2015年9月12日土曜日

【協力隊あるある】 No.037

「いい人が来てくれて良かったわー」などと褒めてもらえると、ものすごく嬉しい


【ドラゴン補足】
こういった言葉の、なんと励みになることか。
「地域の役に立てているんだろうか?」といった悩みも吹き飛びます。

しかし驕ることなく、地域の方々に「来てくれて良かった」と思ってもらえるように頑張らねば。


【協力隊あるある】 No.036

同期の派遣されている地名が新聞やニュースに出てくると「おっ」と思う


【ドラゴン補足】
今まで名前も知らなかった市町村でも、同期が活動しているとなれば興味が湧きます。
豪雨や地震など自然災害が発生した際には、近隣で暮らす仲間のことが心配になりますね。


【協力隊あるある】 No.035

クモは益虫、とか思えるようになってくる


【ドラゴン補足】
見た目や巣の鬱陶しさから忌み嫌われるクモですが、
他の虫を捕食してくれるし結構いいヤツやん、なんて、考え方を新たにしたりしなかったり。
僕だけあるあるかもしれませんが。


【協力隊あるある】 No.034

曜日の感覚が無くなってくる


【ドラゴン補足】
土日祝日でも、何かとイベントや地域行事といった活動がある協力隊。
不定休になることも多く、「きょう何曜日やっけ?」と思うこともしばしば。


【9月12日(土)】 そして見たこと無い力になればいい [活動157日目]

明日は敬老会。全国の同期のところでも、このあたりで行われるんじゃないかな。
準備をすべく、小中学校の体育館へ向かう。


道中、コーラスサークルで一緒のお母さんに会い、とろろ昆布をいただいた。
8月・9月とコーラスがお休みだったので、久しぶりの再会であった。

一緒にいたお母さんからは「いい人が村に来てくれて良かったわー」なんて言葉をいただく。
嬉しいことだ。驕ることなくもっと頑張らねば、と気持ちを新たにする。

またあした敬老会で、と告げ別れた。


幕を張ったり国旗を吊るしたりイスや座布団を並べたり、地域の皆さんで協力して進める。


「和泉いきいき発表会」も同時に開催されるので、展示品も皆さんで並べていく。

保育園児の絵画から小中学生の美術・技術等の作品、
地域の方々の習字・絵画・手芸・陶芸・生け花などなど。色々あっておもしろいし、見てて飽きない。


「若葉のふるさと協力隊」コーナーも設けさせていただきました。



さて、敬老会の出席者名簿を見ると、ご近所で同じ班のお母さんの名前が無い。
借りていた本も返さねばならないので、ちょうどいい。お誘いついでに訪ねることにする。

余談だが、こういった名簿を覗き見るなどの、グレーゾーンかもしれない行為。
ちょっとくらい大胆に踏み込んでいって良いと思います。それくらいの方が上手くいくもんです。
端々で「協力隊特権」を発動すればええんや。


お茶を飲みながらお話をし、夕飯まで振る舞っていただいた。
お母さんとこで獲れたミニカボチャも料理してくれた。ほくほくして、うますぎる。
結局、3時間以上も長居してしまった。しかし色々な話を聴けるのが楽しいのである。

ちょっと気難しい、と認識されているらしいが、話してみれば何てことは無い、気さくな方である。
旦那さんが施設に入っており、実質のひとり暮らし。ご自身も脚を患っており、なかなか自由に動き回れない。

こういう方のところへの訪問を、もっと増やしていきたいのだ。


2015年9月11日金曜日

【9月11日(金)】 I'll be there [活動156日目]

さて、朝は支所で事務作業などし、打ち合わせのため㈱昇竜の工場へ。


こちらは小学校跡を改装し、和泉地区の特産「昇竜まいたけ」の生産を行なっている。
二宮金ちゃんがかわいそうなことに…

いま国道158号沿いに新工場を建設中であり、まもなく移転する。


名称も「九頭竜まいたけ」に、まもなく変更される。

9月22日(火・祝)の「若祭」に出展、まいたけと加工品の試食販売をしていただくので、そのお話をした。


先日、高校生・大学生が大野市内のお店のポスターをつくる「大野ポスター展」があり、
こちらにも工場長とまいたけの素敵な作品が。

肉厚で、うまいんですよ。


10年ほど空き家になっていたお宅を「和泉リゾート」が借り上げ、片付け・改装に着手したという。
3人ほどが暮らせるシェアハウスになるようだ。


えらい荷物があり、数人で二日かけて運び出したらしい。
しかし家の状態は思いのほか良好。ステキなおうちに生まれ変わるのは間違いない。
僕もお手伝いに来させていただこう。


