2017年9月2日土曜日

【9月1日(金)】 半径85センチが この手の届く距離 [住民526日目]

今日は、これ。草刈り隊。
和泉地区内の各所を刈って周る人たちの、お手伝いだ。


草刈りの必需品、刈払(かりはらい)機。
田舎では一家に一台。隊の人なら、2,3台とか所有している。
僕は持っていなかったわけだが、このたび遂に、こちらの中古品を譲っていただけることとなった。
使えれば何でもよいのだ。これはありがたい。


ぶなの木台という、いちばん新しい集落。ここの空き地など、草の生えているところ全てが今日のノルマだ。
草刈り隊の方々5名に僕を加え、レッツ正雄。


んー、なんかイマイチ。虎刈りのようになってしまうし、


だいぶ進みも遅い。まだ要領を得ていないからというのもあるが、


機械が平地向きではない、というのもあったようだ。両手で保持できる、ハンドル付きのものを貸していただく。


これだと可動幅が広く取れるし、綺麗に刈り払っていける。
腰を支点にして回すように、サクサクと動かせるのでラクでもある。


お昼休憩は、周囲を囲む山々と空を眺めながら。
会社員時代なんか、窓も無い事務所の中で弁当を食べていたな。おお嫌だ。


午後には、マイ刈払機にもハンドルを取り付けていただく。ありがたい。
住宅ゾーンを、一区画単位で進軍。みんなで、ひたすらに刈払機を左右に振り続ける。


回転軸に蔓など絡ませては取り除きながら、一周してきたら20秒くらい水分補給休止しながら。
区画ひとつだけでも、一時間半くらいかかったか。

炎天下の草刈りだと、相当しんどいものがある。
だが今日はカラッとした天候で、風も吹いていた。やりやすくて助かる。
それでも汗はけっこうかくし、飲みものはどんどん消費していくけど。


用水路・林ゾーンには、のり面もある。足下が不安定なため、ここは気を張らないと非常に怖い。
バランスを崩した日には、己の身体の一部を刈り払うことになりかねない。


黙々と刈り倒していると、時間が経つのも早い。8時間が、あっという間。
草刈りのプロ集団により、この集落一帯がサッパリした。ナイス民代。

ずっとベルトを掛けていた左肩と、ずっと刈払機の振動を受けていた手が、ちょっと痛いね。


「もう芽ぇ出とるでな」とのことなので、見に行ってみる。
種を蒔いてから僅か三日で、穴馬(あなま)かぶらちゃんが頭を覗かせていた。
早いな、根菜は生命力が強いのだろうか。関係ないか。農学の知識は一ミリも無い。
3粒ずつ落としていったわけだが、99%の穴で最低でも一つは出ている。まずは順調だ。

買いもののため、街へ下りる。最近は朝から夜まで予定が詰まっており、出かける余裕が無かった。
このあと数日間も動けそうにないので、このタイミングで行くしかない。


途中、眠気が半端なかったけど。
ショッピング後にドーナツおじさんの店で、目覚ましのカフェオレと、繋ぎのオールドファッションハニーを。
そして店内に飾られていたこの絵は、さて何なのだろうか。


2017年8月31日木曜日

【8月31日(木)】 繰り返しのような毎日だって いつかは終わってしまうものだから [住民525日目]

畑の撤収作業。2畝だけ残っていたのを、


朝のうちに終わらせておく。写真が分かりづらかったけど、奥の方をやっつけた。


用水路で長靴やら何やら洗うのが、田舎の流儀である。


昼前から、パークホテル九頭竜のヘルプ。今週は連日となった。
昨日の鏡を、少し離れた地区にある体育館へ運び込む。学生さんの団体が、ダンスの練習で使用するとのこと。


ホテルへ戻り、いつものようにBBQの準備。今夜は約80名で、10炉だ。


そして、こいつを教えてもらった。炭に火を点けるのに、超絶便利で必要不可欠なアイテム。
操作自体は難しくない、というか簡単だけど、点火具合が大切。あと取り扱い注意。
がっつり行くと、激しく燃え上がり、すぐに尽きてしまう。やんわり行くと、あまり燃えず、食材が焼けなくなってしまう。


なので適度な点火を。ついでに炉の周りと網も、軽く炙るように撫ぜるそうだ。
ススを払い、熱で殺菌消毒するというわけである。(※安全に留意して撮影しています)

ところで今日の学生さんらは、これまでと違い、かなり良い子たちであった。
幹事さんが食材を運ぶのを手伝ってくれたり、度を過ぎた騒ぎ方をしなかったり、
終わった後にゴミをまとめて椅子を畳んでおいてくれたり、「ありがとうございます」と言ってくれたり。
日本の将来は、こうした良識ある若者に託したいものだ。



8月も終わるので、バーベキューの利用も下火になってくるだろう。
こちらでの手伝いも、これで一段落する。かな。


2017年8月30日水曜日

【8月30日(水)】 形を変えながら飛ぶ雲が見えるかい [住民524日目]

穴馬(あなま)民踊保存会のメンバー、僕を含め7名が集まり、


和泉地区のデイサービス「わくわく館」を訪れる。
毎年この時期に行われている夏まつりで、踊りを披露しているのだ。昨年も来たな。
「やんしき」「質調衣(しっちょい)ちょい」の二曲。動ける方々は、少し一緒に。


