2月8日(月)
3人の来訪者。
福井県坂井市竹田地区から、協力隊OBの石さん。滋賀県多賀町から、同期の太陽くんと、協力隊OBの栗さん。
僕がそれぞれ
12月頭と
1月頭にお邪魔していたこともあり、今度は揃って「和泉視察研修」に来てくれたのである。
まずは
道の駅九頭竜にて、姐さんにコーヒーをごちそうになる。まいたけ弁当を食すと、みな大絶賛。
訪ねて来てくれた人にまず食べてもらっているが、これは間違いない逸品だ。100%、美味いという感想である。
雪景色の山々に映える九頭竜ダムと九頭竜湖を眺め、資料コーナーでダム建設時のビデオ映像を少し観賞。
和泉支所でコーヒーをいただきながら職員さんとお話しし、公民館でお茶をいただきながら職員さん方とお話しする。
穴馬紙すきの塵選り(ちりより)、つまり不純物などを取り除く作業を見学しつつ、姐さんとお話。
保育所。お絵描き中の子たちや先生がたと話したり、小さい子たちと戯れたり。
児童館。突然の訪問者にも怯むことなく、むしろ絶好の遊び相手にしてしまう小学生たち。
トランプでつくったアンバランスな土台に重りを乗せていくニューゲームに、
UNOに、
神経衰弱に。
この日は体育館が貸出中ということもあり、座ってできる遊びでみんな盛り上がるのであった。
そのあと平成の湯で温泉に浸かり、さっぱりしたところで、
月曜夜の小学生えいご教室、28回目。3人にも参加してもらった。
英語での自己紹介により、Ishi-chan, Yo-tan, Guri-chan, とそれぞれ呼ばれることになる。
先週に引き続き、文房具の単語。子どもらは既にほぼ完ぺきに覚えているなか、いい大人たちの英語力を試してみる。
間違っては笑いを誘ったり、正解しては感嘆されたり、盛り上がっていた。
各単語をリピートして練習し、
自分のカードを当てる「What's on your head?」。意外と難しいのだが、慣れてきたのか すぐに正答する子も。
これを数回やり、
子どもらのリクエストにより「Rock Scissors Paper Train」、つまり じゃんけん列車。
運要素のみで勝敗を決するシンプルなゲームだが、けっこう楽しめる。
これも数回やり、あとはアルファベットの発音練習をして終了。
ほぼずっと遊んでいたようなものだけど、ゲストと一緒の時間を満喫してくれたようだから、良いかな。
今までで一番、笑いの絶えないレッスンだったと思う。
そして佐宗隊員邸に集い、晩餐。買ってきておいた とんちゃん、つまりホルモンを焼き、ご飯にビールに。
手土産に持って来てくれた猪肉に日本酒に。落ち着いたら乾き物に。男4人でお喋りしながら、食卓を囲む。
高校時代の友人が遊びに来たとき置いていった「チーキーモンキー」で遊んでみる。
シンプルなルールながら奥深くスリルなどもあり、なかなかハマる。
カナダ時代、ブラジルの友人から教わったトランプゲームもなかなか盛り上がり、
けっきょく3時過ぎくらいまで わいわいするのであった。
2月9日(火)
石さんは外せない用事があるとのことで、7時前には出立。
本当はきのう日帰りの予定だったところを、引き止めてしまった形になり申し訳ない。
多賀組と僕は もう少しゆっくりしてから、和泉郷土資料館へ。お茶をいただきながら、管理のお父さん二人とお話する。
「こうして訪ねて来てくれるで、ありがたいのー」
その通りです。一人またひとりと、和泉の魅力を伝えることができるのは、冥利に尽きるというものだ。
化石展示コーナーを周り、和泉地区の歴史概要を説明していただく。
出土した土器、昆虫や鉱物などを見て、押し花状態になっている植物を眺める現旧隊員。
様々な科のものが、1,100点以上も保管されているそうだ。すごい。
訪問者があるたび資料館にお邪魔しているが、何度来ても飽きないんだよな。
見せたい場所や逢わせたい人はまだまだ尽きないものの、ここで和泉地区とはお別れ。
和泉では雪が積もり出し山道の運転に若干の恐怖を感じつつも、大野市の街なかへ下りる。
越前大野城を麓から見上げ、水の湧き出る「お清水(おしょうず)」で透き通る水を口にし、
お昼を食べに来た「しもむら」さんでは、
大野名物「醤油カツ丼」と「おろしそば」のセットを3人とも喰らう。うまい。
太陽くんがえらく気に入ってくれた大野銘菓「けんけら」を買い、
栗さんが奢ってくれるということで大野唯一のミスドにてお茶をし、いよいよ解散となる。
一ヶ月後の総括研修、及び公開報告会でまた再会するので、しばしのお別れだ。
多賀名物、糸切餅。あんこが挟んであり、甘くておいしい。
太陽くん、ごちそうさまです。
猪肉に、手打ちしたそばに。栗さん、ごちそうさまです。
米糠さばというやつに、竹田名物の油揚げに。石さん、ごちそうさまです。
手土産にまで気を遣っていただいて、かたじけなく存じます。
さて、一日もしくは二日間だけだったものの、3人には楽しんでもらえたようで嬉しく思う。
5月の新緑まつりにでも、また来ると約束してくれた。四季折々の風景や食があるからね、ばんばん来て欲しい。
そして今回残してくれた感想は、
「子どもたちが超元気。人見知りしないのが衝撃的」
「和泉は、みんな人が良い。すごく温かい」
いつ誰が来てもウェルカムで、いつもと変わらぬ人柄で接する和泉人(いずみびと)の心。
人こそが、和泉最大の魅力である。
お逢いいただいた和泉の皆さん、ありがとうございました。
そしてお三方、お越しいただきありがとうございました。またいつでも、遊びに来てくださいね (*^^)