福井新聞に、大野市の小中学校再編計画についての記事が。
審議会では素案通り、小中学校それぞれ2校ずつにしましょうという答申にまとまったようである。
予定通り、和泉小中学校も無くなるということだ。
住民からは、依然として反対意見が根強いように感じる。
地域の衰退に繋がる、小規模校だからこそのメリットはたくさんある、伝統やスキーなどの特色はどうなるのか、など。
一方で、大きい学校に通わせてあげたい、という親御さんの意見もけっこうあるようだ。
みんな きょうだいのように仲良く楽しくしているのは良いが、少人数ゆえに競争力は低い。
例えば2,3人の同級生のなか自分だけ出来ないとき、劣等感が生まれてしまうということもある。
大きいところも小さいところも当然、一長一短。一概に、また感情論で良い悪いと結論できるものではない。
子どもたちにとって、保護者にとって、先生にとって、地域にとって、どちらがより善い選択なのか。
和泉としての総意を早急に決め、動かねばならない段なのだろう。
和泉地区として賛成、もしくは諦めるのであればそれも良し。
和泉地区として反対なのであれば、全力で阻止する。
さて、児童館にて行われた「いずみ村のあそび」第二弾に顔を出させていただく。
クロカンの練習の日ということもあり、児童館に来ていたのは二人だけ。
今回はお手玉。女の子ひとりのみ参加で、圧倒的に大人の比率が高い。
色々な投げ方や二人で遊ぶ方法など、講師のお母さんに教わりながら わいわいと楽しむのであった。
福井県かるたでも遊ぶ。僕は今回も読み上げ役を務めた。
そやね。逆境や困難も、楽しむくらいの気持ちでいかんとな。
夜は「青葉の笛 保存顕彰会」の新年会に呼んでいただく。
普段の練習は女性と僕のみだが、今夜は男性も集まり、12名。
こういった各所の会があるごとに参加費を払おうとするのだが、
たいてい「佐宗くんはいいから」といって、免除していただいてしまっている。
協力隊という立場を(無給なのでお金も無いという部分も含めて)理解してくれ、気遣ってくれるところに、
ありがたさと嬉しさを感じる。
「その代わり、一生懸命 練習せなあかんぞ」といった『脅し』も、ちゃんと忘れずに付いてくるのだが。
2015年度「緑のふるさと協力隊」⇒定住し、何でも屋⇒和泉を離れ、職業猟師などとして修業中⇒和泉に戻れる日は近いのか。To be continued... ※当時の想い・価値観・表現・事実等をそのまま残しているため、不適切と思われる部分も存在するかもしれない。ご了承いただきたい。
2016年1月29日金曜日
2016年1月28日木曜日
【1月28日(木)】 心なしか 歩調が速くなっていく [活動295日目]
公民館へ行くと、館長さんから「クロカンやらん?」とお誘いいただいた。
クロスカントリースキー。雪国である和泉では、定番のスポーツだ。
一度やりたい、やらなくては、と思っていたのでちょうど良かった。
板・ストック・ブーツは、公民館のものをお借りすることができた。ありがたい。
板は細く、長く、そして非常に軽い。かかとの部分が浮くようになっている。
学校の校庭へ。週に三回、放課後に指導が行われており、希望する小学生は参加しているという。
一般の人も、つかわせてもらうことが出来るようだ。
数多くの記録会や大会があり、それに向けて練習する子どもたち。びっくりするほどスイスイと、速く進んでいく。
校庭を一周するだけでも体が温まってくるし、かなり良い運動になる。
まだ慣れていないためか、股関節が少し痛くなってしまったけど。活動の無いときは、来させてもらうとしよう。
車庫の屋根雪が、遂にどさりと落ちてきた。雪かきするも、水を含んでしまった部分は けっこう重い。
庭や家周りにいくらでも積もっているので、ぼちぼち雪割り作業もしていこう。これもかなり、良い運動になるのだ。
雪国で育ち、暮らす人々のたくましさを、垣間見ることができるね。
クロスカントリースキー。雪国である和泉では、定番のスポーツだ。
一度やりたい、やらなくては、と思っていたのでちょうど良かった。
板・ストック・ブーツは、公民館のものをお借りすることができた。ありがたい。
板は細く、長く、そして非常に軽い。かかとの部分が浮くようになっている。
学校の校庭へ。週に三回、放課後に指導が行われており、希望する小学生は参加しているという。
一般の人も、つかわせてもらうことが出来るようだ。
