11月19日(木)
月に一度、社協(社会福祉協議会)の「お買い物サロン」の日。
足の無い一人暮らしの高齢者を主な対象に、マイクロバスで街まで買い物に出かけるのである。
今回は12人が参加。付き添うのは、社協の職員さん・ボランティアの運転手さん・お手伝いの方・そして僕。
ドラッグストアとホームセンターを周り、あとはショッピングモールで自由に買い物や食事を愉しむ。
僕は荷物を詰めたり運んだり、ちょっとしたサポートをするのが仕事だ。
ちょうど人権擁護の催しが行われており、幼稚園児による寸劇を観賞。
市長も来ており、何やらグッズの詰め合わせを配布していた。僕ももらう。
参加したお母さん方は、終始わいわいと、楽しそうに過ごしていた。
買った物をマイクロバスいっぱいに乗せ、賑やかに帰る。まるで遠足のようだ。
夕方、こんどお手伝いするご近所さん宅へ詳細を伺いに行くと、
中へ上げていただき、食事をつくってくださり、お酒もごちそうになってしまった。何ともありがたい。
急遽この対応ができる心の広さは、田舎気質なのか大野気質なのか和泉気質なのか。
いずれにせよ、楽しかったし美味しかったです。ありがとうございました!
11月20日(金)
料理教室のアシスタント兼 参加者として、街なかは市役所の隣「結(ゆい)とぴあ)」へ。
和泉地区の特産「穴馬(あなま)かぶら」を使った料理を、和泉の料理上手なお母さんが教える。
17名の方が参加。
つくるのは松前漬と、柿のサラダ。皆さんてきぱきと、わいわいと作業。
穴馬かぶらは茎と葉の部分も食せるので、けっこうな量ができる。たくさん持ち帰っていました。
甘酢ずしは、こんなのも出来ますよという紹介に。
かぶや茎部分を刻み混ぜ込んだご飯と、鯖のへしこ(ぬか漬け)を一緒に、甘酢に漬けたかぶで巻く。
近影を撮り忘れたが、一口大で見た目も可愛く、うまい。
へしこを塩昆布で代用したものは、市役所の結の故郷(ゆいのくに)推進室に差し入れてきた。
おいしいと好評で、たまたま通りかかった市長の口にも投げ入れたところ、うまいなあと言っていたとか。
和泉の食材も、料理をつくる人たちも、間違いない。何でも美味いのだ。
いったん和泉へ戻り、軽トラいっぱいに荷物を積み込み、再び街へ。
明後日からの「そばまつり」の手伝いに召集がかかったのである。
大野の名水を使った絶品の手打ちそばを愉しめますので、是非ご来場ください。
僕は二日間とも、「九頭竜楽しみ隊」のブースにおります。
軽トラをリースしている車屋さんで、スタッドレスタイヤへの履き替えを依頼。
エンジンオイルの交換や洗車もしていただき、これで車の冬準備は完ペキだ。
「お兄ちゃん、和泉に残るん?テレビ観てびっくりしたわー」と事務所のおばちゃん。
大野人は今日も気さくである。
ショッピングモールvioへ。
思わず買ってしまった大判焼きが可愛い。
昨日の買い物サロンで、あるお母さんがでっかい魚を二尾購入。
三枚に下ろすのをお店に頼んでいたので、代わりに受け取り、あとで届ける。
自分の買い物を少しし、
大野市に4軒ある酒造場のうちの一つ「宇野酒造場」へ。
贈答用にお酒を購入すると、「酒蔵、見てくか?」と旦那さん。
前に少しお話ししたくらいなのだが、大野人は今日も大らかである。ありがたいね。
こういうところは初めて見学する。
巨大なタンクがいくつも並び、酒の薫りがふんわりと漂い、様々な装置や道具があり、興味深い。
酒米というのも初めて見せてもらったが、こんなに小さいんやな。
そして社長によると、当酒造は創業約400年。
かつては和泉地区の面谷(おもだに)鉱山を運営しながらお酒をつくっていたとか。
元々、商売は和泉の方が主流だったという。そうだったのか。おもしろいな。
夜は、自治会の文化チームによるビデオ編集講習会。アシスタント的に参加する。