夕方から、日曜日の敬老会及び いきいき発表会に向けての準備。


中学生・学校の先生・公民館、の皆さんで着々と。
言われなくとも自分から動く中学生たち、素晴らしい。

その帰り、遊んでいた小学生&保育園児を見つけ、一緒に戯れる。ほんとかわいいわ。



いろいろ始まり、動き、進んでいるな。
3月の活動終了後どうするか、その道筋も今日、見えてきました。


2015年9月10日木曜日

【9月10日(木)】 地域おこし協力隊とも連携し隊 [活動155日目]

若狭町にある「道の駅 三方五湖」へ。
車で2時間かかるのは別にいいのだが、軽トラだとさすがにちょっと疲れる。


9月22日(火・祝)の「若祭(わかさい)」にて、福井県の地域おこし協力隊による物産フェアを開催する。
各市町の魅力と、協力隊たちが頑張ってるよということと、双方をPRするのである。


それに向けた下見と打ち合わせ。「へしこ」もいただきながら、おいしく話し合いました。


大野市は特別に2ブース設けてもらったので、3団体に出展を協力していただきます。

-㈱昇竜…まいたけ等の試食販売
-NPO九頭竜化石研究会…出張化石発掘体験
-大野市役所 結の故郷(ゆいのくに)推進室…「天空の城」越前大野城、良縁の樹等の観光PR


お昼にいただいたソースかつ丼セットが、これまた美味かった。
福井は、どこに行って何を食べても間違いない気がする。


帰りに福井駅へ寄ると、夕方のニュースのPRコーナーを生放送するところだった。


飛び込みで映ってきた。喋りは無かったけど、ピンクで目は引けたかな。

皆さん、シルバーウィークは是非、若狭町へ!


【9月9日(水)】 Struck by the wife of Kuririn [活動154日目]

大野市に興味のある男性がいるので、和泉地区を一日案内してほしい。
というようなことを、とある知り合いの方から頼まれていた。

本当は畑のお手伝いでもできると良いのだが、台風も近付いており天候が悪い。
まあ適当に(いい意味で)周りますよ、ということで、

朝、道の駅で合流。
まずは資料館で化石や地区の歴史をざっと見せてもらい、コーヒーもいただく。


和泉地区に移住して数年の方にも会い、一緒にお昼。
この人は地域の良いところも悪いところも、洗いざらい何でも話す。そういった「生の声」を聴くのも大切だ。
ちょっとマイナスに捉え過ぎな部分が多い気もするのだが(笑

僕はからあげ定食を、男性は名物のかつとじ定食を、それぞれごちそうしていただいた。ありがとうございます。

そのあと九頭竜ダムを見に行き、流れで面谷(おもだに)鉱山のあった跡地へ。
かつて伝染病で亡くなった人々がいるなどの謂れがあり、負のオーラを感じる場所である。


児童館へ突撃し、子どもたちとも遊んだ。今日は人数が少なかったな。
こうやって遊んでくれる人が来ると、すぐに捕まる。みんな汗だくでサッカーを楽しんでいた。


夜、家に食材が無いので、街へ出てラーメンを食べることに。
大野駅前の「ぜん」は塩梅ラーメンが有名だが、通は醤油ラーメンを頼む。
前にたまたま食べたら感動を覚えるくらいおいしく、大将に聞いたところ、実は醤油が一番の押しなのだという。

和泉へ戻り「平成の湯」で のぼせるまで温泉に入り、佐宗邸で軽く飲みながら語らい、男性はそのまま宿泊。

一日だけでは魅力をぜんぜん伝えきれないが、それでも楽しんでもらえたようだ。
自転車旅行のトムが来たときも若葉のふるさと協力隊のときもそうだったが、
こうやって人と一緒にいろいろ周るのは楽しい。

いつも広い家に一人なので、そこに話し相手がいるのも嬉しいことだ。

本当は若葉のように、ある程度の期間で暮らしを体験してもらえたら良いんだけどね。
それで気に入って和泉ファンになってくれて、また遊びに来てくれたら、
欲をいえば最終的に移住に繋がったら何よりだ。

