2017年3月11日土曜日

【3月11日(土)】 誰かの未来が見える [住民352日目]

福井県猟友会による、研修会。1月の2月のに続き3回目で、これにて完了する。


今回は、上級救命講習を受ける。消防署の方々を講師に招き、応急手当等について学ぶのだ。
午前は座学をし、


午後は実地練習。
胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使用方法・傷病者の搬送法・三角巾の使い方など、多くのことを教えていただく。
みんなで繰り返し行い、流れを体に染み込ませていくのであった。


一日の課程を終え、修了証が発行される。


実は5,6年前、警備員だったときにも受講した上級救命。会社の研修でも散々、応急手当の練習をしていた。
しかしガイドラインは、細かい部分で変更点も出てきている。
実際に体を動かしてやってみるのも久しぶりだし、非常に良い勉強となった。

基礎を学び訓練を積んでおくのは、大切なことである。いざというとき、誰かを助けられるように。


 
ご近所のお母さんから、多種のおすそ分けをいただいてしまった。これはありがたい。


2017年3月9日木曜日

【3月8日(水)】 だから ぼくだけ ぼくのまね [住民349日目]

水曜日イコール、より処の営業日。


今日は、たくさんの本を寄贈いただいた。
どちらかというと若者向けの、いわゆるライトノベル類に、


漫画本を数種類。ミニ図書コーナーは、徐々に充実していく。ありがたいことだ。
マンガ以外は貸し出しもしているので、活字中毒の方もそうで無い方も、よろしければ是非。


自治会で購入したというモニターを設置。加えて、VHSの映像をSDカードやHDDに移せる機械も。

和泉村時代の、数十年前の映像を、データとして残していこうというわけだ。
そのライブラリとして より処で上映し、訪れる人が懐かしんでくれる。そんな感じになると良いのだが。


お昼は、運営スタッフのお母さん方がつくってくださる。
豚肉を巻いたオニオンリング・おにぎり・お味噌汁・お揚げ・熟(な)れ鮨などをおいしくいただき、今日もお腹いっぱい。
ごちそうさまです。


通常よりはやや少なめの来客だったものの、それでも一日で二十名弱。
自然と中央のストーブを囲むように位置取り、皆さん歓談などしていた。


夜は、とある会の会議に利用してもらう。


僕も混ぜてもらい、飲食しながら、わいわいと。


和泉地区の川で獲れる稀少種、アジメドジョウが食卓に並んでいた。
これが大変に美味なのである。全国的にも、このあたり(奥越)くらいでしか手に入らないのだとか。


こうした集まりの場には、地区の方が昔ながらにつくった「どぶろく」も出てくる。飲みやすく、大変おいしい。
現在の日本では、厳密にいえば酒税法などに引っかかるようだ。が、冗談じゃない、これは立派な伝統である。


 
 
お母さん方がつくってくださった手料理の数々をいただき、昼に続いて満腹となった。ごちそうさまでした。


2017年3月8日水曜日

【3月6-7日(月-火)】 たった一人でも笑ってくれるなら それが宝物 [住民347-348日目]

3月6日(月)

カナダ時代に同じ英語学校で学んでいた友人が、遊びに来てくれるという。
10月に訪れてくれた二人に続き、三人目のバンクーバーフレンズ。嬉しいことである。

福井駅まで迎えに行き、大野市へ戻り、街なかを案内。
越前大野城は冬季閉館中なので、麓から見上げる。


名水のまちを象徴する「お清水(しょうず)」。透き通った軟らかい湧水は、おいしいと好評であった。
大野名物の醤油カツ丼を食べてもらい、


この時期になると展示される、ひな人形を見学。僕は昨年も観に来たが、相変わらず圧巻である。
写真に映っていない人形も含めて、全部で2,000体ほどという。

大野銘菓のけんけらを摘まんでもらい、大野銘酒の花垣を試飲してもらう。
和泉地区へ上がり、九頭竜湖駅を見てもらい、九頭竜ダムへ行く。

児童館を訪ね、和泉っ子とも戯れてもらった。
人見知りをしない子たちなので、良い遊び相手・話し相手が来たとばかりに食い付いていく。
超パワフルだねと、驚き感心した様子であった。

公民館では職員さんとお喋りしてもらい、


子ども英語教室にも一緒に参加してもらう。今年度、32回目のレッスン。

せっかくイングリッシュスピーカーのゲストがいるので、長めに質問コーナーを設けてみる。
逐一、「「「おー」」」とか「「「あー」」」とか声を上げる子どもたち。良い反応だ。

Rock Paper Scissors Train、すなわち じゃんけん列車を二度おこない、大人げなく僕が両運行とも優勝。
この一年で学んでもらったボキャブラリー10ジャンルを振り返って、
その中からボディパーツをピックアップし「What's on your head?」のゲームをする。
あとは毎回恒例の発音練習をし、Let's go home。


向かいの部屋では、数名の方がちょうど穴馬(あなま)和紙を漉いていた。和泉地区の、伝統の一つ。
昨年度は協力隊として、材料となる枝を採りに行ったり・その皮を剥いだり繊維を取り出したりしたのだ。

