6月29日(木)
きのう奮発しちゃったので、2,3日はシンプルな食事にしなくては。
と言いつつ購入したおにぎりは、海産物の活かされた美味しいやつ。
三重県南部側の国道は、ずっと田舎感が続いている。合間あいまに、集落や中規模な街が出てくるみたいな。
あとは急ぐ人のために、高速道路も通っている感じ。
でも僕は、とにかく下道を行く。なぜなら、人々の生活は一般道にあるから。
自動車専用道なんかつかったら、車の旅の八割は意味を成さないといっても過言ではない。という持論。
愉しみ方は人それぞれだけど。
訪れたのは、小学校。が閉校した跡地を活用した、温泉施設。ゆうべ入ってないので。
小さめの内湯があるだけだが、どこか懐かしさの漂う良いところ。午前中から、地元のおんちゃんらが数名、憩っていた。
日中のお風呂あがりは、夜よりも汗をかく。地元のアイスクリームでクールダウン。
どうぞ休んでってください、と食事処のお母さんが言ってくれたので、お言葉に甘えて。おー、教室だ。
なんやら古そうな大型テレビも置いてある。少なくともナショナル時代のやつ。
アイスを食べ終えたあとって、スプーンだけカップに収まらないんだよね。
ちょっと悔しいよね。どうでもいいけどね。
海側の国道に出るべく、県道を通るべく、たぶん町道を走る。
小川の水は、めっちゃ綺麗。
400m縮図の地図だと、もはや道が消えている。
軽い土砂崩れが、そこらじゅうに見られる。そんなところを怖々と、しばらく行くと、
ようやく県道。ホッとひと息、
ついた瞬間、さっきよりも狭く酷い道が待っていた。まじか県道。
道幅2mくらいでガードレールも無く、石や枝がゴロゴロしているところを徐行で進む。
気を抜いたら、車ごと落っこちるぜ、これ。
そんな道が、十何kmも続くようだ。まじか県道。カメラ構えてる場合じゃない。集中して、ゆっくりと峠を上っていく。
こんなん絶対、過去に誰かしら転落した人がいるだろうレベルだぞ。
てっぺん。疲れた。小休止。
お地蔵さんに手を合わせたら、あとは下りだ。
どんだけ高いとこなの。
そして、ぜったい対向車なんか来ないだろと思ったものの、軽トラ二台と行き会った。まじか、凄いっすね。
僕は生涯、ここを通りたくない。神経が磨り減っちまう。
あとは安定の国道。志摩市の方まで、ぐるりと走っていく。
道の駅の、第二駐車場。あんなところに停める。
トイレとかから離れてても良いんで、極力、静かなところを選びたい派だ。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:198km/Total:14,464km】
6月30日(金)
朝はやくにトラックが隣につき、積み荷の点検か知らないが、カンカンカンカンやっていた。
うっせーけど、まあ仕方ない。
雨がバーっと降ったり、弱まったり。ちょっと小高いところへ行くと、けっこう霧がかっている。
鳥羽氏、もとい鳥羽市の、展望スペース。
んー、素晴らしい眺めだ。
ご当地バーガーの、とばーがー。伊勢えびコロッケが挟んである。小ぶりだが、旨い。
三重県といえば、伊勢市の伊勢神宮。正直なところ神信心も仏信心も皆無なのだが、せっかくなので訪ねてみようか。
ご先祖さまを敬う気持ちとか、自然等に対する畏敬の念とかはあるけども。まあそれを信心ともいえる。まあどうでもいい。
いずれにせよ観光目的とは、バチ当たりな奴である。
市の中心部あたりに外宮(げくう)、車で10分くらいのところに内宮(ないくう)と、別れて存在する。知らなかった。
前者から参拝するのが通例らしいので、いちおう守って、そちらから。信じとるやないかい。
外宮に祀られているのは、豊受大御神(とようけのおおみかみ)。
天照大御神の食事を司り、また産業の守り神でもあるらしい。ぜんぜん知らねえ。
至る所に榊が。ここでは、注連縄の代わりに用いられるそうだ。
平日の日中でも、それなりに参拝客が訪れていた。
今度は内宮。近い方の駐車場が満車なので、離れた方に停め、少し歩いて行く。
道中には、色んなお店屋さんが建ち並んでいた。そして人がたくさん。
外宮に比べると、けっこう広い。
こちらに祀られているのが、天照大御神。皇祖神であり、日本人の総氏神である。