数多くの記録会や大会があり、それに向けて練習する子どもたち。びっくりするほどスイスイと、速く進んでいく。
校庭を一周するだけでも体が温まってくるし、かなり良い運動になる。
まだ慣れていないためか、股関節が少し痛くなってしまったけど。活動の無いときは、来させてもらうとしよう。
車庫の屋根雪が、遂にどさりと落ちてきた。雪かきするも、水を含んでしまった部分は けっこう重い。
庭や家周りにいくらでも積もっているので、ぼちぼち雪割り作業もしていこう。これもかなり、良い運動になるのだ。
雪国で育ち、暮らす人々のたくましさを、垣間見ることができるね。
【1月27日(水)】 何でもないような事が 幸せだったと思う [活動294日目]
洗濯機、壊れる。モーター音はすれども、回らなくなってしまった。
ただただ水に浸かり、排水後は びちゃびちゃの洗濯物が残るだけだ。昨晩は手作業で絞って脱水した。
住まわせてもらっている家に、元々あった洗濯機。ふた昔も前の型だから、さすがに寿命だったのだろう。
そこで当面のあいだ代用するのが、
二層式洗濯機。二代前の協力隊の方が当時、別の家で使用していたという。同期でも、使っている人はいるだろう。
汚れが落ちやすい、洗いと脱水が同時にできる、シワになりにくい、単純な構造だから壊れにくい、など実は利点も多い。
洗い・すすぎ・脱水と、逐一手動で操作する二層式。ボタンひとつで済む全自動に慣れていると、面倒にも感じる。
しかし本来、これでも充分過ぎるくらいなのだ。毎にち手洗いすることを思えば、何とありがたい機械なのか。
自転車旅行時代は、洗濯も飲み水も温かいシャワーも寝る場所も、ままならない状況だった。
それらが当たり前に得られるというのがどれだけ幸せなことか、思い知らされたものである。
にもかかわらず、日常はいつの間にやら、有り難みを忘却の彼方へと追いやってしまう。
「当たり前」に存在するものへの感謝を、忘れてはいけない。
などと、洗濯機からまた随分と大仰なテーマに移行したものだ。
ただただ水に浸かり、排水後は びちゃびちゃの洗濯物が残るだけだ。昨晩は手作業で絞って脱水した。
住まわせてもらっている家に、元々あった洗濯機。ふた昔も前の型だから、さすがに寿命だったのだろう。
そこで当面のあいだ代用するのが、
二層式洗濯機。二代前の協力隊の方が当時、別の家で使用していたという。同期でも、使っている人はいるだろう。
汚れが落ちやすい、洗いと脱水が同時にできる、シワになりにくい、単純な構造だから壊れにくい、など実は利点も多い。
洗い・すすぎ・脱水と、逐一手動で操作する二層式。ボタンひとつで済む全自動に慣れていると、面倒にも感じる。
しかし本来、これでも充分過ぎるくらいなのだ。毎にち手洗いすることを思えば、何とありがたい機械なのか。
自転車旅行時代は、洗濯も飲み水も温かいシャワーも寝る場所も、ままならない状況だった。
それらが当たり前に得られるというのがどれだけ幸せなことか、思い知らされたものである。
にもかかわらず、日常はいつの間にやら、有り難みを忘却の彼方へと追いやってしまう。
「当たり前」に存在するものへの感謝を、忘れてはいけない。
などと、洗濯機からまた随分と大仰なテーマに移行したものだ。
2016年1月27日水曜日
【1月25日(月)】 転がれ、ワシの寿命よりも長く [活動292日目]
上大納(かみおおの)地区にある体育館にて、ゲートボール大会が催されるという。
呼んでいただいたので、来てみた。夏には和泉地区の大会に出させてもらったので、今回が2回目のプレーだ。
豪雪地域である和泉のなかでも、群を抜いて雪の多い同地区。
今年は暖冬のため穏やかだが、例年なら雪の壁に覆われている状態なのだろう。
体育館といっても、ふだんゲートボールでしか使用されないので、室内ゲートボール場となっている。
練習は週に三回、大会は月に一回だそうだ。
参加者の半分かそれ以上は、大野の街から通ってきているという。
和泉の人以外とは初顔合わせで、協力隊のことも知らない。会長さんらしき方が紹介してくれるも、
「研修生の方です」
いや研修生じゃないんだけど… まあどうでもいいか。
4チームに別れ、総当たり戦を行う。午前と午後でメンバーを入れ替え、計6試合。
要するにゲートを通れば得点なのだが、事はそう簡単でない。緻密な戦略とそれを遂行する技術が求められるわけで、
そこが全く分からない僕は、指示してもらうままに頑張って打ってみる。だがなかなか難しい。
