2017年6月23日金曜日

【6月21-22日(水-木)】 Through the Looking-Glass, and What Dragon Found There [車の旅54-55日目]

6月21日(水)

ニート梅雨前線も、ようやく短期バイトくらいはする気になったらしい。
昨夕から、ぽつぽつ或いはザッと、降ったり止んだりしている。


前線が仕事と休憩を繰り返すなか、後楽園を訪れてみた。
ちょうど中国人らしいツアー客とカチ合ったが、全体としては来園者数も穏やか。
兼六園は人が多すぎたからな、いくらかのんびり周れそうなのは、ありがたい。


広々とした芝が特徴的。一般的な庭園風景に加え、


茶畑などもある。


築山は、園内を見渡すことができるスポット。


植物は乏しい季節だろうが、ハナショウブが見ごろ。美しいね。曇天や雨が似合うというのは、素晴らしい才能である。


維持管理、お疲れさまです。


タンチョウが6羽ほど飼育されている。縁起の良いことだ。


割あい小ぢんまりした印象だったが、兼六園よりは若干、大きいらしい。芝のぶんかな。
まあ庭だということを考えれば、いずれ贅を尽くしていることに変わりは無い。

何大ナントカとか興味は薄いものの、これで日本三名園は制覇したことになる。
個人的には、ここ後楽園が好みだな。また来たいね。


岡山城は流し目で見ておくとして、


北の方へ向かう。
車線を間違えた結果、考えてたのとちょっと違う方向へ行くことに。まあよくある。


導かれたのは、吉備(きび)中央市。岡山県の、どまん中にあたるらしい。


小さな食事処が目に入ったので、入ってみることにした。
テーブル二つと、二人がけくらいのカウンターがあるのみ。お母さんが一人で、週に3,4日だけ営業しているようだ。


どまん中丼、というのをいただく。肉野菜炒め丼の半熟玉子のせ、みたいな感じ。
自信ないけどなどと仰っていたが、ふつうに旨い。

そしてこのあと小一時間くらい、お母さんとお喋り、というか色々な話を聞くのであった。
地域のお祭りの習わしとか興味深かったけど、しかし人生ずっと聞き役だな。
その体質が沁みこみ過ぎて、話すべきとき話したいときに喋れないから、人として終わってるんだよなあ。


岡山といえば、やはり桃。そして桃太郎。このサイダー飲んどきゃ、どっちもクリアーだぜ。


梅雨前線のやつ、またサボってやがるな。


北上して、


温泉に入って、鳥取県に近いあたりまで行って、おしまい。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:170km/Total:12,812km】



6月22日(木)

昨夜の温泉も道の駅も、鏡野(かがみの)町という地域に在する。
ここもまた、協力隊の同期が活動していた地域だ。


観光パンフレットを手に入れ眺めていると、ちょっとおもしろそうな滝があるっぽい。
山道を奥へ進み、ほぼ鳥取と境の山麓あたりへ。


駐車場に車を停め、軽くトレッキング。なんか宇多田ヒカル姐さんのCMっぽくなってきた。


途中、水を汲めるポイントが。ペットボトル持ってきてるから、帰りがけに5デシリットルくらいいただくとしよう。


遊歩道は、歩きやすく整備されている。草も刈ってくれたばかりのようだ。お疲れさまです。


そして見えてきた、岩井滝。


さほど大きくは無い、というか寧ろ小さい滝である。しかしここの特徴的なのは、


滝の裏側から眺められるということ。んー、美しいね。


岩窟に、不動明王が祀られているのだ。


あなたの忙しない日常に、ヒーリング動画をどうぞ。
平日の朝だからか誰もいなかったし、汲んだ水は冷えてて飲みやすくて甘みを感じたし、たいへん癒やされた。


鏡野町の、別の方面へ。


ロッククライミングしてる楽しそう。いや工事してくれているのだ、お疲れさまです。


山道を上がっていった先の、


お食事処を目指して。
メニューがどれもおいしそうで悩んだけど、ひらめ天丼というのをいただく。
ただし海水魚のヒラメではなく、淡水魚のアマゴである。方言なのか、この地域ではヒラメと呼ぶそうだ。