第二回の今回は、映像のカットや音のフェードイン・フェードアウトなどを学ぶ皆さん。
ここまで出来れば充分、立派なムービーがつくれますね。
2015年度「緑のふるさと協力隊」⇒定住し、何でも屋⇒和泉を離れ、職業猟師などとして修業中⇒和泉に戻れる日は近いのか。To be continued... ※当時の想い・価値観・表現・事実等をそのまま残しているため、不適切と思われる部分も存在するかもしれない。ご了承いただきたい。
2015年11月21日土曜日
2015年11月19日木曜日
【11月18日(水)】 弱き 己乗り越え 強くなる [活動224日目]
老人クラブの福祉講演会の日。僕はお昼前の手伝いから参加。
配膳などして、お母さん方の絶品手料理をいただき、片付けをして、
一緒に健康体操をする。
公民館で、小学5・6年生と一緒に「穴馬(あなま)紙すき)」の体験。
おととい採ってきたノリウツギではなく、それ以前に集められたコウゾの皮を剥ぐ。
つるんと手で剥けるものもあれば、なかなかしぶといものもある。
見た目は昆布みたいだが、匂いも昆布みたいだ。
綺麗に皮を取り、
あとは乾かす。これだけできた。
来週はノリウツギをつかった作業で、実際に紙を漉くのは来年になるそうだ。
公民館で自治会関係の作業をし、和泉支所へスケジュールチェックなど。
福井新聞には、おととい取材に来ていただいた、青葉の笛保存顕彰会の記事が。
僕もちゃっかり、写真にだけ入り込ませてもらっています。
「夢風船」コーナーにも、最近よく和泉小の子が掲載されていますね。
さて、夜はご近所さんの夕飯に招いていただく。別のご家族も一緒に。
奥さんの手料理は相変わらず絶品で美味しく、満腹になるまでいただいた。のだが、
皆さんは終始、僕には分からない、古くから和泉にいる人しか分からない話題で盛り上がっていた。
蚊帳の外の僕はずっと黙っていたが、「話題に入っていけるようにならんとあかんて」みたいなことを言われる。
これは正直、『うるせえよ (^_^#)』と思った。
そこに入っていけるコミュニケーション能力や、良い意味での図々しさは、いまの僕には無い。
というか無理に入っていく必要も、無理に話題を変える必要も無いんじゃないのか。放っといてくれれば良い。
そもそも短時間ならまだしも、ずっと続ける話題ならみんなが参加できるテーマにすべきでは?と思う。
こちらとしては少なからず疎外感を感じたり、「ヨソモノ」であると意識してしまったりするしね。
これはもしかしたら、協力隊あるあるかもしれん。
地域のファンや移住者を求める地域なら尚更、こういう細かい部分での気づかいも必要なんじゃないでしょうかねえ、
とは思いました。
なんか最近、つまんねーことでイライラするな。
まだまだヘタレ、というか、人として大きく何かが欠如しているんやろな。
ところで今日で、緑のふるさと協力隊の活動期間の、三分の二が終了したようですよ。
2015年11月17日火曜日
【11月17日(火)】 誰かにもっと 優しくなれる 強さがほしい [活動223日目]
今日やって来たのは、お隣は石川県の白山(はくさん)市。
緑のふるさと協力隊の同期が活動しており、近いので
母体の某NPO法人である某地球緑化センターの某理事の耳に入ったら怒りそうだが、
他活動先を知り同期と交流を深めて、何が悪い。
大野市から勝山市を抜けて、小一時間で着く。超近所だ。
同じく同期が活動している福井県の坂井市より、実は若干近い。
仲間のところに来るのは、
9月の「出張」帰りに立ち寄った滋賀県高島市朽木(くつき)地区、
10月のブロック交流会で訪れた長野県泰阜(やすおか)村、
に続き3ヶ所目となる。