体験していったらと声をかけてくださったので、姐さんのご指導で、友人が恐るおそる漉いてみる。


風で軽く乾かし、


貼っ付けたら、二日ほど置いて乾燥させておくそうだ。完成したら、郵送してあげよう。

最終入館時間ギリギリで、和泉地区唯一の温泉、平成の湯へ。
平日だし遅い時間だし、完全に貸し切り状態。ゆっくりのんびりと、湯治させてもらった。

夕飯のため街へ下りた時点で、22時。どこのお店も大体21時くらいには閉店してしまうので、


もう少し遅くまで開いている、北陸地方のソウルフード「8番らーめん」を食す。

日中は雨や曇りだったのだが、夜になると少し雲が晴れ、星が見えてきた。
せっかくなので、かつて星空日本一に選ばれたという阪谷(さかだに)地区へ上がり、しばし首を90°上へ。
ぜんぜん本領発揮とはいかなかったが、それでも都会では見られないレベルの星を提供できた。

和泉へ戻り、友人にはパークホテル九頭竜に宿泊してもらう。



3月7日(火)

和泉郷土資料館を訪ね、コーヒーをいただきながら、管理のお父さんとお話。
館内を周り、和泉の歴史や化石に触れてもらう。

道の駅九頭竜で、地区の方が手づくりしている まいたけ弁当・とち餅をゲット。新幹線の中で食べてもらうとする。

再び立ち寄ったお清水では、水を汲んでいってくれた。
福井駅まで送り、駅前の観光物産館でも色々とお土産をご購入いただく。そして解散。

ぎゅうぎゅうに予定を詰め込み、あちこち連れ回してしまったが、楽しかったと言ってくれたので何よりだ。
自然・食・人と、様々な魅力を感じてもらえたようである。
だがまだまだこんなもんでは無いので、違う季節にでもまた来てくれると嬉しい。


福井市まで出たついでに、血を抜いてもらった。


そして色々もらった。クリアファイルは特に実用的だ。けんけつちゃんが可愛い。

あとは大きなショッピングモールへ行き、いくつかの買い物を済ませる。



友人が来てくれるということで、久しぶりに休日感を得られた。それも、ほぼ連休を取った形。
案内して周るのも車を運転するのも好きなので、楽しく、ぼく自身もリフレッシュできた二日間であった。

また、久しぶりに自分がよく喋ったようにも思う。
普段は基本的に聞き役だし、気を置かずお喋りできる相手もなかなかいないので。
和泉に限らないが、間断ないトークとか、僕の声に興味を示してくれないとか、けっこう多いしな。

訪ねて来てくれた友人に、寧ろ僕が感謝したい。
ありがとう。またいつでも来てくれよな。


2017年3月6日月曜日

【3月4-5日(土-日)】 三年飛ばず鳴かず [住民345-346日目]

3月4日(土)

土曜日。午前中は昇竜のバイトをし、午後から より処。


運営スタッフのお母さんが、お昼にジャージャー麺をつくってくださる。
何年ぶりかに食べたんじゃないだろうか。おいしかった。


昇竜太鼓の教本DVDをいただいていたので、より処に置いておくとする。
5年ほど前に、昇竜太鼓保存会の方々と子どもたちが演奏したものだ。
みんなでこれを観て、練習して、伝統継承である。


コーヒーギフトをいただいた。
ありがたいが、より処のコーヒーは粉から淹れている。インスタントのこれらを、どう活用するかな。


先週の土曜と同様、十数名の方々が一堂に会する。

一週間前に初来店してくれたお母さん方は、ふたたび訪れてくれた。
初めて来店してくれる方に、遠方から来てくれる方も。より処は、今日も賑やかであった。

ちなみに来週の土曜は、おやすみである。


3月5日(日)

猟友会和泉支部による、巻き狩りの日。
狩猟期間(基本的に11月15日~2月15日)は終わっているが、有害獣駆除としての出動である。
目当てはニホンジカ。


ただし今回、僕は猟銃を扱えない。
大野市の場合、銃の所持許可を得てから3年が経過しないと、有害鳥獣捕獲隊員として任命されないのだ。

講習教習や煩雑な申請の数々を乗り越え、ようやく銃を手にしても、まだまだ待たないといけない。
もどかしいが、殺傷能力のある道具という特性上、仕方ないのだろう。

わなの方で腕章をもらっているので、着用だけしておいた。


徒手空拳の僕は、獣を追い立てる役割の「勢子(せこ)」を務める。
銃を持つ猟友は、それぞれ「待ち」として配置に付く。


2月15日の、同じ場所。
それから二週間あまりで、だいぶ雪は融けている。


われわれ勢子グループは、林道を歩き九頭竜湖沿いをゆく(写真は帰り道)。
前より多少は歩きやすくなっているものの、それでもまだ、けっこう足が埋まる。

気温も高い。湖の縁まで足跡の確認に下り、また上ってきた際には、息が切れ汗だくになった。まあ良い運動だ。


残念ながら空振りだったため、場所を変更。
国道から見えるこの谷には、よくシカがいるらしい。双眼鏡で見ると姿が確認できたようなので、


左右に別れて山に入る。しばらくして、ようやく一頭が仕留められた。
しかし他に獲物は見当たらず、日も暮れかかってきて、今回はここまで。なかなか上手くはいかないものだ。

今度こそ、僕の今シーズンも終了。次の冬には、もっと多く出猟したいところである。
毎日でも出たいくらいだが、どうなるものか。