里芋の煮っころがし。こうして軽く焼いて食べるのが、また美味かった。
温かい飲み物やお菓子を口に入れながら、皆さん楽しく且つ真剣にプレーする。
お昼には、お母さんがた手づくりの山菜おこわ・おつゆ・漬け物もごちそうになった。
スコアを記録できるマシンは、ゲートボーラーならほぼ全員が腕に装着している。
賞品として、飲料を十缶ほどゲットした。
意外にも奥が深いゲートボール。相手チームの球をガンガン場外へ弾き出すなど、静かに白熱するのがおもしろい。
またの機会に、参加させていただきたいものだ。
小学生えいご教室は26回目。今回も食べものの単語をつかう。
カタカナ英語で無い、正しい発音が良い具合にできている。
自分以外の人をヒントに、頭の上のカードが何かを当てるゲーム。
同じカードを持つ人を探す、絵合わせゲーム。
そして15コの単語を探すパズル。今回のは難しく、みんな苦戦していた。
行儀が悪いとか、固いこと言わないように。時には脱力も大事。
呼んでいただいたので、来てみた。夏には和泉地区の大会に出させてもらったので、今回が2回目のプレーだ。
豪雪地域である和泉のなかでも、群を抜いて雪の多い同地区。
今年は暖冬のため穏やかだが、例年なら雪の壁に覆われている状態なのだろう。
体育館といっても、ふだんゲートボールでしか使用されないので、室内ゲートボール場となっている。
練習は週に三回、大会は月に一回だそうだ。
参加者の半分かそれ以上は、大野の街から通ってきているという。
和泉の人以外とは初顔合わせで、協力隊のことも知らない。会長さんらしき方が紹介してくれるも、
「研修生の方です」
いや研修生じゃないんだけど… まあどうでもいいか。
4チームに別れ、総当たり戦を行う。午前と午後でメンバーを入れ替え、計6試合。
要するにゲートを通れば得点なのだが、事はそう簡単でない。緻密な戦略とそれを遂行する技術が求められるわけで、
そこが全く分からない僕は、指示してもらうままに頑張って打ってみる。だがなかなか難しい。
里芋の煮っころがし。こうして軽く焼いて食べるのが、また美味かった。
温かい飲み物やお菓子を口に入れながら、皆さん楽しく且つ真剣にプレーする。
お昼には、お母さんがた手づくりの山菜おこわ・おつゆ・漬け物もごちそうになった。
スコアを記録できるマシンは、ゲートボーラーならほぼ全員が腕に装着している。
賞品として、飲料を十缶ほどゲットした。
意外にも奥が深いゲートボール。相手チームの球をガンガン場外へ弾き出すなど、静かに白熱するのがおもしろい。
またの機会に、参加させていただきたいものだ。
小学生えいご教室は26回目。今回も食べものの単語をつかう。
カタカナ英語で無い、正しい発音が良い具合にできている。
自分以外の人をヒントに、頭の上のカードが何かを当てるゲーム。
同じカードを持つ人を探す、絵合わせゲーム。
そして15コの単語を探すパズル。今回のは難しく、みんな苦戦していた。
行儀が悪いとか、固いこと言わないように。時には脱力も大事。
2016年1月26日火曜日
【1月23-24日(土-日)】 麻の中の蓬 [活動290-291日目]
1月23日(土)
この土日は、軽トラで遠出。
高速自動車道を走ったり、一般道に下りたり、路面凍結が怖い山道を進んだり、繰り返して進む。
滑りやすい道の運転は神経を遣う。小休止を何度か挟みつつ、目的地まで約200km。
休憩した道の駅、その向かいのお店。グリンデル玲奈。
けっきょく5時間近くもかかってしまったが、谷底に落ちることも無く、長野県は麻績村(おみむら)に到着。
僕の同期が活動しているので、遊びに視察研修に来たわけですね。
これで同期訪問は6ヶ所目。因みに過去の記事を以下にまとめたが、ちょうど毎月ペースになってたんやな。
①滋賀県高島市朽木(くつき)地区 [9月]
②長野県泰阜村(やすおかむら) [10月]
③石川県白山市白峰(しらみね)地区 [11月]
④福井県坂井市竹田地区 [12月]
⑤滋賀県多賀町 [1月]
もともと存在すら知らなかった地域。同期が活動している間で無ければ、わざわざ行こうとは一生思わないだろう。
思い立ったが何とかというやつである。
人口は約2,900人。長野自動車道のインターチェンジもあり、コンビニもあり、先の写真のようにスーパーもある。
和泉地区から言わせれば、ぜんぜん街だ。
そして同期、じゅんさんが軽トラで登場。よく目立つステッカーが貼りつけられている。これじゃ悪いことできんな。
おみごと!
