2017年6月29日木曜日

【6月27-28日(火-水)】 あの空の果ては きっと 眩しすぎて 見えない [車の旅60-61日目]

6月27日(火)

うへー、なんか車にへばり付いてた。


和歌山市街地へ行き、和歌山駅をチラ見。規模としては、新潟駅より少し大人しい感じかな。知らんけど。


久々に海沿いを走り、出っ張り部分の海洋公園へ。
入口には、無人の料金所。かつてはここで徴収する形だったようだ。


小石のごろつく海辺へ。水は綺麗。


さいきん海の音を聞いてないな、というあなたに、ヒーリング動画をどうぞ。


漂流物を観察するのは、地味に好きである。こうして遠く旅してきたものを見つけると、楽しいじゃない。
分からないけどね、誰かがフェイクで捨てた可能性もゼロでは無いけど。


全体を白い岩で囲まれている、おもしろい公園。


展望台に上がると、海を見渡すことができる。さすがに四国は見えなかったが。


反対側。


キャンプ場もあるようだ。というか、元々キャンプ場のようだ。あとは、小規模な道の駅も兼ねている。


先へ。魔のカーブってか。慎重に進む。


普通にカーブだった。どこにしたって、安全運転だ。


白浜(しらはま)町。ここには5年前、高校時代の友人らと訪れている。
毎年、夏になると何処かしらの海へ出かけていた。東京からの一泊なので、当初は静岡や千葉。
それが愛知になり、遂に和歌山になった。


金曜の夜中に出て、土曜の昼すぎに着いて日没まで遊んで、酒盛りして宿泊して、日曜の朝に出て夜に帰着。
片道8時間くらいだったか。若いよな、楽しかった。まあ僕の青春なんて、それくらいのもんである。人生やり直してえ。


それはともかく、そのとき泊まったのが確か、このホテルだ。懐かしい。
僕がカナダへ発つ直前の、5月か6月。本州でシーズン最初に海開きしたとかで、この白良浜(しららはま)を選んだ。
そして雨の予報だったのを晴れに覆し、人生で使える幸運をだいぶ消費してしまったんだった。


少し行くとあるのが、千畳敷。すっかり忘れてたけど、ここも来たな。


その近くにあるのが、ラーメン屋さん。そうだ、ここも来たな。


じゃーせっかくなので、5年ぶりに。和歌山ラーメンすなわち、しょうゆとんこつラーメンを煮玉子つきで。旨いわ。

良いもんばっか食ってるなあ、と思われるかもしれないが、こういう「ちゃんとした食事」は日に一回もしくは零回である。
他は質素に済ませているのだ、貧乏旅人だからね。庶民にできる範囲の贅沢さ。


いくつか温泉があるので、シュールな感じの、寂れた感じのところへ。


しかしお湯の加減で、今日は家族風呂のみ営業とのこと。じゃ仕方ない。
もう一ヶ所あたるも、石鹸等は使えない、入湯のみの露天だった。潔癖症では無いけど、汚れは落としたいしな。


ならば、この辺は違うということか。先へ進むと、静かな国道沿いに小さな温泉郷が。廃業してしまったところもあるものの、


ひっそりと佇む、昔ながらのホテルは営業している。日帰り入浴と掲げてあったので、入ってみることに。


正解だった。洗い場4つで内湯のみの小さいお風呂だが、海を眺めることができる。そして僕以外に利用者はいない。
お湯は、ややぬるぬる。他にも、よもぎ・薬草・木酢液、の各湯が用意されていた。
自分は、ふつうのだけ入れれば充分満足だけど。これは最高。

温泉ばっか入ってるなあ、と思われるかもしれないが、日帰り利用ならせいぜい600円前後だ。
庶民にできる範囲の贅沢さ。


その昔、シラサギが傷を癒やしているのを和尚が発見。温泉の始まりとなったのだという。
こういう言い伝えが、各地にあるからおもしろい。伝承に興味のある方は、お読みいただければ。