神も僕など眼中に無いだろうけど、二拝二拍一拝しておく。ちなみに、拝殿本殿は撮影禁止だ。
小雨の伊勢神宮、なかなか素敵であった。
出雲大社へ参り、伊勢神宮を訪ね。古事記や日本書紀を、ちゃんと知りたくはなったね。
旅館の温泉で日帰り入浴。
内陸部の方へ向かう。伊賀市まで走って、
高速道路みたいな国道の、サービスエリア及び道の駅。忍者がいた。
夕飯に、伊賀牛どて丼。軟らかくて味が染みてて、旨い。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:210km/Total:14,674km】
2015年度「緑のふるさと協力隊」⇒定住し、何でも屋⇒和泉を離れ、職業猟師などとして修業中⇒和泉に戻れる日は近いのか。To be continued... ※当時の想い・価値観・表現・事実等をそのまま残しているため、不適切と思われる部分も存在するかもしれない。ご了承いただきたい。
2017年7月1日土曜日
2017年6月29日木曜日
【6月27-28日(火-水)】 あの空の果ては きっと 眩しすぎて 見えない [車の旅60-61日目]
6月27日(火)
うへー、なんか車にへばり付いてた。
和歌山市街地へ行き、和歌山駅をチラ見。規模としては、新潟駅より少し大人しい感じかな。知らんけど。
久々に海沿いを走り、出っ張り部分の海洋公園へ。
入口には、無人の料金所。かつてはここで徴収する形だったようだ。
小石のごろつく海辺へ。水は綺麗。
さいきん海の音を聞いてないな、というあなたに、ヒーリング動画をどうぞ。
漂流物を観察するのは、地味に好きである。こうして遠く旅してきたものを見つけると、楽しいじゃない。
分からないけどね、誰かがフェイクで捨てた可能性もゼロでは無いけど。
全体を白い岩で囲まれている、おもしろい公園。
展望台に上がると、海を見渡すことができる。さすがに四国は見えなかったが。
反対側。
キャンプ場もあるようだ。というか、元々キャンプ場のようだ。あとは、小規模な道の駅も兼ねている。
先へ。魔のカーブってか。慎重に進む。
普通にカーブだった。どこにしたって、安全運転だ。
白浜(しらはま)町。ここには5年前、高校時代の友人らと訪れている。
毎年、夏になると何処かしらの海へ出かけていた。東京からの一泊なので、当初は静岡や千葉。
それが愛知になり、遂に和歌山になった。
金曜の夜中に出て、土曜の昼すぎに着いて日没まで遊んで、酒盛りして宿泊して、日曜の朝に出て夜に帰着。
片道8時間くらいだったか。若いよな、楽しかった。まあ僕の青春なんて、それくらいのもんである。人生やり直してえ。
それはともかく、そのとき泊まったのが確か、このホテルだ。懐かしい。
僕がカナダへ発つ直前の、5月か6月。本州でシーズン最初に海開きしたとかで、この白良浜(しららはま)を選んだ。
そして雨の予報だったのを晴れに覆し、人生で使える幸運をだいぶ消費してしまったんだった。
少し行くとあるのが、千畳敷。すっかり忘れてたけど、ここも来たな。
その近くにあるのが、ラーメン屋さん。そうだ、ここも来たな。
じゃーせっかくなので、5年ぶりに。和歌山ラーメンすなわち、しょうゆとんこつラーメンを煮玉子つきで。旨いわ。
良いもんばっか食ってるなあ、と思われるかもしれないが、こういう「ちゃんとした食事」は日に一回もしくは零回である。
他は質素に済ませているのだ、貧乏旅人だからね。庶民にできる範囲の贅沢さ。
いくつか温泉があるので、シュールな感じの、寂れた感じのところへ。
しかしお湯の加減で、今日は家族風呂のみ営業とのこと。じゃ仕方ない。
もう一ヶ所あたるも、石鹸等は使えない、入湯のみの露天だった。潔癖症では無いけど、汚れは落としたいしな。
ならば、この辺は違うということか。先へ進むと、静かな国道沿いに小さな温泉郷が。廃業してしまったところもあるものの、
ひっそりと佇む、昔ながらのホテルは営業している。日帰り入浴と掲げてあったので、入ってみることに。
正解だった。洗い場4つで内湯のみの小さいお風呂だが、海を眺めることができる。そして僕以外に利用者はいない。