麻績村の、オフィシャルなロゴマークです。
まず村役場を見せていただいた。休日なので、当番の方が2,3人。軽くご挨拶。
というか、見た目がぜんぜん「村」の「役場」じゃない。市役所かと見紛うほどに、広く綺麗だ。
「緑のふるさと協力隊」は一地域に一人派遣なので、麻績村は当然、じゅんさんのみ。
しかし「地域おこし協力隊」は、何と10人もいるそうだ。そんなに必要なのか、個人的には物凄く懐疑的である。
出勤簿やら毎日の活動レポートやら車の走行距離やら、記録しなければならないパターンらしい。
地域はともかく、緑でそれは窮屈だな。僕んとこは無くて良かった。
(※画像は処理を施してあります)
さて、じゅんさん曰く「村で唯一の」観光スポット、聖(ひじり)高原に連れて来てもらう。時季的に、雪原だけど。
高原も湖も雪に覆われ、美しい眺め。通常ならボートや釣りが楽しめるようだ。
向かいのレストラン兼ミニ売店に置いてある、手づくりジャム。
じゅんさん自ら さるなしの実など採りに行き、加工施設で瓶詰めしたという。
子供みたいな大人ふたりが次に訪れたのは、
管理センター。じゅんさんがお世話になっている方がいらっしゃるということで、突撃する。
聖高原は別荘地になっており、その数は400軒近くにもなるらしい。それらを管理されているわけだ。
じゅんさん馴染みの方と社長と、気さくな男性お二人が迎え入れてくださり、
お昼をご馳走になってしまった。高級インスタント麺に油揚げを加え、隠し味の味噌も。贅沢である。うまい。
別荘の所有者に送ったという年賀状。じゅんさんが高原の上から撮った写真に、「ひじり」でデザインされた申。
降雪が少なかったので、真っ白では無い、ちょうど良い具合の雪化粧になっている。
しばらく居座って楽しくお喋りさせていただき、管理センターを後にした。
玄関先で迷い込んでいた小鳥をじゅんさんが逃がしてあげ、
じゅんさん邸に向かう。県道を上がって行き、
いったん隣村に入り、
またすぐ麻績村になる。おもしろい道だ。
村の最奥、桑関(くわぜき)地区。じゅんさんが暮らし、そして歴代の協力隊が住まってきた集落である。
段々畑のような地形がおもしろい。標高は約900m、世帯数は12。これぞ田舎、これぞ緑のふるさと協力隊といった感じ。
石積みの車庫に駐車させてもらう。ふだんは使ってないそうだが。
じゅんさん邸、見上げた図。
じゅんさん邸、玄関前の図。
じゅんさん邸、からのパノラマ図。
天気が良ければ北アルプスの山々が望め、雲海も見られるそうだ。
中に上がらせてもらうと、俯瞰図が飾ってあった。
家主さんの家紋や賞状、遺影なども飾ってあった。
勉強部屋の二階には、懐かしいタイプのテレビが。幼少期、じいちゃんの部屋に同じようなのがあったな。
ふるさと通信の作成時などは、開けた景色を眺めながら作業していたという。
和泉地区は山に囲まれてるから、こういう風景はちょっと憧れるね。
家に荷物を置かせてもらい、移動。
この日、キャンドルまつりが開催されるのだ。「研修」ですからね、ちゃんとお手伝いさせてもらいますよ。
緑も地域も、協力隊は総出。スタッフ用駐車場は、ステッカー付きの車で埋まる。
庭園では、キャンドルを設置する最終準備が着々と進んでいた。
今のところ取り立ててやることも無いので、会場を見て周ることに。
円柱型の氷の容器は、100均のバケツでつくったそうだ。
保育園児や小学生が描いた絵は、ラミネート加工されプレート状に氷漬け。
バルーン型の和紙。
牛乳パックを利用した角柱。
竹で組まれた、会場中央のドーム。キャンドルの入った小瓶が吊るされている。
植物で装飾されたものも多い。