さて、活動の中心となっている白峰(しらみね)地区は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。
長いので「重伝建」と略されますが。
このように、見事なまでの古民家が多く残っているのだ。
裏庭、亀さんのいる小池。
「新しくミンジャをつくっています」 …?何それ怖い。
石積みの水路のことだった。
江戸の頃から300年以上、生活用水を供給してきたというミンジャ。再整備が進んでいる。
そのすぐ近くに同期、おゆうちゃんの自宅が。屋号も掲げられている。
少し立ち入らせてもらうと、玄関にデカデカとこんなものが。
白峰では「緑のふるさと協力隊」ではなく「地球防衛軍」と呼ばれるそうだ。意味わからん \(^o^)/
その隣にあるのが「雪だるまカフェ」。古民家を利用した けっこう有名なお店だが、今日は臨時休業。残念。
おゆうちゃんも、週一くらいでお手伝いしているらしい。
その向かいで、何やら熱心に勉強する佐宗隊員。
「重伝建」の白峰地区。路地には住宅が密集しており、古風な街並みは非常に美しい。
それを観るためだけでも、訪れる価値があるなと思った。それの分かる写真は撮り忘れましたが。
「白山ろく民俗資料館」へ。
今日の受付担当さんは おゆうちゃんの馴染みの方のようで、少しお話しする。
館内も見学させていただく。
盛大かつ厳かに行われていた葬列の人形群、報恩講の料理サンプル、白山信仰について、
水でこねて食すと美味らしい「鴨足(カマシ)」 の実(※穂の形が鴨の足に似ている)など、
興味深い展示をたくさん見ることができた。
別館として、文化財である旧家が数軒。
屋根の雪下ろしをするための大梯子がかかっている。
白峰地区も、和泉地区と良い勝負の豪雪地帯なのだ。
晩秋の田舎、って感じの風情ある風景。
空模様は生憎で、小雨がぱらつく。本来なら見通しの良い景色が拝めたのだろうが、これはこれで良い。
お、自生するソーセージを発見!
その後、お隣の桑島(くわじま)地区へ。化石壁というのがあるらしい。
なるほど。和泉地区では化石がアホほど発掘されるが、
勝山市・白山市と、手取(てとり)層群というのがずっと伸びているようだ。
道ばたに、ぽつんと佇む恐竜ちゃん。ちょっと目がヤバいけど、大丈夫か。
手づくりらしい恐竜ちゃんもいた。
広大な手取(てどり)川。
「きょう 水 少なっ!」 by. おゆう隊員
特産の一つ、とち餅を購入。栃の実の薫りが鼻腔をくすぐり、適度に柔らかく、こしあんの程よい甘みがうまい。
白ヤギさんにも出逢った。
役場を訪れ、ブロック交流会でもお会いした おゆうちゃんの担当者さんにご挨拶。
めっちゃ美味いから、と勧められたお酒も購入。
火曜日なのであらゆるお店が休みだったが、だからこそ静かな、穏やかな白峰を満喫できた。
大野市にも遊びに来ることを約束させ、活動日で無いにもかかわらず案内してくれたおゆうちゃんに感謝を告げ、別れる。
帰り道、「白山きりまんじゃろ」ののぼりが目に入った。
道中の眠気覚ましを手に入れるのと、お花を摘んでおくのを兼ねて、急停止。
名札を提げたままだったので、僕が協力隊だと気付いた店員さん。
「うちのスタッフも協力隊だったんですよ」と言うのでそこにいた女性に話を聞くと、
5年前に「第17期 緑のふるさと協力隊」として、福島県で活動していたらしい。
縁あって、いまはこちらで仕事されているのだという。こんなところで協力隊仲間に出逢うとは、奇遇である。
白峰視察研修、とても楽しく勉強になった。
2月には「雪だるままつり」という一大イベントがあるとのことなので、その頃にまた訪れたい。
おゆうちゃん、ありがとうございました! (*^^)
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