お湯は、ややぬるぬる。他にも、よもぎ・薬草・木酢液、の各湯が用意されていた。
自分は、ふつうのだけ入れれば充分満足だけど。これは最高。
温泉ばっか入ってるなあ、と思われるかもしれないが、日帰り利用ならせいぜい600円前後だ。
庶民にできる範囲の贅沢さ。
その昔、シラサギが傷を癒やしているのを和尚が発見。温泉の始まりとなったのだという。
こういう言い伝えが、各地にあるからおもしろい。伝承に興味のある方は、お読みいただければ。
火山の無い地域だが、温泉が存在する。
海プレートが沈み込むときに熱水が発生し、温泉をつくると考えられているそうだ。
地学に興味のある方は、お読みいただければ。
気分も上がったので、こちらもひっそりと営業している、向かいの商店へ。
キンキンに冷えてやがる500mlの缶ビールを購入した。たまには良いだろう。
ちょっと好きになった地域には、少しくらい貢献したいしな。たかだか3,000ペリカくらいで偉そうな口を利くなという話だが。
そしてすぐそばに、これまたひっそりと道の駅があるのだ。もはや、ここに滞在するという選択肢しか無い。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:206km/Total:14,008km】
6月28日(水)
梅雨前線、遂にやる気になってくれたんだな。先生は嬉しいぞ。
和歌山県および本州の最南端にあたる、串本(くしもと)町へ。更に橋を渡った先の、大島へ。
おっp…じゃなくて、ナザール・ボンジュックというトルコのお守り。
メデューサの目といわれていて、他人の邪(よこしま)な目や悪意を撥ねつけ、災厄から守ってくれるのだ。
と、書いてある。文化に興味のある方は、お読みいただければ。
しっかりと整備された遊歩道を歩いていくと、
トルコ記念館があり、
慰霊碑がある。これは明治中期に起きた、エルトゥールル号遭難事件のもの。
死亡・行方不明者が587名にも上った一方、救出された69名は、当時の住民たちによって介抱された。
トルコが親日国だといわれる由縁であり、また両国の友好が始まった地ともいえるのが、この地域であるというわけだ。
正直ぼんやりとしか知らなかった事実だけど、こうして現地を訪れることで改めて勉強になる。
ムスタファ・ケマル・アタテュルク。祖国解放の指導者として活躍した英雄で、トルコ共和国の初代大統領だ。
先端にあるのが、樫野埼(かしのざき)灯台と、灯台守の旧宿舎。
エルトゥールル号事件の際には、遭難者が断崖絶壁を登り、ここに辿り着いたらしい。
階段を上がり、海を眺めることができる。
このあたりは、非常に興味深いところだった。
メジャーな観光名所よりこういうマイナーな、というと失礼かもしれないが、スポットの方がおもしろい。
本土側へ戻って少し行くと、橋杭岩(はしぐいいわ)とかいうのが。さっきの大島まで、大小40ほどの岩が並んでいる。
むかし弘法大師と天の邪鬼が、一晩で橋を架けられるか賭けをした。結果、橋の杭だけ残ったのだそうだ。
伝説に興味のある方は、お調べいただければ。
海沿いを北東へ走り、太地(たいじ)町。ここは古くから、捕鯨で知られている町だ。
クジラ、たぶん食べたことないんだよな。ならば、せっかくだ。くじら料理専門のお店に入ってみる。
シンプルに、刺身定食をいただく。当然お値段は安くないものの、ここまで来たら奮発するしかあるまい。
ミンククジラと別のクジラと、それぞれの身や尾の部分。他に、舌をつかったお吸い物など。
上品な味わいで、おいしかった。
一般的な魚の刺身と比べてどう違うのか、僕の低俗な味覚から判じ形容するのは、ちょっと難儀だけれど。
あとどうしても気になったので、もう一ヶ所のお店で鯨の串カツを。
一般的な肉のカツと比べてどう違うのか、僕の以下略。でもやや弾力があって、旨みが口中に広がって、おいしかった。
捕鯨に関しては、国際的に論争や過激行動も起こっている。
伝統や歴史や生活環境が違えば考え方も違うから、まあ一筋縄にはいかないよね。
手前が関わっている狩猟や有害獣駆除にも、通ずるものがあるな。
三重県に突入した。ここ紀宝(きほう)町は、ウミガメが産卵に来る場所だという。