これら種々の展示物を、二ヶ月ほども前から、地道につくってきたという。
氷類は、加工施設の大冷凍庫で保管していたそうだ。大変な作業やな。
僕が来ることは、じゅんさんが予め伝えてくれていたようだ。色んな方に、僕の紹介をしてくれる。
「思ってたより怖くなさそうで安心しました」「ヤクザの用心棒が来るって聞いてましたよ」
……どんな伝え方してたんすか。
開始前のあいさつがあり、
数名の方と一緒に、駐車場の誘導係をすることに。
警備員時代は大学の施設警備がメインだったが、その前段階的に交通警備も少しやっていた。でも駐車場は初。
でも礎は同じだ。あとは見よう見まねで、できると思えば出来るもんである。成せば成る。
二ヶ所の駐車場で100台ぶんほどが満車になると、脇道に停めてもらうことになる。
出入の車が重なったり、何台か続けて来たり、空いたスペースへの誘導だったり、ドライバーさんへの説明だったり。
やることが色々あって忙しいけど、おもしろい。
そんなんやってるうちに花火が打ち上がり、一気に帰って行く車の群れをある程度やっつけたら、
誘導組は撤収。
まかないで、カレーをごちそうになる。うまい、そして温まる。
そして忘れかけていたが、キャンドルを見に行ってみる。
おー、美しい。幻想的で、ステキな雰囲気だ。
ドームを中心に、星の形になっていたんやね。
谷の妖精たち。
可愛らしい丸プレート。
火のともった円柱は、こんな感じに輝く。
キャンドル回廊。
和紙風船の小径と、オッスオラオラフ。
子どもたちの絵は、背中から光を受ける。
竹灯籠。細かい文字や模様が、見事に くり抜かれている。
キャンドルの数は、およそ2,000個にも上るという。
種々の函があるので、飽きずに愉しめる。キャンドルも悦んでいるよ。
中央のドーム内。星の瞬きのようにも見える。
竹で組まれた半球。
ロボット型の雪だるま。
ハートの形は、どうやって作ったんだろ。
牛乳パックが母親とは思えない。鳶が鷹を生んだ、良い例である。
かまくら。
球。
じゅんさんが発泡スチロールを駆使して成型した、金塊ならぬ雪塊の山。
雪の城。スノーキャッスル。
「……見てんじゃねえよ」
雪に埋め込むタイプは、また ひと味違う。
形にセンスを感じる。
体は冷えるが、心は温まるイベントだ。うまい。
まつりも終わる時間。短い生涯に幕を下ろしつつある氷と灯に、運営スタッフが介錯していく。
そして闇夜と静寂に包まれる会場。
締めの挨拶があり、万歳三唱。
関東で仕事していた頃なんかは一本締めばかりだったけど、協力隊になってからは万歳が多い。
地域性なのか、田舎ならではなのか。
じゅんさん邸へと帰り、夜半まで呑みながら語らい、泊めていただくのであった。
1月24日(日)
軽く二日酔いのなか、片付けにも参加。
今やゴミと化してしまったキャンドルの残骸や、絵や竹などの部材を撤収する。
ちらほらと舞い続ける雪。予報では、ちょうど寒波が来ているところだ。和泉では、けっこう降ってる気がするぞ。
じゅんさんの担当者さんも、「手伝ってくれるのは有難いけど、まじでもう帰った方が良いんじゃないの」と心配してくれる。
まあ今さら急いでも結果は大して変わらんやろうで、大丈夫ということにしましょう。
余談であるが、担当者さんの外見はコワモテ。じゅんさんもグラサン装備してたりするので、
二人並ぶと完全に、危ない事務所の人たちである。ブロック交流会でお会いしたときは、
アウトレイジの映画から飛び出てきたのかと思った。
全員協力。人海戦術により、小一時間ほどで終了する。
じゅんさん家の近く、穴清水祖師堂。
雪に埋もれていたので上がらなかったけど、奥の小さな滝が凍っているのだけ眺めた。