衣がさくさくで、身がほろほろ。タレはとろとろ、ご飯はあつあつ。いや旨いわ。
しかしアマゴがヒラメなら、ヒラメは何と呼ぶのだろうか。ヒラメはヒラメなのだろうか。
聞けば良かったな。気になって夜しか眠れない。


工事中ということで迂回路の山道を抜け、鏡野町を出る。


津山市の道の駅に、ガンダム。僕は全く分からないが、好きな人は興奮して朝まで眠れなくなりそう。
驚くべきは、個人の方が制作したということ。7年もの歳月を費やしたそうだ。
なんと脚を動かせるよう、油圧ポンプやモーターも組み込んであるらしい。いや凄いわ。


田園風景を眺めながら、南の方へ向かっていく。


右折!!Yes, sir!!


ずんずん上がっていったところに、温泉。まだ明るいけど、今日は早めに入っちゃおう。
ちょっとぬめぬめ感のある、良いお湯だった。


田園風景、というか田田風景を眺めながら、また南の方へ向かっていく。


途中、和気(わけ)町というところを通る。実は名前だけは知っていた。
カナダ自転車横断旅行中に立ち寄ったHanna(ハナ)という町が、姉妹都市らしいのだ。ここだったのね。
まったく誰も得をしない情報である。


高速道路みたいな県道。60km制限となると、みんな基本70km80km/hとかで、びゅんびゅん飛ばす。怖いわ。


その道沿いの、道の駅に滑り込む。なんか楽しそうな公園があった。


時代を感じさせる。


展望よし。
ちょっと早めに運転を終え、今日はここで泊まりだ。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:208km/Total:13,020km】


2017年6月22日木曜日

【6月19-20日(月-火)】 Oh what I wouldn’t do [車の旅52-53日目]

6月19日(月)

車中泊したグラウンド。良いところだ。


ぽつーんと。静かだった。


旅の一行は、うどん県に突入。手前と、リラックマ・ぐでたま等である。


いやに機械的な腕の振りをする警備員さんだな、と思ったら機械だった。


一瞬だけ立ち寄った道の駅に、こんなものが。
ライト兄弟よりも早く、飛行原理を発見した日本人がいたということだ。そうなのか。
真偽や詳細はよく分からないが、いずれ一つのことに情熱を注ぎ続けるというのは大切なことである。


丸亀市。丸亀城跡を訪れてみる。


丸亀というと、僕が一瞬だけバイトしていたことのある某チェーン店を想起させる。
早朝から昼まで仕事して、午後から夜は子ども英語教室の方で準備とレッスン。
協力隊をやる直前は、そんなだったな。どうでもいい情報だ。


なかなか勾配のある坂を上っていくと、


立派な石垣が。この曲線美は、扇の勾配といわれているそうだ。反り具合が美しい。


日本一深いともいわれている井戸。65mほどもあり、いまも水を湛えている。
ちなみに築城時、この中にいるところを石を落とされ殺された人がいる。そんな恐ろしい伝説もあるらしい。


天守が見えてきた。 日本に現存する木造天守は12。その貴重なうちの、一つである。


本丸まで行くと、良い眺め。街の方と、


海の方と、見渡すことができる。


大阪城なんかは人が多すぎて入る気にならなかったが、こちらは穏やか。内部も見学してみる。
建物としてはかなり小さく、柱の数が多いことなどからも、居住性は考えられていなかった。と考えられている。


大手門の内部も公開されていた。


内堀には、その名の通り、亀が数匹。

あと伝説としては、通りがかった豆腐売りが捕まって人柱として生き埋めにされた、というのもあるそうな。
恐ろしいが、そういうのもまた興味深いね。おもしろい城だった。


県庁所在地、高松市。ここにあるシンボルタワーというのが、四国地方で最も高い高層ビルとのこと。


大都市のビルからは見下されるだろうものの、それでも高い。


様々なお店や企業が入っており、展望スペースは無料開放されている。


30階まで行けたようだが、ちゃんと確認しなかったので低いとこまでしか上がらなかった。
アホである。まあまた来いよということだ。


夕方に訪れたのは、美術館。


のように見えるが、実は温泉だという施設。おしゃれ。
18時なんて、混んでいるだろう時間帯になってしまったが。それでも、どんなもんか気になったので突撃。


入ってすぐ、おしゃれ。


 ミニ図書コーナーもある。おしゃれ。
洗い場が内外あわせて10ヶ所ほど、小さめの湯船が内湯に1つ、露天に3つくらい。でも配置がおしゃれ。
乗車率ならぬ入湯率がちょうど100%くらいだったので、のんびりとはいかなかったけど。いやしかし、おしゃれだった。


