雲仙市の海上から、北側の陸地へ向けて、堤防道路というのが伸びていた。
全長8.5kmくらい。これは良いショートカットだ、便利だね。
とか言いながら、走っている途中で気が付いた。あ、これが諫早湾の干拓事業でつくられた堤防じゃんか、と。
渡った先の道には、可愛らしいバス停がいくつも。
いろんな果物や野菜。あと、開門しろとかするなとかの看板が至る所に。
どう転んでも関係者全員が幸せにはならない、厄介な問題なのかね。
佐賀県に戻ってきたでーす。太良でーす。
弥生時代を感じようと、吉野ヶ里歴史公園を訪れてみた。
発掘調査結果を基に当時を推測し、復元整備されている。
全体としてはかなり広いようで、遊具や広場があったりバーベキューしたりできるようだ。
独り遊びしても寂しいので、弥生が再現されている区域を周っていく。
竪穴住居や高床倉庫といった建造物が、いくつもある。
中にも入れる。よくできているものだ。
火災報知機やスプリンクラーも設置されているけど、消防上というか消防法上というか、仕方ない。
改築中・工事中のところも、けっこうあった。過去と現代の建築技術の融合。
塀で囲まれ物見やぐらの建っている、内郭(ないかく)。王たちの居住空間だったという。
甕棺(かめかん)、すなわち棺桶である。 素焼きの土器で、この中に故人を納め、埋葬したらしい。
その墓列から、少し離れた丘。歴代の王など、身分の高い人たちが埋葬された場所だと考えられているそうだ。
ここは室内のミュージアムになっており、発掘された本物の棺などが展示されている。
迫力というか、厳かな感じがあるな。
校外学習で訪れていた賑やかな小学生たちに混じり、良い日本史の勉強となった。
車は南東へ向かい、
ブックオブベアー、熊本県へ突入。
国道沿いの、大衆浴場。奇跡の湯、とか美肌の湯、とか100%天然にがり温泉、とか書いてあった。
ありがたみはよく分からないが、ぬる過ぎず熱すぎない露天に、じっくりと浸かる。
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:252km/Total:8,027km】
6月2日(金)
熊本県の南西部には、天草諸島と呼ばれる大小いくつかの島々がある。
この辺をちゃんと地図で見たことは無かったので、正直よく知らなかった。というわけで、行ってみねばなるまい。
宇土(うと)半島から、天草五橋という五つの橋を渡っていく。
1号橋、
2号橋、
3号橋、
4号橋、
5号橋と。間の小島を通り、上島(うえしま)というちょっと大きめの島へ。
まずは、ここを半周。
ちなみに、もし熱心にブログを読んでくれている方がいたら気付いているかもしれないが、日本列島にしろ島々にしろ、
走行は基本的に右周りである。単純に対象物、主に海が運転席側にあった方が見やすいからという理由。
あと、こっち周りの方がなんか落ち着くから。右利きはそうなのかな。
で、この上島は気分を変えて左周りだ、という話である。どうでもいい話である。
ここだけでも一時間ちょっとかかり、今度はもっと大きい下島(しもしま)へ。
ここに天草市がある。それなりに街だ。
こっちは、いつも通りの右周りで。海があって、
山があって。どっちもあるってのが良いよな。
のんびりと海沿いを行く。
おんちゃんが、小舟の上で作業していた。
こういうところの住宅地は、たいてい狭い。
そして、おばあちゃんたちがゆっくりと歩いていたり、玄関先に座っていたりする。徐行運転。
下島の西端あたりで、車を停めて小休止。
静かだ。向こうに、航行する船が見える。
きれーな水。
どこの田舎へ行っても、道祖神というかお地蔵さんというか、道端に祀られている。
そしてしっかりと、新しいお花が手向けられているのだ。ずっと昔から、連綿と続けられているのだな。
上島に戻って、さっきと反対側を半周。
朝一番から昼過ぎまで走り続けて、上下の島を8の字に一筆書きとなった。
お昼時間を過ぎてお客さんのいなくなった、道の駅のレストラン。海鮮天丼というのをいただく。
このあたりはタコが特産のようで、他にイカ・エビ・お魚の天ぷらが、大体ふた切れずつ載っている。嬉しいね。
どれもプリプリでホロホロでサクサクで、甘ダレがしっとりと絡みついていて、旨かった。
合掌しているデフォルメされたタコと、壷に絡みついているリアルなタコ。
ここ有明海は干満差が大きいため、タコの餌となる貝やカニが多い。
また急流で育つため、肉付きが良く味が良いのだとか。
では、たこ焼きも食べねばなるまい。パッケージからは、どこか平成初期くらいの感じが漂う。
ソース味と塩味。どちらも味わえるようにと、おばちゃんが半々にしてくれた。どっちも旨い。
港近くの小橋で信号待ちをしていると、横の小さな堤防に座り、少年が魚釣りの準備をしていた。
誤解を受けたり不快を与えたりするといけないので、写真には撮らなかったけど。
健全な遊びだ。青い芒の小径を帰るのかな。
本土の熊本県西部を南下し、ある岬へ。展望台からは、
夕焼けに染まる海が見える。
すぐ近くの温泉へ。塩化物泉というやつで、ちょっと眼に沁みる、少ししょっぱさを感じるお湯だ。
その温泉水を使用した、塩ソフトクリーム。甘さの中に、ほんのりとしょっぱさがある。
久しぶりに、距離を走った日だったな。
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:343km/Total:8,370km】