火山の無い地域だが、温泉が存在する。
海プレートが沈み込むときに熱水が発生し、温泉をつくると考えられているそうだ。
地学に興味のある方は、お読みいただければ。


気分も上がったので、こちらもひっそりと営業している、向かいの商店へ。
キンキンに冷えてやがる500mlの缶ビールを購入した。たまには良いだろう。
ちょっと好きになった地域には、少しくらい貢献したいしな。たかだか3,000ペリカくらいで偉そうな口を利くなという話だが。


そしてすぐそばに、これまたひっそりと道の駅があるのだ。もはや、ここに滞在するという選択肢しか無い。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:206km/Total:14,008km】


6月28日(水)

梅雨前線、遂にやる気になってくれたんだな。先生は嬉しいぞ。


和歌山県および本州の最南端にあたる、串本(くしもと)町へ。更に橋を渡った先の、大島へ。


おっp…じゃなくて、ナザール・ボンジュックというトルコのお守り。
メデューサの目といわれていて、他人の邪(よこしま)な目や悪意を撥ねつけ、災厄から守ってくれるのだ。


と、書いてある。文化に興味のある方は、お読みいただければ。


しっかりと整備された遊歩道を歩いていくと、


トルコ記念館があり、


慰霊碑がある。これは明治中期に起きた、エルトゥールル号遭難事件のもの。
死亡・行方不明者が587名にも上った一方、救出された69名は、当時の住民たちによって介抱された。
トルコが親日国だといわれる由縁であり、また両国の友好が始まった地ともいえるのが、この地域であるというわけだ。


正直ぼんやりとしか知らなかった事実だけど、こうして現地を訪れることで改めて勉強になる。


ムスタファ・ケマル・アタテュルク。祖国解放の指導者として活躍した英雄で、トルコ共和国の初代大統領だ。


先端にあるのが、樫野埼(かしのざき)灯台と、灯台守の旧宿舎。
エルトゥールル号事件の際には、遭難者が断崖絶壁を登り、ここに辿り着いたらしい。


階段を上がり、海を眺めることができる。

このあたりは、非常に興味深いところだった。
メジャーな観光名所よりこういうマイナーな、というと失礼かもしれないが、スポットの方がおもしろい。


本土側へ戻って少し行くと、橋杭岩(はしぐいいわ)とかいうのが。さっきの大島まで、大小40ほどの岩が並んでいる。
むかし弘法大師と天の邪鬼が、一晩で橋を架けられるか賭けをした。結果、橋の杭だけ残ったのだそうだ。
伝説に興味のある方は、お調べいただければ。


海沿いを北東へ走り、太地(たいじ)町。ここは古くから、捕鯨で知られている町だ。


クジラ、たぶん食べたことないんだよな。ならば、せっかくだ。くじら料理専門のお店に入ってみる。


シンプルに、刺身定食をいただく。当然お値段は安くないものの、ここまで来たら奮発するしかあるまい。
ミンククジラと別のクジラと、それぞれの身や尾の部分。他に、舌をつかったお吸い物など。


上品な味わいで、おいしかった。
一般的な魚の刺身と比べてどう違うのか、僕の低俗な味覚から判じ形容するのは、ちょっと難儀だけれど。


あとどうしても気になったので、もう一ヶ所のお店で鯨の串カツを。
一般的な肉のカツと比べてどう違うのか、僕の以下略。でもやや弾力があって、旨みが口中に広がって、おいしかった。


捕鯨に関しては、国際的に論争や過激行動も起こっている。
伝統や歴史や生活環境が違えば考え方も違うから、まあ一筋縄にはいかないよね。

手前が関わっている狩猟や有害獣駆除にも、通ずるものがあるな。


三重県に突入した。ここ紀宝(きほう)町は、ウミガメが産卵に来る場所だという。


道の駅には、ミニ水族館。大きなウミガメが5頭ほど泳いでいた。ちゃんと映ってないけど。


小ガメも。子ガメか。餌を買うと、与えることができるらしい。


それを学習したのだろう。手ぶらの僕が近付いただけで、めっちゃ集まってくる。
わーかわいいと思うか、こんな狭い世界に閉じ込められて可哀想にと思うか、これにしても考え方は人それぞれ。