さて、うどん県に来たからには、うどんを啜らねばなるまい。
しかし、どのお店も基本的には昼のみ営業らしい。夜までやってるところへ来てみる。


温玉肉ぶっかけうどん。もう見たらお分かりいただけると思うが、旨くないわけがない。これは良い味だった。


寝場所となる道の駅に、鬼さん。
見えづらいけど、ちゃんと目は笑っている。パッと見、ちょっと怖い。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:148km/Total:12,383km】


6月20日(火)

香川県の東の方から、わざわざ西の方へ戻る。まあ面積でいえば日本最小の県だから、余裕だぜ。


銭形砂絵、というのを見ておこうと思ったのである。寛永通宝の形をした、巨大な砂絵なのだそうだ。


拡大。かつて丸亀藩の藩主が領内巡視をする際、それを歓迎するために一夜でつくり上げたのだという。
うーん、見事。現在は春と秋に、ボランティアによって手直しされているとのこと。今の時期は、ちょっと見えづらいのかも。

ちなみに、これを見た者はお金に不自由しない、と言い伝えられているとか。そうありたいものだ。


お昼に、今日もうどん屋さんへ。相当に年季の入った店構え。期待できる。
せっかくだから、たらふく食べてやろう。釜揚げうどんの大を注文。


おー、でかいぜ。ていうか食べきれんの、これ。
3玉ぶんとのこと。某○亀製麺でバイトしていたときは、1玉が確か260gだったか。ならば×3で780g、プラス水分と。
さすがに満腹感を覚えつつも、完食できた。それもこれも、旨かったからである。
釜揚げのモチモチ感がおいしく、食べ続けても飽きが来ず、最後までアツアツ。しかも、これでたったの500円。

ただ後になって気付いたが、大がイケるなら小サイズで2,3杯、違う種類を愉しめば良かったのだ。かけうどんとか。
アホである。まあまた来いよということだ。


たぷたぷの胃を抱え、県の中央あたりまで走っていく。
少し落ち着いたところで、ボイセンベリーソフトというのでお腹を鎮める。甘酸っぱくて、うまい。


そして遂に、四国地方ともお別れの時間。おもしろいとこだったな、また来よう。


入るときは、しまなみ海道。出るときは、瀬戸大橋。鳴門大橋は、次の機会だ。ごめんよ。


途中のパーキングに寄ってみる。
時おりゴトンゴトンという音がするので見てみると、なるほど。上は車、下は鉄道が走るのか。知らなかった。


本土の、岡山県に突入。倉敷市街地あたりを、ふらふらと走ってみる。車が多くて、疲れる。


倉敷といえば水島コンビナート、とくれば夜景。別に独りで観るつもりも無かったのだが、まあせっかくだしと心変わり。
日が暮れてから国道を走っていると、その片鱗が垣間見えてくる。ブレブレだけど。


穴場らしい展望スペースがあるとの情報。行ってみたが、えー何これもう怖いんですけど。


灯りも心許ない遊歩道。まじで行くの、これ。いやここまで来たら引き返せねえだろ。


そして、とうとう灯りすら無くなる。こんなこともあろうかとフラッシュライトは持ってきているが、真っ暗。
いや穴場すぎるでしょこれ、とぶつくさ言いながら、0ルクスの道を数百m歩く。さながら肝試しである。


ようやく視界が開けた。あー、これは美しい。写真には上手く映らないものの。
広い全体のうち、見えるのは一部だけだろうが、充分に綺麗。確かに良い穴場スポットだ。

一人ぼっちの肝試し大会も、見事優勝であった。そりゃ独りだからね。


国道を走りながら、片鱗をもう一枚。ぜんぜん映んねえ。


別にノーバスデイでも良かったのだが、わざわざしばらく走り、岡山市のスーパー銭湯へ。温泉らしいけど。
大きい街ならではか、夜遅くでも老若男女で賑わっていた。

またわざわざしばらく走り、玉野市の道の駅へ。
交通量の多いところを何時間も運転して、さすがに疲れた。即入眠。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:259km/Total:12,642km】