2015年10月10日土曜日

【10月10日(土)】 蒔かぬ種は生えぬ [活動185日目]

畑(はた)レンジャー。
穴馬(あなま)スイートコーンが終わり、いまはセカンドシーズン、穴馬かぶらを栽培している。


三週間前に蒔いた種。発芽するか心配されていたのだが、わっさりと生えている。


こんな群雄割拠状態では船頭多くして船山に上るので、


元気の良さそうなやつのみ選定し、3本に間引く。
これぞというのがあれば1本に絞っても良いが、虫に喰われてしまう可能性もある。


すっきりした。
この畝は予備なので、ここで練習したらここを終わらせてはじめて、


ぼく個人の畝にも取りかかれる。ここだけ種まきが一週間ほど遅れたので、まだ芽が小さい。
しゃがんで黙々と作業を続けるが、けっこう時間がかかる。ヒザが痛くなりますね。


さて、作業中に電話があったので何かと思ったら、着払いでお米が届いているという。
滋賀県高島市の同期のところへ遊びに行き、稲刈りイベントに参加したときのものだ。

いま畑にいるというと、「立て替えとくから、あとでウチに取りに来いや」と配達のおんちゃん。
ありがたいことだ。こんなんしてもらえるのも、田舎ならではだよなあ。


2015年10月9日金曜日

【10月8日(木)】 僕のした単純作業が [活動183日目]

昨日に引き続き、花桃の枝打ち作業。


まずは和泉地区の奥、前坂キャンプ場へ。


ここは、美しい山や川に囲まれている。


いろいろと新しいものを取り入れたりイベントをしたり設備を増やしたりし、どんどん進化している面白いところだ。
前に会ったある方は、福井県で一番のキャンプ場だと言っていた。


川向かいのオートキャンプ場も含め、500本ほどの花桃が存在するという。


次にパークホテル、もとい九頭竜国民休養地へ。こちらにも180本ほどの花桃がある。

多くの人の協力で、お昼過ぎに作業が終了。
僕はひたすら枝を拾っていただけだけど、赤・白・ピンクの彩りを春先に愉しめる一助となっていれば嬉しい。


夜はお隣の集落、川合地区でお祭の準備をお手伝い。
道場の二階から荷物を降ろしたり、お神輿を組み立てたり、のぼりをつくったり。


作業は小一時間ほど。あとは僕が口を挟む余地のない、買いもの関係の話し合いや世間話など。
こういうときに「じゃーすいませんけど、ぼく帰りますね!」とは言えないのが、まだまだヘタレである。

色々と話を聞いていれば地域のちょっとしたことなど学べるので、まあ良いのだが。


歴代二名の協力隊員さんは「神主」として一軒いっけん周り、口上を述べたという。
祓詞(はらえことば)、というやつか。僕も例に漏れず、やらせていただくことと相成った。


10世帯ほどが暮らす同集落。
和泉地区では珍しく、未だに屋号がつかわれている。

これまで口上では名字だったが、今年は屋号にしようという話になった。
明々後日までに覚えにゃならん \(^o^)/


2015年10月8日木曜日

【10月7日(水)】 Let's be alone together [活動182日目]


5月には観賞の集いも行われた、「花桃回廊」。
冬に備えて雪囲いをせねばならず、その前作業として今日は枝打ちをするとのこと。

福井市から来たお父さん方が枝を落とし、
植物のことが分からん僕はそれを拾い、端の方へ運んで集めておく。
ヘタに切って花が咲かなくなっても困るでな。


いっかい一輪車で運んで、気付いた。これじゃ日が暮れてまう。
こういうときこそ、軽トラの出番である。


ここには381本もの樹が植えられているそうである。
切り落とした枝で、ひと山できた。



お昼過ぎに作業が終わり、今度は車で2時間ほど走って敦賀市へ。
福井県の地域おこし協力隊による連携事業第2弾の打ち合わせがあったのである。
シルバーウィークに若狭町で物産フェアを開催したが、今度は11月に美浜町でやろうという計画。

話し合いは3時間とられていたが、参加できたのは最後の40分くらい。
が、良いのである。要点は充分、理解した。


それよりも、むしろ往復4時間以上の一人ドライブを愉しめたから。

こうやって遠出することもあまり無いでね。
コーヒーを啜りながら、日本海を眺めながら、運転マナーだけは悪い福井県民に苦笑しながら、
車内カラオケしながら、物思いに耽りながら、
一人の時間を過ごしていた。

座席が直角の、軽トラやけどね(笑


2015年10月6日火曜日

【10月6日(火)】 孟母三遷 [活動181日目]