道の駅には、ミニ水族館。大きなウミガメが5頭ほど泳いでいた。ちゃんと映ってないけど。
小ガメも。子ガメか。餌を買うと、与えることができるらしい。
それを学習したのだろう。手ぶらの僕が近付いただけで、めっちゃ集まってくる。
わーかわいいと思うか、こんな狭い世界に閉じ込められて可哀想にと思うか、これにしても考え方は人それぞれ。
山道に入り込み、小さな港町や小さな山あいの集落を越え、
今日も終わっていく。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:258km/Total:14,266km】
うへー、なんか車にへばり付いてた。
和歌山市街地へ行き、和歌山駅をチラ見。規模としては、新潟駅より少し大人しい感じかな。知らんけど。
久々に海沿いを走り、出っ張り部分の海洋公園へ。
入口には、無人の料金所。かつてはここで徴収する形だったようだ。
小石のごろつく海辺へ。水は綺麗。
漂流物を観察するのは、地味に好きである。こうして遠く旅してきたものを見つけると、楽しいじゃない。
分からないけどね、誰かがフェイクで捨てた可能性もゼロでは無いけど。
全体を白い岩で囲まれている、おもしろい公園。
展望台に上がると、海を見渡すことができる。さすがに四国は見えなかったが。
反対側。
キャンプ場もあるようだ。というか、元々キャンプ場のようだ。あとは、小規模な道の駅も兼ねている。
先へ。魔のカーブってか。慎重に進む。
普通にカーブだった。どこにしたって、安全運転だ。
白浜(しらはま)町。ここには5年前、高校時代の友人らと訪れている。
毎年、夏になると何処かしらの海へ出かけていた。東京からの一泊なので、当初は静岡や千葉。
それが愛知になり、遂に和歌山になった。
金曜の夜中に出て、土曜の昼すぎに着いて日没まで遊んで、酒盛りして宿泊して、日曜の朝に出て夜に帰着。
片道8時間くらいだったか。若いよな、楽しかった。まあ僕の青春なんて、それくらいのもんである。人生やり直してえ。
それはともかく、そのとき泊まったのが確か、このホテルだ。懐かしい。
僕がカナダへ発つ直前の、5月か6月。本州でシーズン最初に海開きしたとかで、この白良浜(しららはま)を選んだ。
そして雨の予報だったのを晴れに覆し、人生で使える幸運をだいぶ消費してしまったんだった。
少し行くとあるのが、千畳敷。すっかり忘れてたけど、ここも来たな。
その近くにあるのが、ラーメン屋さん。そうだ、ここも来たな。
じゃーせっかくなので、5年ぶりに。和歌山ラーメンすなわち、しょうゆとんこつラーメンを煮玉子つきで。旨いわ。
良いもんばっか食ってるなあ、と思われるかもしれないが、こういう「ちゃんとした食事」は日に一回もしくは零回である。
他は質素に済ませているのだ、貧乏旅人だからね。庶民にできる範囲の贅沢さ。
いくつか温泉があるので、シュールな感じの、寂れた感じのところへ。
しかしお湯の加減で、今日は家族風呂のみ営業とのこと。じゃ仕方ない。
もう一ヶ所あたるも、石鹸等は使えない、入湯のみの露天だった。潔癖症では無いけど、汚れは落としたいしな。
ならば、この辺は違うということか。先へ進むと、静かな国道沿いに小さな温泉郷が。廃業してしまったところもあるものの、
ひっそりと佇む、昔ながらのホテルは営業している。日帰り入浴と掲げてあったので、入ってみることに。
正解だった。洗い場4つで内湯のみの小さいお風呂だが、海を眺めることができる。そして僕以外に利用者はいない。
お湯は、ややぬるぬる。他にも、よもぎ・薬草・木酢液、の各湯が用意されていた。
自分は、ふつうのだけ入れれば充分満足だけど。これは最高。
温泉ばっか入ってるなあ、と思われるかもしれないが、日帰り利用ならせいぜい600円前後だ。
庶民にできる範囲の贅沢さ。
その昔、シラサギが傷を癒やしているのを和尚が発見。温泉の始まりとなったのだという。
こういう言い伝えが、各地にあるからおもしろい。伝承に興味のある方は、お読みいただければ。
火山の無い地域だが、温泉が存在する。
海プレートが沈み込むときに熱水が発生し、温泉をつくると考えられているそうだ。