和泉案内、いつでも喜んでやりますわ。


2015年9月8日火曜日

【9月8日(火)】 just in case [活動153日目]

和泉小中学校の用務員さんと一緒に、避難道になっているという山道の草刈り。
全体的にそれほど茂ってはいなかったが、一部は写真のような状態。崩れてきた石もゴロゴロしていた。

今までは用務員さん一人で一日かけてやっていたというから、草との闘いも えらい仕事である。

万が一にもダムが決壊し水害が発生した際には、この高台まで逃げるのだという。
億が一にも、そんな事態にはならないと信じているが。


【9月7日(月)】 忘れ難き [活動152日目]

前回の記事でも触れたように、僕が幼少を過ごした地域も、かつて田舎だった。

実家に飾ってある3枚の写真をご紹介しよう。


1982年。
ど田舎である。菖蒲谷戸(しょうぶやと)と呼ばれていた集落だ。

真ん中やや右上に「←」で示してあるのが、僕が生まれ小学1,2年生ころまで過ごした家。
裏の畑や竹林、近くの神社などで、よく妹と遊んだのを覚えている。


15年後の1997年。
真ん中やや左下の矢印が、先の写真と同じ場所だ。都市開発が始まり、見事に更地となっている。


さらに10年後、2007年。
爆発的に住宅が増えている。
右上の方にある矢印がお分かりだろうか。言わずもがな、同じ場所である。

写真に写っていない奥の方も、次々と切り開かれている。
僕がカナダに行っている2年の間にも、何も無かったところに家がずらーっと建ち並んでおり、びっくりしたものだ。

計画人口は28,000人だというこの街は、いまも驚異的なスピードで変貌している。



小学校高学年以降は この街で暮らしてきたが、8歳ころまで育ってきた場所は、もう無い。
今まで意識していなかったが、やはりどこかに寂しさは持っていたのだろう。
知らずしらず、「ふるさと」を求めていたのかもしれない。


帰省中に祖父母宅にも顔を出し、叔父夫妻の子にも会ってきた。つまり僕からみて従妹だ。
人懐っこくて、かわいい。

いまの場所が、物が、そして人が、この子らの「ふるさと」となっていく。

残すべきものは、何だろうか。
僕たちがすべきことは、何だろうか。


2015年9月6日日曜日

【9月6日(日)】 僕のふるさとにも協力し隊 [活動151日目]

実家が神社清掃の当番日だというので、父と一緒に出かけることに。

今まで、父母が掃除に行くと言っても全く関心を持たず、参加しようと考えたこともなかった。
しかし今日、これは行っておきたいと思ったのも、協力隊として活動してきたからだ。
人任せでなく、単純に地域の人間として協力したかった。


地域の方 数名と一緒に掃除する。
僕が幼少のころ「猫のおばちゃん」と呼んで時おり遊びに行っていたお母さんも来ており、
おそらく二十年ぶりくらいの再会となった。
猫をたくさん飼ってらしたので、そんな呼称だったのだ。懐かしいな。

僕のふるさとも、かつては集落のようなところだった。辺り一面なにも無かったのだが、
干支が二周りもしない間に新興住宅地としてどんどん開発が進み、人口は二万人をゆうに超えている。

僕が幼き日に見た景色は、ほとんど残っていない。
そんな寂しさも、協力隊になった一因なのかもしれない。

そういえばルーツはそこにあるのかも、という気付きに、おもしろいなと思った。


夜、5ヶ月ぶりに家族5人揃って、母の手料理をいただく。
山間部に暮らしているからか ふだん海鮮をあまり食さないので、魚をリクエストさせてもらった。
どれも最高にうまい。

さて、同期と会い家族と会い のんびりさせてもらったところで、
明日もう一つのふるさと、和泉地区へ帰ります。

【9月3日(木)~5日(土)】 お前にまだ 残っておるものは何じゃ! [活動148~150日目]

9月3日(木)
東京にて、緑のふるさと協力隊の中間研修が行われました。二泊三日。

岩手から沖縄まで、全国の田舎に派遣されている26人の同期が集まり、5ヶ月ぶりに再会。
久しぶりなんだけど、でもそんな気もしない、何だか安心できるメンバーだ。
一緒にいるのがすごく自然な感じ。落ち着くんよね。