今日は休日扱いだったのだが、


まちへ下り、学校再編計画の説明会に参加。市職員向けだったけど、勝手に来ちゃいました。
まあ半分くらい職員みたいなもんやし。

大野市の小学校10校と中学校5校を、2校ずつに統廃合するという計画。
極端すぎるやろ、と思い反対の立場だったのだが、まずは話を聞いてみなければならない。


説明は、教育委員会の事務局長さんから。

少子化に伴い学校の小規模化が進んでいるため、適正規模で望ましい教育環境を確保する、
といったところが趣旨のようだ。

小規模校にメリットは多いが、指導面での課題もまた多いという。
例えば和泉小のような複式学級では学力の確保が難しいとか。
確かに、その観点は欠落していたな。

学校が無くなることで地域との関わりも無くなる、といった懸念は大きい。
だがその点に関しては今後、公民館が担っていくのだという。

学校はあくまで「教育の場」である、というのが基盤にあるようだ。


色んな立場があって、色んな考え方がある。

でも大切なのは、子どもにとっての最善を考えること。
カンペキな形なんて無いから、どうやったら一番いいバランスを保てるのか。

子どもたちと学校に愛着があるぶん、どうしても反対寄りになるけど、よく考えるべき問題かな。
現役小中学生や先生たちの意見を聞いてみたら、おもしろいかもな。


さて、説明会後は和泉へ戻り、公民館で自治会関係の作業を少し。
道の駅で姐さんにお昼をごちそうになり、先月リニューアルした おみやげコーナーを覗く。
コーディネーターさんが陳列したらしく、なんともオシャレな感じになった。


別の姐さんとお喋りしているところを、兄さんに盗撮された。きょうだいが多いな。


ちょっと先生と話したいことがあったので学校へ行くと、小学校高学年の子らの下校時間。
向かいの畑で育てていたピーマンをもらった。その場で一つ齧る。うまい。良い子はマネしたらあかんで。


いつも生徒主体で帰りのあいさつをするそうだ。しっかりしている。
ちなみに生徒たちは、帰るときに職員室にも立ち寄ってあいさつしている。うーん、素晴らしい。


中学校の陸上部男子3人がストレッチしているところを邪魔し、
保育所に行って子どもたちと戯れ、
前におすそ分けしてくれたお母さんのところへタッパーを返しに行くと、お米とサツマイモをいただいた。

活動とか休日とかいうより、こういう「生活」になってきている感じやな。楽しいです。





【参考資料】
説明会において僕が発言させてもらった意見の要旨

「僕はいま和泉地区で活動しており、小中学生と絡ませてもらう機会が非常に多い。小学生17人・中学生9人という現状はさすがに少なすぎるかなとは思うが、しかし小規模だからこそ伸びやかに育っていると感じる。例えば高学年の子が低学年の子の面倒を見て、サポートして、しつけなどの面でも指導していて、小さい子はそういった姿をみて育つという自然な流れができている。また学年を越えてみんな仲が良く、いつもニコニコして楽しそうに、活きいきと暮らしている。学校再編後はスクールバスで通うことになるとのことだが、中学校くらいまでは歩いて、道草でも食いながら、地域の方と交流しながら通学するくらいが良い環境なのではないか。あえて小規模校を残すというのもおもしろいと思うが、それはやはり難しいのか」

これに対する回答として、前述のような学習面での課題についてや、
地域との関わり・人間形成の場などを公民館がつくっていくといったお話をいただきました。

うーん、そうか。


【10月5日(月)】 We don't even have to try [活動180日目]

下大納(しもおおの)地区で、稲刈りのお手伝いをすることに。


この集落で暮らしているのは、いま1世帯のみ。
田んぼを荒らすわけにはいかないということで、農家さんたちの生産者組合が、維持管理をしているそうだ。


コンバインがターンするところは予め手刈りしておく。


一部に稗(ひえ)が大量発生していたので、8人でやっつける。
こいつが地面にばら撒かれてしまうと、来年また えらいことになるらしい。


2台の機械で作業。
これもオペレートできるようにならんとな。近い将来、教えてもらおう。


ちょうどお昼ごろに作業終了。
田んぼ7枚ぶんが刈り終わり、和泉地区の今年の稲刈りシーズンは幕を閉じたもよう。


さて、夜は「小学生えいご教室」第13回。
福井新聞の記者さんが取材に来てくれた。

8月・9月はほぼお休みだったので、それ以前に学んだ陸の動物・海の動物をおさらい。
そのあとはババ抜きの要領でゲーム。
誰かを指名し「Do you have a ~ ?」で尋ね、持っていれば「Yes, I do」で回答しお互いカードを捨てる。
持っていなければ残念、「No, I don't」で、そのまま次の人の番。
「Go Fish」というゲームを少しアレンジしたものだ。

前にやった「I don't like ~」と混同したり「Yes, dolphin!」とか答えたりしてたけど、それで良いのである。
通じれば充分。何より、楽しんでもらうのが大事だと思っている。