続いて和泉小中学校を訪れ、踊りの指導。9月に開催される運動会では、みんなで踊るのだ。
「質調衣ちょい」「やんこらせ」の二曲。子どもたちには、毎年お馴染み。
中学生はほぼ完璧で、小学生は覚束ない部分がありながらも、形になっている。先生方には、ちょっと難しいようだ。

楽しく踊らせてもらい、良い汗かいた。
こういう場に参加できるのも田舎ならではというか、おもしろいものである。


午後から、今日もパークホテル九頭竜のヘルプ。
まずは、畳一枚分もの大きさがある鏡を、上階から下階へ運ぶ作業。
そしていつものように、団体さんが行うBBQの準備を。


雲を消す術、というのを休憩中に見せてもらった。真ん中やや下の三角っぽい雲を狙って念ずると、


ものの一分ほどで分散。おー。言った通りにはなったけど、そういう能力なのか雲ってそんなもんなのか、どうなのか。
どっちでも良いけど、しかしのんびり雲を眺めるなんて久しぶりだ。そういう余裕は大切だね。


夜には少し中抜けし、消防団の機器点検。二人一組で、持ち回りで行なっているらしい。


ポンプ車と、


小型ポンプと。各所、異常の無いことを確認した。


パークホテルの仕事に戻り、後片付けをして、ハーブ湯に入らせてもらって、おしまい。


【8月29日(火)】 As a man sows, so shall he reap [住民523日目]

作業着を着て、先週お手伝いした方の畑へ。


穴馬(あなま)スイートコーンが終わったら、今度は穴馬かぶら
家族や友だちに送ってやりね、ということで1畝、貸していただけることとなったのだ。


まずはカマで土をほぐし、石があれば取り除いておく。


指の第一関節くらいの深さまで、窪みをつくる。そこに種を一粒ずつ蒔くわけだが、


こんなに小っちゃいのだ。丁寧に落としていくものの、ちょっと油断するとポロポロと、余計に転がってしまう。


軽く土を被せて、


ピンク色の殺虫剤をパラパラと。


ネキリムシ対策である。その名の通り、根を喰い切ってしまう虫。
こればかりは薬を使わなければ、そもそも作物が育たない。



こういう作業のときに限って、陽射しは強く気温は高い。
汗を流しながら、思った以上に時間がかかりながら、150くらいを完了。

人によって作業の仕方は異なるが、このやり方なら間引きも不要で、後の手間が少ないという。
収穫できるまで約二ヶ月。楽しみだ。


そのまま、パークホテル九頭竜へ。ちょっとした手伝いを頼まれていたのである。
久しぶりの大工仕事だ。僕が到着した時点で木枠はほぼ完成していたけど、


ズガガガガしたり、


網を張ってトンテンカンしたり。


魚釣り用の池で使用する、生け簀ができ上がった。
いや厳密には、足りなかった部材の分だけ未完成なのだが。


汗だくなのでシャワーを浴び、普段着の和柄に着替える。昼をちょっと周ったあたりから、より処へ。
今週は水曜日ではなく、火曜日の営業に変更している。


今日も、ボランティアスタッフのお母さんがお花を完璧に活けてくださり、


ワンコインランチを完璧につくってくださる。写真はスタッフ用の食事だが。
急きょメニューを変更したらしく、スパゲティや煮物や、和洋折衷な感じ。しかしこれが、意外にも合う。
それぞれの料理がまた旨く、隠し味が絶妙だったり、味の沁み方が素晴らしかったり。毎度の如く、好評であった。


差し入れのお菓子を、色々といただいたようだ。ありがたく、今後のお茶請けに。


スタッフさんがつくってきてくれた、しそジュース。ほんのり甘くて飲みやすくて、おいしかった。健康的な感じ。


スタッフさんが切ってくれた、梨。しっかり甘くてシャキシャキして、おいしかった。
僕の中のフルーツランキングでは、第一位に輝いている感じ。

いつもと曜日が違うからか、お昼どき以外はお客さんもぽつぽつ。明日、間違えて来てしまう人がいなければ良いけど。


再び作業着に着替え、一昨日の続きをすべく畑へ。
役目を終えたスイートコーンの茎を、引っこ抜いていく。


小一時間で、2.5畝。残り2畝は、また空いた時間をみて完了させよう。

汗と泥にまみれたので、再度シャワーを浴び、またも普段着に着替える。
どんだけお色直しするんだ、今日は。細々と用事が入っていると、手間がかかるな。


昨年の9月にオープンして早や一周年を迎える、より処。まじか、あっという間である。
これまでの労を労い、スタッフらで慰労会をしようということになったのだ。


レッツエンジョイたこ焼きパーティ。専用のプレートを用い、上手に焼いてくださる。あつあつ。
手づくりの、へしこ(魚のぬか漬け)寿司などおいしい料理と、


おいしいお酒と。田舎ならでは、どぶろくもいただける。飲みやすいんだ。


わいわいとお喋りし、笑い合いながら、楽しいひととき。
素晴らしいメンバーで、みんな人も良いから、実に心地よい。


シメのラーメンも、ちゃちゃっと調理してくれる。さすがだ。超満腹になった。

楽しみながら、ぼちぼちと。これからもみんなで、より処を盛り上げていければ。
自分で蒔いた種は、これからどのように育っていくかな。