2016年5月28日土曜日

【5月27日(金)】 その日暮し 楽しく生きりゃいいのかもしれないね [住民64日目]

今日は一日、畑しごとの日。
夜半や朝方には雨も降っていたのだが、曇り一時小雨徐々に晴れ、という感じの天気。


大野の街からお手伝いに来てくれた方と共に、追加の肥料を撒いたりマルチを張ったり苗を植えていったり。

繰舟のバイトで知り合い、何度か一緒に船頭をした彼は、まだ若い。
専門学校を休学し、ボランティア的に様々な経験を積んでいるそうだ。
いわゆるギャップイヤーに似ているわけだが、大したもんである。

日当はお支払いすると言ったのだが、断られている。尊敬すべき奉仕精神だ。
同時に、協力隊のころ耳にした「ただで頼むのは気が引ける」という声も、今なら理解できる。確かに、悪い気がする。
スイートコーンを収穫して売上げが出たら、改めて払わせてもらおうか。もしくは、おいしいもんでも食べに連れて行こうか。


お昼。道の駅九頭竜でお弁当などを購入し、畑の脇で鳥のさえずりを聞きながら食する。
とりあえず、これくらいは ごちそうさせてもらわんと。
和泉の方々による手づくり料理は、うまいと好評であった。10人中12人くらいからは、同じ答えが返ってくるやね。


畑のお母さんからは、果物の差し入れなどをいただいた。ありがたい。


立ったり座ったりを繰り返し、慣れない作業に疲労も溜まったようだが、おかげで助かった。
一人では大変なマルチ張りも半分済み、苗も二列半まで植え付けが終わった。


夜。喫茶ウィンディにて、和泉公民館の歓迎会。
4月から臨時職員さんが変わり、異動してしまった方の代わりには5月から嘱託職員さんが、そして僕と、3人の新顔だ。
協議会として間借りしているだけとはいえ、公民館メンバーとして加えていただき、ありがたいことである。
元気で愉快な姐さん方のいる公民館は、賑やかで楽しいのだ。


2016年5月26日木曜日

【5月26日(木)】 きっとまだ 限界なんてこんなもんじゃない [住民63日目]

お昼に家へ戻る途中、道端で会った近所のお母さんが採れたてをくれる。ありがたい。

協議会の仕事は午前中だけにして、午後は畑を。
と思っていたのだが、諸々の細かい作業をせねばならず、けっきょく一日になってしまった。


夕方の小一時間だけ、苗付けをする。ひと畝で200本ほどだが、まだそれにも届いていない。

本職と副職でほぼ休みが無いうえ畑にまで手をかけるのは、正直ちょっとキャパオーバーだったかもしれない。
皆さん「からだ壊さんようにね」と心配してくださるが、まあ大丈夫だろうと楽観視もしている。
スイートコーンづくりが中途半端に終わらないよう、やるべきことは しっかりやらねば。


昨日とは別のお母さんが、差し入れをくださった。ありがたいことである。
きゃらぶきは少し食べて保存し、あとは全部ペロリと、おいしくいただきました。


あるお父さんからは、日本酒をいただいた。
ちょっと遅くなったようだが、「和泉へおかえりなさい」の意を込め、歓迎してくださったのである。嬉しいことだ。
さっそく少し呑んでみたが、美味い。大事に少しずつ空けていこう。


2016年5月25日水曜日

【5月25日(水)】 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して [住民62日目]

最近は家を出る直前くらいまで寝床にいることが多いのだが、今日は早起きをし、畑に出てみる。
少しでも苗付けを進められればと思い、とりあえず100まで大地に根を張らせた。


本職をしない日は、副職。今日も「まんまるサイト」のバイトに出張ってきた。
先週に刈って放置して乾かしておいた草を、一人で集めていく。


焼却する場所まで運ぶわけだが、一輪車などの便利アイテムは用意されていない。
右腕をホークに・左腕を熊手にメタモルフォーゼし、ひと塊ずつ抱え、何度も往復する。


家屋の周りと庭とその奥と蔵の周りと裏庭みたいなところとその奥と敷地の入口あたりと諸々。


曇っていても汗だくになるくらいだが、良い運動に・筋トレになると思えば、まあおもしろいもんだ。
最近は何でも無理やりポジティブに思考する、自然な防衛本能が身に付いてきているようである。


山が完成するまで100塊くらい運搬し、けっきょく4時間くらい作業していた。そりゃかかりますわね。


おにぎらずを頬張りながら阪谷(さかだに)地区へ上がり、ひと月ほど前にも清掃をした円山(まるやま)公園へ。
雑草や苔を削ぎ落し、落ち葉や草を集めて捨てていく。パッと見では少量に思っても、やってみると意外と多いもんだ。