じゅんさん家の近く、急斜面。
竹が雪を被ると道路に向かって しなって来るので、じゅんさんが手作業で切り取ったそうだ。
これはえらい。大変という意味でも、そのまま偉いという意味でも。
思い切り短くするよりも、こうして1mくらい残した方が成長しないらしい。へー、そうなのか。勉強になる。
じゅんさんオススメ、大岡温泉に連れてきてもらった。麻績村じゃなく隣の長野市大岡地区だけど、気にしない。
他にお客さんは いなかった。遠くに山々を見ながら、ゆっくりと浸かる。
大きいところよりも、これくらい こじんまりしている方が好きだ。温まった。
県道脇には道祖神が祀られ、立派な千羽鶴が吊るされていた。
じゅんさんお気に入りのお店、cafeアガパンサスへ。
りんご園や峰がよく見える。
店内は とってもお洒落。店主さん作の小物やアクセサリー、フラワーアレンジメントなどが彩る。
あんかけ焼きそばをごちそうになった。うまい。
が、二日酔いで体が食べものを受け付けないので、ほとんどテイクアウトさせていただくことに。
ちなみに、じゅんさんはパスタ大盛り(400g)をがっつり完食。すごい。
箸入れには手描きの花。ちなみにアガパンサスとは、花の名前らしい。
せっかくなので、麻績のどんぐりストラップを購入。お守りとして、車に取り付けよう。
しばらくのんびりさせていただきながら、体調を快復させる。
村のコンビニでコーヒーを啜りながら少し雑談をし、じゅんさんとお別れし麻績を離れ、ひとり帰路に着く。
強まったり弱まったりする雪、ずっと白い路面、凍るワイパーとフロントガラス、
マイナス十何℃の気温表示、軽いホワイトアウトなど、安全運転で走る。
多少は運転に慣れたものの、悪天候のなかを軽トラで走るもんではない。
けっきょく6時間ほどもかかってしまったが、山肌に衝突することも無く、福井県大野市は和泉地区に帰宅。
案の定、家は雪で埋まっていたけども。60cmくらいあったんかな。
道路と玄関を繋ぐ道と、車庫の前を空けなければ どうにもならん。雪が降るとき留守にしてまうと、あとが大変。
しかし今回も、楽しく学びの多い視察研修となった。
色んなところへ連れて行ってくれ、色んな人に逢わせてくれ、色んなものを紹介してくれた、じゅんさんに感謝である。
じゅんさん、どうもありがとうございました!
この土日は、軽トラで遠出。
高速自動車道を走ったり、一般道に下りたり、路面凍結が怖い山道を進んだり、繰り返して進む。
滑りやすい道の運転は神経を遣う。小休止を何度か挟みつつ、目的地まで約200km。
休憩した道の駅、その向かいのお店。グリンデル玲奈。
けっきょく5時間近くもかかってしまったが、谷底に落ちることも無く、長野県は麻績村(おみむら)に到着。
僕の同期が活動しているので、
これで同期訪問は6ヶ所目。因みに過去の記事を以下にまとめたが、ちょうど毎月ペースになってたんやな。
①滋賀県高島市朽木(くつき)地区 [9月]
②長野県泰阜村(やすおかむら) [10月]
③石川県白山市白峰(しらみね)地区 [11月]
④福井県坂井市竹田地区 [12月]
⑤滋賀県多賀町 [1月]
もともと存在すら知らなかった地域。同期が活動している間で無ければ、わざわざ行こうとは一生思わないだろう。
思い立ったが何とかというやつである。
人口は約2,900人。長野自動車道のインターチェンジもあり、コンビニもあり、先の写真のようにスーパーもある。
和泉地区から言わせれば、ぜんぜん街だ。
そして同期、じゅんさんが軽トラで登場。よく目立つステッカーが貼りつけられている。これじゃ悪いことできんな。
おみごと!