いつものように公民館の方に混ざってもらい、記者さんにも参加してもらい、僕も一緒になってワイワイした。

あとは発音練習をし、10月31日のハロウィンパーティの計画を少し立ててもらう。
和泉の子たちは、いつも元気で、見てておもしろい。かわいいねえ。


2015年10月5日月曜日

【10月4日(日)】 宣誓 [活動179日目]

今日は和泉地区体育大会の日。


朝は一瞬ぽつりと来ていたが、晴天に恵まれた。
青・緑・黄・白と、近い集落ごとに4チームに分かれる。僕は「基本的に」緑である。


和泉の共通理念も掲げられます。これ、軽く伏線です。


まずはNo.1~3の「小・中学生短距離走」と「一般男女短距離走」。年代別に、50・60・70mを走る。
僕は緑チームで70mの最終走に出場させてもらうも、他が速すぎたため3位。
陸上やってた人たちとか、抗いようがない… 次元が違うで。

次にNo.4「回って!華麗に、しとやかに。」
一般的に「台風の目」といわれているやつだ。僕は、人数の足りていない青チームとして出場。


No.5「結んで、結んでどこまでも」
長さの異なるヒモを箱からクジ引き形式で取り、各チームの団長の足に結んでいく。長さに応じて得点。


No.6「お菓子とり競争」
未就学児~小学3年生が対象。基本的には口で取らねばならない。


No.7「男女混合綱引き」


こちらでは白チームとして出場。(※写真は小学生の子が撮影)

緑と黄に人が集中しているため、青・白はどうしても少人数だし高齢率が高いんですね。
協力隊としては、色んなところに協力に行かせていただくわけです。


他が強すぎましたけどね。(※写真は小学生の子が撮影)


お昼は、区長さんの奥さまがつくってくれた料理をいただけることに。
ありがたいことです。めちゃくちゃ美味かったうえ、残ったぶんをおみやげにいただきました。


午後の部、まずはNo.8「ゲートボールリレー」
ゲートをくぐった球の数を競う。

No.9「じゃんけんリレー」
「ジャンケンマン」と勝負しつつリレー。


No.10「みんなでジャンプ」
こちらでも白チームとして出場。(※写真は小学生の子が撮影)


No.11「子どもバラエティーリレー」
要するに、早食い競争。アイスやらカップ麺やらラムネやらを、ひと一品目ずつ食べていく。


No.12「バラエティーリレー」
こちらは大人バージョン。


僕は青チームとして出場し、ドーナツを担当。もさもさして、飲みこみづらかった。


No.13「なんちゃってカーリング」
各チーム30人で一斉にボールを転がし、円の中央を狙う。
僕は白チームとして出場。


No.14「水入れリレー」
茶碗で色水を運び、一升瓶をいっぱいにする。


No.15「玉入れ」
各チームのカゴが密接しているので、運要素が大きい。
ドッジボールを入れると高得点だが、どのチームも入らなかった。

No.16「豊作リレー」
65歳以上の競技者が、菜箸で野菜を運ぶ。


そしてラスト、No17「総合リレー」
僕は青チームのアンカーとして出場。(※写真は小学生の子が撮影)

黄・緑は遥か先に行ってしまったが、3位でバトンを受け取り、白の速い人が追いかけて来る。


なんとか3位は死守せねばと思い、ゴールと同時にダイブ!(※写真は小学生の子が撮影)
半分パフォーマンス、もう半分は運動不足で脚がもう限界やった、というのが事実ですが…


というわけで、全競技が終了。


結局、一度も協力に行かなかった黄チームが優勝しました。ちくしょー


でも、すげー楽しかった。
片付けはみんなで協力し、一瞬で終了。


解散後は、校庭も閑散とする。


そして「反省会」。主に緑チームの面々ですね。
けっきょく僕は短距離走しか出てないですけど。


この場に来る「新人」は、挨拶と一芸披露をする慣例とのこと。
写真は、和泉小中学校の先生と職員さん。

当然ぼくも前に出て、この場を借り、3月の活動終了後も和泉地区に残ることを宣言させていただきました。
和泉のみんなが「ここに生き続けられるために」、僕も いち住民として尽力していきます。

そして唯一できるモノマネ、「金剛力士像」を披露。ウケは上々。


小学生の男子ふたりに「ラッスンゴレライ」をやらせる、悪い大人たち。

ちなみに運動会でもこの場でも話題となり盛り上がったのが、
この度の「わかやま国体陸上少年男子B砲丸投げで見事、中学生の日本新記録で優勝した奥村くんである。
いやもう、すごいとしか言いようがない。東京オリンピックにますます期待やな!


最後は、和泉診療所長による万歳三唱。

こうやって地域の人たちとワイワイすることなんて、今までの人生で無かったことだ。
本当に楽しい。


そして二次会は「喫茶 ウィンディ」さんで。
ふだん挨拶くらいしかしない方々とも話す機会ができるし、おもしろいんよね。

やっぱ和泉だいすきやわ。
あした筋肉痛やろうけどな。