朝。越前大野駅に集合した、大野市内の小学生19名。
ほとんどが4年生と5年生。「越前おおの環境塾」という一泊二日のキャンプが行われるのだ。
市が主催で、ちょくちょくバイトを手伝っている「まんまるサイト」が請けている。
活動先が和泉地区ということで、新隊員にも声がかかった。
基本的には僕が男子を・新隊員が女子をサポートする形である。
ちなみに、お知り合いの方のお子さんも二名が参加していた。さすが大野、どこへ行っても人がつながっている。
開会式ののち、日に五本の越美北線(えつみほくせん)に乗って、終着の九頭竜湖駅へ。
和泉っ子も大概元気だが、大野っ子もまたパワーがある。
人見知りもせず、のっけからニックネームで呼んでくれるようになった。後述する。
電源開発㈱にバスを出していただき、同社が管理する九頭竜ダムへ。
再生可能エネルギー、ひいては水力発電を学ぶというのが今回の大きなねらいの一つであり、
環境塾には全面的に協力されているようだ。
所長あいさつののち、ダムカードをゲット。
周囲を山に囲まれた人造湖、九頭竜湖を眺める。総貯水容量でいえば、全国6位の規模である。
しばし資料展示コーナーを眺め、
今度はダムの下部へ移動。割かし珍しい、ロックフィルという形式でつくられている。上りたい。
ここに来るのは僕も初めてだ。
空気のひんやりする、仄暗い通路を下っていく。
外気温30度くらいに対して、ここはその半分くらい。
扉をくぐり、
発電ゾーンへ。
この場所に常駐する人はおらず、他県に存する制御所で操作・管理をしているらしい。
すごいな、僕にはおよそ携われない世界である。
外の原っぱでお昼ご飯を食べ、だるまさんがころんだなどして遊ぶ。
そして移動してきたのは、前坂キャンプ場。
学習のメインとなる、小水力発電のワークショップ。
水車タイプと、
オルゴールのようなタイプと、
らせんタイプ。それぞれ、如何に上手く水を取り入れるか試行錯誤しながら、電気を生みだす。
螺旋のこれは一番難しく、板や石を有効活用して頑張っていた。
みんなの想い描く、理想の小水力発電を絵に起こす。
ここから休憩。夏の風物詩、スイカ割り。何人かが当て、少しずつ亀裂が入る。
最後は新隊員が任されるも まんまと騙され、ゴーンと良い音が響く。
甘くてうまい。
主に学校ごと、仲の良い者どうしでグループ分けがされており、大体そのメンバーで固まっての行動となる。
そして4つの班それぞれで、僕のニックネームが全く異なっていた。
男子グループ①「たっちゃん」…最もシンプル。呼ばれ慣れているし、愛情を感じる。
女子グループ①「ピンク」…着ているシャツから。ただの色じゃないか。ピンクのお兄さん、とかにしてはどうか。
男子グループ②「おはげ」…髪型から。丁寧語なのでギリギリセーフ。坊主とハゲは別物だし、そもそもハゲが悪ではない。
女子グループ②「まるぼ」…丸坊主、から。アウトレイジには出演していない。
たつドラだのピンクドラゴンだの、他にも諸々登場していたが。
子どもの発想は豊かというか、素直だ。おもしろいやつらである。
各々遊び回る子どもたち。そして各々シャワーも浴び、
夕飯はBBQ。火を熾したら、
肉肉肉。お腹いっぱいいただく。
夜はナイトウォーク。暗いなかをキャンプ場の奥まで進む。
怖いような怖くないような話があり、ちらちらと舞うホタルを観賞し、
一日のふりかえりをし、
大部屋で雑魚寝。興奮してしばらく やかましい子どもらだったが、
だいたい静かになったところで、大人はミーティング。
ヒヤリハットが無かったかなど報告し合うが、これといった問題点は無し。明日の予定を確認する。
ちなみに、きょう覚えた子どもの名前は全体の3分の2くらい。顔を見るたびに反芻して努力するも、なかなか覚えが悪い。
子どもに限らず、名前を覚えて呼ぶことで、けっこう距離は縮まる。ように思うのだ、経験上。
7月22日(金)
キャンプ二日目。
朝イチで釣り体験。希望者のみだったが、けっきょく全員が参加した。自然に5時に起きるとか、大野の子どもは優秀か。
寝る環境が変わったでか銀マットのせいか、僕はまどろみと覚醒を繰り返していた状態だった。
釣りは全く分からない。餌を取りに来た子に渡す係をしながら、やや遠目に眺めながら、名前を確認していく。
まだパッと出ないことはあるが、とりあえず全員覚えた。
朝食。女の子グループが手伝いをしてくれ、
洋風でいただく。ふだん朝は食べないので、これだけで満腹だ。
そして一番のお楽しみ、川遊びの時間。
川に浮きながら下ってきたり、飛び込んだり、カヌー体験をしたり、水辺に生息する生物を探索したり。
和泉の水はかなり冷たく、僕は寒くて3分と入っていられなかったのだが、まあ子どもらは超元気である。
満喫したらお昼を食べ、まとめの時間。
いちばん印象に残ったことを絵日記にするが、描くのは当然みんな、川遊びの様子だ。
バスで九頭竜湖駅へ行き、汽車に乗り、
越前大野駅に到着。閉会式をして、スタッフと参加者が一人ずつ握手を交わして、解散となった。
小学生たちと一緒に学び遊んだ二日間、僕も童心に返り、純粋に楽しかった。
世間の狭い大野市に住んでいる以上、またショッピングモール等で会うこともあるだろう。
そのときまで、ピンク坊主ドラゴンを覚えていてくれたら嬉しいぞ。
和泉に戻ると、自宅前にお花と植物。どなたかが置いてくださったようである。家の外観が美しくなり、ありがたい。
ご近所に住む姉妹のお母さん方から、それぞれ差し入れをいただいた。
夕飯をどうするか考えていたところ、大変ありがたい。ごちそうさまです、おいしかった。