独りなので、誰かとわいわいできると楽しい。


10月31日(土)

朝、布団の中で「起きたくない」と思った。協力隊の前の仕事をしていたとき以来、7ヶ月ぶりくらいか。
二度寝と、目覚まし時計のスヌーズ機能の発動を何度も繰り返す。

カーテン越しに伺うと、天気は良いようだ。
晴れたら行こうと思っていた畑レンジャーだが、面倒くさい気持ちが勝ったので取り止めにした。
どうやら三日連続で、バイオリズム最悪らしい。


そんな中、今日は公民館でハロウィンレッスン&パーティの日だ。
職員さんと僕は13時頃から、子どもたちは15時頃から徐々に集まり、飾り付けを進める。
そしてママさん方&女の子には、料理班として作業していただくことに。助かります。

僕は絵を描くのが壊滅的に無理なため、子どもらと、今日の講師であるミシェル先生にお願いした。上手だなあ。


初音ミクの仮装をしたミシェル先生と、ハロウィン特別レッスンを受ける小学生たち14名と、着流し侍の僕。

ハロウィンについて、簡単な英語に日本語も交えつつ解説してくれた。そのあと、ゲームで盛り上がる。
学年が離れていると指導が大変に難しいのだが、そこはさすが、上手くやっていただいた。ありがたい。


その後、お食事タイム。
教室内や廊下は、ご覧のように風船やハロウィンツリー(折り紙や塗り絵を吊り下げてある)などで飾ってもらいました。


ママさんたち特製の、ハロウィンカレー。
目や口の形に切ってくれた海苔などで、各々がジャック・オー・ランタンをつくります。甘口で、うまい。
僕のはSad face。


デザートに、おばけ入りフルーチェ。かわいくて甘くてうまい。



さて、公民館の方やママさん方や高学年の子たちが頑張ってくれるなか、僕は動きが悪かった。
協力せず遊んでるだけの子に注意するのもダルいとしか思えなかったし、英語を使うのにも気が乗らなかった。
これといった働きは、今日は何もしていない。自分自身に、イライラしている。

この不安定な心は何なんだろうか。帰宅し、ひとり酒をしながら考える。
たぶんなのだが。この三日間、「自分が必要とされている」感が無かったのが大きいのかもしれない。

僕は今まで生きてきたなかで、「人に必要とされている」と感じたことが無かった。
色んな仕事をしてきて、カナダでも暮らしたりしてみたけれど、27年間それを感じることは皆無だったのだ。

でもそれが、「緑のふるさと協力隊」になってみたらどうだろう、毎日のようにそれを感じる。
子どもから高齢者の方まで「たっちゃん」「佐宗くん」とか「ドラゴンさん」「ドラゴンくん」とか呼んで仲良くしてくれて。
「来てくれて良かった」とか「みんな喜んでる」とか言ってくれて。
ただただそれが嬉しかった。初めて、生きがいを見つけたといっていい。

しかしこの三日ほどは これといった活動も無く、呼ばれることも無く、人と触れ合うことも少なかった。
今日のハロウィンレッスンも、正直いって僕はいなくても成り立っていた。
「自分は必要とされていないのではないか」という不安と、求められるに至らない自分への苛立ち。
そんな不安定な気持ちがあったのかもしれない。

つい先日、「ちやほやされるのも今だけだかんな」と、冗談交じりだが言われた。
分かってはいたつもりだけど、それは一理ある。
いまは『協力隊』という肩書きがあるから良いが、それ以降は『佐宗辰哉』という個人で存せねばならない。
そうなったとき、つまり来年4月以降だ、果たして僕は「和泉に必要とされる人間であれるのか?」
求められなくなったとき、また自分を見失ってしまうかもしれない。
和泉に残ると決めたいま、僕自身を欲してもらえるよう、もっと動かなければ。人間を磨かなければ。
そんな焦燥感もあったのかもしれない。

「必要とされている感」が無いと不安になってしまう、なんと心の弱いヘタレ坊主であろうか。
このヘタレの壁を、ぶち破りたいものなのだが。


11月1日(日)

という原稿用紙たっぷり二枚ぶんくらいの脳内コラムを執筆してから一晩明け、今日の調子は悪くなさそうである。


朝、和泉保育園の奉仕作業があるとのことなので、お手伝いに行かせてもらう。「おとうさん」として。
※注: 隠し子はいません

僕は主に、6尺の脚立に乗って、埃や息絶えたオニヤンマ(たくさんいる)を箒で落とす作業。
小学生のお兄ちゃん3人が、それを綺麗にしていってくれる。


ママさん方と先生がたはガラス拭きや掃き掃除、パパさん方は庭作業がメインだ。
写真では、丸太がチェンソーで切られている。本職のお父さんである。

十数名の皆さんの協力で、保育園はより美しくなった。お疲れさまでした。


午後は街へ行き、招待していただいたコンサートを観賞。お世話になっている姐さんも出演するのだ。

コーラスグループの方10名ほどによるアンサンブルに、各々1,2曲ずつのソロ、そしてプロのピアニストさんによる演奏。
楽しそうに演奏する姿に絢爛な衣装も相まって、見ていておもしろいものだ。


休憩時間には軽食も振る舞われた。写真は一部ですが。
楽しいコンサートにお招きいただき、ありがとうございました。



さて、帰りがけに国道沿いの「さ蔵」さんへ立ち寄る。
贈答用に日本酒の「黒龍」「九頭龍」を購入する際は、こちらにお世話になっているのだ。

店主さんと話しこんでいると、常連さんらしい男性が来店。
驚くことに、僕を認めるや「いつもブログ読んでますよ」とお声がけいただいた。

市役所に共通の知り合いの方がいるらしく、Facebookを通じて見てくださっていたようだ。
面識が無くても応援してくれる方もいるとは、嬉しいことである。

そしてこうやって、ふとしたところで出会うのがまた大野市のおもしろいところ。
ちょうど良いこじんまりさ、やなと思う。



さて、どうやらバイオリズムは、平常に戻ったと思われる。