同期と別れ、あとは福井への一時帰還の途を辿るのみとなってきた。
イケネエー…
イテテ…
Wi-Fiを手に入れ、しばしのブログ更新作業をしようと目論んだのである。
カナダみたいに、どこへ行っても割あい手軽に繋げられる環境になると便利なのだが。
2020年までにもっとWi-Fi環境を充実させないと、日本の後進ぶりを露呈することになる気はする。
ヘタレなのでお店に一人で入るのは苦手なものの、ここは落ち着ける良い空間であった。
たっぷりブレンドコーヒーに、シロノワールというやつを注文。モーニングセットまで付いてきた。
おいしくいただきながら、カタカタと作業をする。
ブログを二年やってて全く進歩しないんだから、こういうのは直んねえんだろうな。
長居しても悪いので、退店し走行開始。軽く福島県まで行ったら、今日はおしまいだ。
【走行距離：202km／Total：3,979km】
4月25日（火）
周りにいくらかの人がいるというのは、ちょっと安心感。カナダ自転車旅行のときは、常に一人で心細かったからな。
24時間つかえて、トイレや自販機やその他が備えられていて、変な輩が来る心配も少ない。
車の旅をする人や長距離ドライバーにとっては、大変ありがたいね。
そう考えていたのだが、
江戸時代に八王子千人同心という郷士集団がおり、日光東照宮の警備にあたっていたのが由縁だ。
第二いろは坂を上り、戦場ヶ原を眺めながら走り、国道を抜けていこう、と思ったら通行止めだった。
ちょうど今日の正午に解除されるとのことだが、2,3時間の待ちぼうけも何だか中途半端。
おいしく、汁まで余すところなく胃に入れる。汗をかくくらい温まった。
食器類を返却に行くと、お母さんが「気を付けて行ってきて」と声をかけてくれた。
こういう、ちょっとした心配りをサラッとできる人って素晴らしい。サービス業とか以前に、人としての部分。尊敬する。
それから会場を周る。お花が見られるようだ。右では、ゆるキャラの頂点を極めた、ぐんまちゃんがお出迎え。
栃木と群馬にも、協力隊の同期が何人か暮らしている。
でも場所等の詳細を知らないし、今日のきょうでツラ貸してよと言えるほど厚顔無恥でも無い。
また別の機会に、顔を見られれば。
とある温泉へ入ろうと行ってみたが、駐車場は車でいっぱい。地元の人たちがこぞって利用するようだ。
これはちょっとなあ、と辟易していると、「↑春日温泉8km」という古ぼけた看板が目に入った。
ふらふらと吸い寄せられるように、途中とちゅうの看板を頼りに走る。
すると小さな温泉郷があった。廃業し崩れかけた建物も幾つかある、静かなところ。
あれ民家と間違えたかな、でもいらっしゃいませとある、でも建物の中は薄暗いからやってないのかな。
などと逡巡していたら、男性が。日帰り入浴できるところを探してるんですけども。「どうぞ」。大丈夫だった。
洗い場5つで内湯のみの、こじんまりしたお風呂。窓の外には、周りを囲んでいる山が見えた。
一人で贅沢に、ゆっくりとお湯に浸からせてもらう。最高だ。
暗い山道を走り、道の駅で休もう。と思って行ってみたところ、なんか違う駅だった。
しかしそれ以上は走りたくなかったので、そこで終わりとさせていただくとする。
標高の高いところで、広い敷地に自分以外は誰もおらず、何の音もしない静寂。まあこういうのも良いか。
【走行距離：361km／Total：4,340km】
4月26日（水）
より処へ行くと、運営スタッフのお母さん方が迎え入れてくれた。
ちょっと離れちゃうと戻りづらい気がするな、と思っていたが、ひと安心。
旅を中断する必要があったのは、いくつか野暮用があったため。まずはこれ、より処だよりである。
プレジャーニーとして、北陸あたりを4日間。前半戦として、今回は北日本を12日間。
あんまり出たり戻ったりしていると、「旅」ではなく、単なる「旅行」な気もする。定義は曖昧だけど、何となく。
後半パート、日本の南側を巡る旅は、もっと時間をかけてじっくりと周れるだろう。
再開は、ゴールデンウィーク明けあたりを予定している。楽しみだな。
【走行距離：229km／Total：4,569km】