地学に興味のある方は、お読みいただければ。
気分も上がったので、こちらもひっそりと営業している、向かいの商店へ。
キンキンに冷えてやがる500mlの缶ビールを購入した。たまには良いだろう。
ちょっと好きになった地域には、少しくらい貢献したいしな。たかだか3,000ペリカくらいで偉そうな口を利くなという話だが。
そしてすぐそばに、これまたひっそりと道の駅があるのだ。もはや、ここに滞在するという選択肢しか無い。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:206km/Total:14,008km】
6月28日(水)
和歌山県および本州の最南端にあたる、串本(くしもと)町へ。更に橋を渡った先の、大島へ。
おっp…じゃなくて、ナザール・ボンジュックというトルコのお守り。
メデューサの目といわれていて、他人の邪(よこしま)な目や悪意を撥ねつけ、災厄から守ってくれるのだ。
と、書いてある。文化に興味のある方は、お読みいただければ。
しっかりと整備された遊歩道を歩いていくと、
トルコ記念館があり、
慰霊碑がある。これは明治中期に起きた、エルトゥールル号遭難事件のもの。
死亡・行方不明者が587名にも上った一方、救出された69名は、当時の住民たちによって介抱された。
トルコが親日国だといわれる由縁であり、また両国の友好が始まった地ともいえるのが、この地域であるというわけだ。
正直ぼんやりとしか知らなかった事実だけど、こうして現地を訪れることで改めて勉強になる。
ムスタファ・ケマル・アタテュルク。祖国解放の指導者として活躍した英雄で、トルコ共和国の初代大統領だ。
先端にあるのが、樫野埼(かしのざき)灯台と、灯台守の旧宿舎。
エルトゥールル号事件の際には、遭難者が断崖絶壁を登り、ここに辿り着いたらしい。
階段を上がり、海を眺めることができる。
このあたりは、非常に興味深いところだった。
メジャーな観光名所よりこういうマイナーな、というと失礼かもしれないが、スポットの方がおもしろい。
本土側へ戻って少し行くと、橋杭岩(はしぐいいわ)とかいうのが。さっきの大島まで、大小40ほどの岩が並んでいる。
むかし弘法大師と天の邪鬼が、一晩で橋を架けられるか賭けをした。結果、橋の杭だけ残ったのだそうだ。
伝説に興味のある方は、お調べいただければ。
海沿いを北東へ走り、太地(たいじ)町。ここは古くから、捕鯨で知られている町だ。
クジラ、たぶん食べたことないんだよな。ならば、せっかくだ。くじら料理専門のお店に入ってみる。
シンプルに、刺身定食をいただく。当然お値段は安くないものの、ここまで来たら奮発するしかあるまい。
ミンククジラと別のクジラと、それぞれの身や尾の部分。他に、舌をつかったお吸い物など。
上品な味わいで、おいしかった。
一般的な魚の刺身と比べてどう違うのか、僕の低俗な味覚から判じ形容するのは、ちょっと難儀だけれど。
あとどうしても気になったので、もう一ヶ所のお店で鯨の串カツを。
一般的な肉のカツと比べてどう違うのか、僕の以下略。でもやや弾力があって、旨みが口中に広がって、おいしかった。
捕鯨に関しては、国際的に論争や過激行動も起こっている。
伝統や歴史や生活環境が違えば考え方も違うから、まあ一筋縄にはいかないよね。
手前が関わっている狩猟や有害獣駆除にも、通ずるものがあるな。
三重県に突入した。ここ紀宝(きほう)町は、ウミガメが産卵に来る場所だという。
道の駅には、ミニ水族館。大きなウミガメが5頭ほど泳いでいた。ちゃんと映ってないけど。
小ガメも。子ガメか。餌を買うと、与えることができるらしい。
わーかわいいと思うか、こんな狭い世界に閉じ込められて可哀想にと思うか、これにしても考え方は人それぞれ。
山道に入り込み、小さな港町や小さな山あいの集落を越え、
今日も終わっていく。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:258km/Total:14,266km】
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