まずは隊員ひとりずつ、個人面談。
時間が押して行くのは、みんな話すことがたくさんあるからだ。
楽しんだり思い悩んだり、協力隊は様々な想いを抱えて活動していますからね。


待ち時間に、おしゃべりしたりカルタをしたり。
同期の仲間たちは、旧友の如く、気心の知れた感がある。


夜は情報交換会。
お酒でも酌み交わしながらワイワイ話すのかと思いきや、車座になって席を変えながら、
一人に対し一分ずつエピソードを披露するという忙しない形だった。


そんな鬱憤もあったからか、夜はみんなで持ち寄った全国各地のおみやげを並べ、宴を始める。
僕は日本酒「九頭龍」と、穴馬スイートコーンを持っていった。


一人は疲労のため先に寝たので、25人で。ええ写真や。


二次会は、4人部屋で所狭しと。楽しいな、こりゃ。


9月4日(金)
二日目。
朝の体操をしてから「猛獣狩り」という遊びをする大人たち。


午前中は個人発表。「これまでの活動を振り返って」というテーマで5分ずつ話す。

寝不足やったり少しお酒が残っている人もちらほら。
僕も話がうまくまとまらなかった。


午後は班ごとに別れグループ討議。
「『おしい!』を『いいね!』にするために」というテーマで、地域の残念な部分を改善するヒントを模索していく。

それを基に、このあと半年の活動に際しての目標も立てる。


僕は初心に帰って、こうしてみた。

地域には魅力が溢れているのに、そこで暮らす人たちはそれに気付いていない。
なので「ヨソモノ」である協力隊が感動したことを素直に発信していき、じわじわと魅力を再認識してもらうのだ。
「これおいしいですね!」とか「それスゴいじゃないですか!」とかね。五感をフル活用して。


各班が発表するも、内容は似通っているので漫然とした感じになったのは否めない。

そもそも今回の研修も かつかつのスケジュールで、同期とゆっくり話せる自由時間もないのは残念やった。
せっかくみんな集まってるのに勿体ない。3泊4日にして、もうちょっとのんびりやれないもんですかね。

というようなことを、研修のアンケートにも書いておいた。いろいろ考えてくださっているのは分かるんだけど、
都会的・形式的なやり方に囚われすぎるのも、生産的ではないと思うでね。

さて、バースデーガールをお祝いして、


夜は「里帰りの夕べ」。
おいしい料理と、各自持ち寄ったお酒が並ぶ。このあとピザやパイシューなども出てきました。


地球緑化センターの理事さんやスタッフさんらも交え、ワイワイする。


まったく話し足りないし飲み足りないので、二次会はふたたび僕の部屋で。
協力隊どうしでしか分かり合えない想いを共有したり、他愛もない話をしたり。

こうやって同期でのんびりする時間は事前研修でも取れなかったので、すげー楽しい。


そして僕を含め、4時までコースが6人。学生はタフやの。
同部屋の子たちには申し訳なかったです。

日本酒12本をはじめ焼酎・ワイン・泡盛など、すべて空きました。どれも美味しかったです、ごちそうさまでした。



9月5日(土)
三日目。
7時から体操をし、班対抗スキップリレー。すごく眠い。


事務連絡と、研修の感想を一言ずつ。

しかし同期との再会で気が抜けたのか知らんけど、研修中は終始 頭がよく働かなかった。


最後に集合写真。

4月の活動開始時には30人だった隊員も、26人に減ってしまった。
今回の研修で絆を深め合ったところで、残り6ヶ月がんばろうと誓いを新たにする。


多くの同期は、そのまま各派遣地へ帰っていった。みんな忙しいのです。

時間のある数人で小洒落たリストランテに入り、小洒落たパスタをいただく。
その子らとも新宿駅でお別れだ。

まあ3月の総括研修で会うまで、また あっという間なんだろうな。


同期の子たちが配布してくれたおみやげ。
を撮ったココは、


実家。
夜行バスに乗るまで時間があった、同期のケンちゃんにも立ち寄ってもらった。

僕は2泊してのんびりさせていただいて、月曜日の夜に和泉へ帰ります。



同期のみんな、緑化センターの皆さん、ありがとうございました。
楽しかった!