車に乗り、数キロ離れた地区までごあいさつ回り。
手持ちの地図は10年くらい前のものだ。空き家になっていることも多々あるのだが、
………。
もっと酷かった。雪の重みで家がつぶれ、道を塞いでいる。
この集落には、もう誰も住んでいなかった。
別の集落。廃屋が崩れている。
ここにも、もう誰も住んでいない。
空き家。使われていない掲示板。いつのものか分からない、消防のポスター。
色あせた女性の笑顔が、物哀しさを誘う。
ところは変わって、和泉支所。まだ村だった時代に使われていた議場があった。
イスやネームプレートが所在なげにしている。
かつて4~5,000人が暮らしていたという和泉。
ダムの開発や大野市との合併により、いまや人口は4~500人ほど。
地区に唯一の小中学校や支所を無くして、市内(車で30分かかる)に一元化するとかいう噂も聞く。
和泉地区は消えてしまうのだろうか。そんな不安もよぎる。
僕がすべきで、そしてただできるのは、
この地域と、ここに住む人たちの役に立てるよう活動していくことだ。
和泉地区の桜は、やっと花開き始めた。
一分咲きだね。
夕方、あいさつに伺ったお宅には3羽のニワトリがいた。
エサやりをさせてもらい、新鮮な卵を2ついただく。
その他にも、この日は色々おすそ分けをいただいた。
キャベツ5玉、バナナ2本、コーラ2本、リンゴ1個。人が温かいなあ。
夜は、お誘いを受けたソフトバレーに参加してみる。
ガチなやつではなく、地区のお母さんお父さん世代が、楽しみながら汗を流す集まりだ。
幼稚園や小学生の子どもたちも一緒に来ていて、
端のマットやフラフープで遊んだり、追いかけっこしたりしている。
いいなあ。この和泉地区の穏やかな雰囲気、好きだ。
みんな笑顔で仲良くしている、この暮らしは続いていって欲しいなあ。
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