こちらも一人で任されたため単独仕事の大変さも感ずるが、誰にも気兼ねせず進められるというのは嫌いじゃない。
最近は何でも無理やりポジティブに以下略

空も暗くなろうかという頃に帰宅。今から料理をする気力も無いので卵かけご飯でも食べるか、と思っていたら、


ありがたいことに、同じ班のお母さんが差し入れを持って来てくださった。
オーロラサラダと肉じゃが。何と豪華な。ぜんぶペロリと、おいしくいただきました。うまかった。

手料理のおかげで力が出たというのもあるが、一日じゅう肉体労働をしてなおブログを書く元気があるのだから、
我ながら体力が付いたんだろうなと思う。
体育の成績が2だった中学生時代や、虚弱体質気味だった かつての僕が見たら、さぞ驚くことであろう。


2016年5月24日火曜日

【5月24日(火)】 例えば一歩踏み出したら きっと明日が変わるはず [住民61日目]

日中は協議会の仕事。
昨日の研究会で余った調味料類を運んだり、支払い関係の伝票等を作成したり、JAで払戻し関係の処理をしたり、
加工施設の殺菌器を整備点検してもらうにあたって申請などしたり。細かい仕事は面倒くさいとは思うけど、まあ嫌いじゃない。


夕方。お借りしている畑に顔を出し、穴馬(あなま)スイートコーンの苗をやっと、30ほどだけ植え付けた。
一反ぶん終えるのには、あと八十倍ほどの作業を要する。時間の合間を縫ってやっていこう。


夜は、和泉自治会の生活チームの会合に参加。僕の夢を語らせてもらうべく、呼んでいただいたのである。

いま和泉地区でまともに買い物できる場所が無いので、お店をつくりたいと兼ねてより考えていたのだ。
そして、どうせならそれだけでなく、
●みんなが気軽に立ち寄ってお喋りできる、交流の場
●お母さん方の手料理や山菜・ジビエ料理などを提供する、田舎のレストラン
●「緑のふるさと協力隊」のようにお手伝いをする、何でも屋さん
など、様々な機能を持った場所がつくれたら。


というのは現実的に考えて大風呂敷であり、あくまでも最終的な理想・目標だ。
しかし生活チームの方々も和泉の皆さんも、かねがね同じような想いは抱いていた。
そこで僕のような外から来た人間が・一年間のボランティアをしてきた人間が・失うものの無い人間が話を持ち出すことで、
ゼロだったものをとりあえず、0.1くらいに進めたかったのである。

いずれにしても、いきなり全てに手をかけるのは無理だし、ぼく個人でやるには資金も知識も人脈も不十分なうえ、時間もかかる。
具体的にどこからどのように取っかかるのか、活用できそうな助成制度など無いのか、
そのあたりにヒントを得られたし、賛同と協力もいただけたので、話は動き始めた。ありがたい。

和泉で暮らすことで、持った夢。人生で初めての夢だ。
大好きな、そしてお世話になった和泉への恩返しという意味も込めて、何としても実現させる。
和泉のみんなでわいわいと、楽しみながらやっていきたい。


2016年5月23日月曜日

【5月23日(月)】 必然を 偶然を すべて自分のもんにできたなら [住民60日目]

「地域資源レシピ研究会」の日。
イタリアンのシェフ、及び山菜に詳しい大学の先生を関東から招き、


和泉地区内で今朝採って来たという山の幸をふんだんに使い、


お母さん方にもご協力いただき、


新たな商品や土産品となり得る料理を試作研究する。


事務処理や雑作業や細々した仕事がある僕は、あちこち行ったり来たり。

夕方、いつも英語教室に来てくれている兄弟が、お礼にと五本指ソックスをプレゼントしてくれた。これは嬉しい。
柄は、富士山に昇り龍。かっけえ。ありがたく履かせていただこう。


夜は地区の方々を招き、勉強会及び試食会。


山菜を刻んで、麺つゆなどと和えたもの。


九頭竜まいたけの捨てちゃう部分と猪肉をペースト状にし、バゲットに載せて。


山菜と猪肉のサラダ。


山菜と猪肉のミートソースパスタ。

どれも美味しいと、好評であった。
これらを上手いこと、経済的・産業的に活用していくことができれば、本事業は成功といえるだろう。


地区社協や自主防災会の会合とも重なっていたものの、30名近くの方が参加してくれた。
本来ならば月曜は子ども英語教室なのだが被らせてくれやがった同日程になってしまったので断腸の思いで以下略


事務局員の僕としては この後、講師に対する報酬や関連事項の支払い、復命書の作成などを行うわけである。
サクッと適当に(適切に、の意)済ませるとしよう。


2016年5月22日日曜日

【5月22日(日)】 いつまでも 青いせせらぎを 聞きながら [住民59日目]

昨日に続き、繰舟(くりふね)のバイト。


今日も天気は良く風は弱めで、暑い。
船頭として竹竿で川底を突きながら進んだり、副船頭としてパドルで漕いだり、陸で補助的に動いたり、4人で交代しながら運営。


泳ぐヘビを初めて見た。


本日は土曜日の倍以上となる、60数名が乗船してくれたようだ。

川岸を散歩したり橋の上から眺めたりはしても、船で渡るというのは なかなか無い。
5分ちょっとの短時間ながら、子どもたちは楽しかったと、大人たちは良い経験ができましたと言ってくれる。
近くを訪れてお暇のある方は是非、体験してみてはいかがでしょう。