麻績村の、オフィシャルなロゴマークです。
まず村役場を見せていただいた。休日なので、当番の方が2,3人。軽くご挨拶。
というか、見た目がぜんぜん「村」の「役場」じゃない。市役所かと見紛うほどに、広く綺麗だ。
「緑のふるさと協力隊」は一地域に一人派遣なので、麻績村は当然、じゅんさんのみ。
しかし「地域おこし協力隊」は、何と10人もいるそうだ。そんなに必要なのか、個人的には物凄く懐疑的である。
出勤簿やら毎日の活動レポートやら車の走行距離やら、記録しなければならないパターンらしい。
地域はともかく、緑でそれは窮屈だな。僕んとこは無くて良かった。
(※画像は処理を施してあります)
さて、じゅんさん曰く「村で唯一の」観光スポット、聖(ひじり)高原に連れて来てもらう。時季的に、雪原だけど。
高原も湖も雪に覆われ、美しい眺め。通常ならボートや釣りが楽しめるようだ。
向かいのレストラン兼ミニ売店に置いてある、手づくりジャム。
じゅんさん自ら さるなしの実など採りに行き、加工施設で瓶詰めしたという。
子供みたいな大人ふたりが次に訪れたのは、
管理センター。じゅんさんがお世話になっている方がいらっしゃるということで、突撃する。
聖高原は別荘地になっており、その数は400軒近くにもなるらしい。それらを管理されているわけだ。
じゅんさん馴染みの方と社長と、気さくな男性お二人が迎え入れてくださり、
お昼をご馳走になってしまった。高級インスタント麺に油揚げを加え、隠し味の味噌も。贅沢である。うまい。
別荘の所有者に送ったという年賀状。じゅんさんが高原の上から撮った写真に、「ひじり」でデザインされた申。
降雪が少なかったので、真っ白では無い、ちょうど良い具合の雪化粧になっている。
しばらく居座って楽しくお喋りさせていただき、管理センターを後にした。
玄関先で迷い込んでいた小鳥をじゅんさんが逃がしてあげ、
じゅんさん邸に向かう。県道を上がって行き、
いったん隣村に入り、
またすぐ麻績村になる。おもしろい道だ。
村の最奥、桑関(くわぜき)地区。じゅんさんが暮らし、そして歴代の協力隊が住まってきた集落である。
段々畑のような地形がおもしろい。標高は約900m、世帯数は12。これぞ田舎、これぞ緑のふるさと協力隊といった感じ。
石積みの車庫に駐車させてもらう。ふだんは使ってないそうだが。
じゅんさん邸、見上げた図。
じゅんさん邸、玄関前の図。
じゅんさん邸、からのパノラマ図。
天気が良ければ北アルプスの山々が望め、雲海も見られるそうだ。
中に上がらせてもらうと、俯瞰図が飾ってあった。
家主さんの家紋や賞状、遺影なども飾ってあった。
勉強部屋の二階には、懐かしいタイプのテレビが。幼少期、じいちゃんの部屋に同じようなのがあったな。
ふるさと通信の作成時などは、開けた景色を眺めながら作業していたという。
和泉地区は山に囲まれてるから、こういう風景はちょっと憧れるね。
家に荷物を置かせてもらい、移動。
この日、キャンドルまつりが開催されるのだ。「研修」ですからね、ちゃんとお手伝いさせてもらいますよ。
緑も地域も、協力隊は総出。スタッフ用駐車場は、ステッカー付きの車で埋まる。
庭園では、キャンドルを設置する最終準備が着々と進んでいた。
今のところ取り立ててやることも無いので、会場を見て周ることに。
円柱型の氷の容器は、100均のバケツでつくったそうだ。
保育園児や小学生が描いた絵は、ラミネート加工されプレート状に氷漬け。
バルーン型の和紙。
牛乳パックを利用した角柱。
竹で組まれた、会場中央のドーム。キャンドルの入った小瓶が吊るされている。
植物で装飾されたものも多い。
これら種々の展示物を、二ヶ月ほども前から、地道につくってきたという。
氷類は、加工施設の大冷凍庫で保管していたそうだ。大変な作業やな。
僕が来ることは、じゅんさんが予め伝えてくれていたようだ。色んな方に、僕の紹介をしてくれる。
「思ってたより怖くなさそうで安心しました」「ヤクザの用心棒が来るって聞いてましたよ」
……どんな伝え方してたんすか。
開始前のあいさつがあり、
数名の方と一緒に、駐車場の誘導係をすることに。
警備員時代は大学の施設警備がメインだったが、その前段階的に交通警備も少しやっていた。でも駐車場は初。
でも礎は同じだ。あとは見よう見まねで、できると思えば出来るもんである。成せば成る。
二ヶ所の駐車場で100台ぶんほどが満車になると、脇道に停めてもらうことになる。
出入の車が重なったり、何台か続けて来たり、空いたスペースへの誘導だったり、ドライバーさんへの説明だったり。
やることが色々あって忙しいけど、おもしろい。
そんなんやってるうちに花火が打ち上がり、一気に帰って行く車の群れをある程度やっつけたら、
誘導組は撤収。
まかないで、カレーをごちそうになる。うまい、そして温まる。
そして忘れかけていたが、キャンドルを見に行ってみる。
おー、美しい。幻想的で、ステキな雰囲気だ。
ドームを中心に、星の形になっていたんやね。
谷の妖精たち。
可愛らしい丸プレート。
火のともった円柱は、こんな感じに輝く。
キャンドル回廊。
和紙風船の小径と、オッスオラオラフ。
子どもたちの絵は、背中から光を受ける。
竹灯籠。細かい文字や模様が、見事に くり抜かれている。
キャンドルの数は、およそ2,000個にも上るという。
種々の函があるので、飽きずに愉しめる。キャンドルも悦んでいるよ。
中央のドーム内。星の瞬きのようにも見える。
竹で組まれた半球。
ロボット型の雪だるま。
ハートの形は、どうやって作ったんだろ。
牛乳パックが母親とは思えない。鳶が鷹を生んだ、良い例である。
かまくら。
球。
じゅんさんが発泡スチロールを駆使して成型した、金塊ならぬ雪塊の山。
雪の城。スノーキャッスル。
「……見てんじゃねえよ」
雪に埋め込むタイプは、また ひと味違う。
形にセンスを感じる。
体は冷えるが、心は温まるイベントだ。うまい。
まつりも終わる時間。短い生涯に幕を下ろしつつある氷と灯に、運営スタッフが介錯していく。
そして闇夜と静寂に包まれる会場。
関東で仕事していた頃なんかは一本締めばかりだったけど、協力隊になってからは万歳が多い。
地域性なのか、田舎ならではなのか。
じゅんさん邸へと帰り、夜半まで呑みながら語らい、泊めていただくのであった。
1月24日(日)
軽く二日酔いのなか、片付けにも参加。
今やゴミと化してしまったキャンドルの残骸や、絵や竹などの部材を撤収する。
ちらほらと舞い続ける雪。予報では、ちょうど寒波が来ているところだ。和泉では、けっこう降ってる気がするぞ。
じゅんさんの担当者さんも、「手伝ってくれるのは有難いけど、まじでもう帰った方が良いんじゃないの」と心配してくれる。
まあ今さら急いでも結果は大して変わらんやろうで、大丈夫ということにしましょう。
余談であるが、担当者さんの外見はコワモテ。じゅんさんもグラサン装備してたりするので、
二人並ぶと完全に、危ない事務所の人たちである。ブロック交流会でお会いしたときは、
アウトレイジの映画から飛び出てきたのかと思った。
全員協力。人海戦術により、小一時間ほどで終了する。
じゅんさん家の近く、穴清水祖師堂。
雪に埋もれていたので上がらなかったけど、奥の小さな滝が凍っているのだけ眺めた。
じゅんさん家の近く、急斜面。
竹が雪を被ると道路に向かって しなって来るので、じゅんさんが手作業で切り取ったそうだ。
これはえらい。大変という意味でも、そのまま偉いという意味でも。
思い切り短くするよりも、こうして1mくらい残した方が成長しないらしい。へー、そうなのか。勉強になる。
じゅんさんオススメ、大岡温泉に連れてきてもらった。麻績村じゃなく隣の長野市大岡地区だけど、気にしない。
他にお客さんは いなかった。遠くに山々を見ながら、ゆっくりと浸かる。
大きいところよりも、これくらい こじんまりしている方が好きだ。温まった。
県道脇には道祖神が祀られ、立派な千羽鶴が吊るされていた。
じゅんさんお気に入りのお店、cafeアガパンサスへ。
りんご園や峰がよく見える。
店内は とってもお洒落。店主さん作の小物やアクセサリー、フラワーアレンジメントなどが彩る。
あんかけ焼きそばをごちそうになった。うまい。
が、二日酔いで体が食べものを受け付けないので、ほとんどテイクアウトさせていただくことに。
ちなみに、じゅんさんはパスタ大盛り(400g)をがっつり完食。すごい。
箸入れには手描きの花。ちなみにアガパンサスとは、花の名前らしい。
せっかくなので、麻績のどんぐりストラップを購入。お守りとして、車に取り付けよう。
しばらくのんびりさせていただきながら、体調を快復させる。
村のコンビニでコーヒーを啜りながら少し雑談をし、じゅんさんとお別れし麻績を離れ、ひとり帰路に着く。
強まったり弱まったりする雪、ずっと白い路面、凍るワイパーとフロントガラス、
マイナス十何℃の気温表示、軽いホワイトアウトなど、安全運転で走る。
多少は運転に慣れたものの、悪天候のなかを軽トラで走るもんではない。
けっきょく6時間ほどもかかってしまったが、山肌に衝突することも無く、福井県大野市は和泉地区に帰宅。
案の定、家は雪で埋まっていたけども。60cmくらいあったんかな。
道路と玄関を繋ぐ道と、車庫の前を空けなければ どうにもならん。雪が降るとき留守にしてまうと、あとが大変。
しかし今回も、楽しく学びの多い視察研修となった。
色んなところへ連れて行ってくれ、色んな人に逢わせてくれ、色んなものを紹介してくれた、じゅんさんに感謝である。
じゅんさん、どうもありがとうございました!
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