山道に入り込み、小さな港町や小さな山あいの集落を越え、


今日も終わっていく。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:258km/Total:14,266km】


2017年6月27日火曜日

【6月25-26日(日-月)】 But it's driving me mad, going out of my head [車の旅58-59日目]

6月25日(日)

小雨がパラついている。


兵庫県を抜け、今度は京都府へ戻って来た。


福知山市のホテルで、日帰り入浴。
昨日はまだ体調が微妙で、あまり入る気にならなかったので。入らない方が良いような気もしていた。


アウトレイジ的な人だろうか、と周囲を不安にさせないための、入れ墨おことわり。
九分九厘、お風呂屋さんには掲示されている。
ただファッションとしてのタトゥーも駄目となると、ちょっと行き過ぎている気はするのだが。
カナダなんか、彫り物してない人の方が少ないと言っても過言では無かった。
LGBTにしてもそうだけど、多様性の受容に関しては、日本は非常に遅れているよね。

とりあえず、体も洗わず湯船に入るおっさん共の方を、よっぽど立ち入り禁止にしていただきたいところだ。
迷惑は受容できない。


京都市から、奈良県は奈良市の方へ。京都府と福井県はお隣だが、ショートカットはしない。まだまだ南を周るのだ。
兵庫と同様、交通量の多い休日の街をわざわざ走る。だから車線いくつあんねんて。


いや疲れる。大きいところは、もう充分。


一昨日も昨日も、ちゃんとした食事をしていない。 胃も温かい食べものを欲しているし、そろそろスタミナ付けとこうか。


スタミナラーメンというのを、半チャーハンセットで。ピリ辛のスープと、味の沁みた御飯が旨い。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:252km/Total:13,647km】


6月26日(月)

先にいっておくと、わざわざ書くようなことは特に何も無い一日。
インスタ映えならぬ、ブログ映えがしないというやつである。


土曜日曜と、大きいところを走り続けて疲れた。山道に突入する。


落ち着くわ。


日中でも、ふつうにシカちゃんがうろついていた。急斜面の方へ逃げていった。


和歌山県に入り、かつらぎ町というところ。広く山に囲まれている感じだ。


週に一度のコインランドリーを済ませ、日没前から道の駅で読書タイム。

ここは駐車場と道との間に、植栽で垣根をつくってくれている。車中泊利用者としては、ちょっとありがたい。
何も無いと、車のライトや人の目なんかに晒されるので。まあ暗幕は張るし、寝ちゃえば分かんないんだけど。


21時ころ、大きめのお風呂屋さんへ。月曜の夜から、けっこうな人で賑わっていた。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:155km/Total:13,802km】


2017年6月26日月曜日

【6月23-24日(金-土)】 書きためたダイアリー 今はどの辺り [車の旅56-57日目]

6月23日(金)

夕景も、朝景も良し。


東へ少し行くと、兵庫県。待たせたな、帰って来たよ。一ヶ月ぶりだ。
県は見切れちゃったものの、見えている方の市は、


赤穂市。車を停め、ちょっとお散歩。なかなか長閑な街だ。


赤穂城跡の門扉を叩く。 別に城めぐりをしているわけではないけど、近くに来ると立ち寄ってみたくなる。それが城。


赤穂といえば、何といっても赤穂義士。
特に詳しくは無いが、子どもの頃、お正月にやってた12時間ドラマとか観てた記憶がある。

大石邸をはじめ、浪士たちの旧宅は幾つも残っているようだ。


大石神社。大願成就などの御利益があるらしい。四十七士の木像が、ずらりと立ち並んでいる。壮観。


義だね。規律や常識を覆してでも、成し遂げねばならないこともある。


街なかを、ぶらりと。パンフレットか何かにも書いてあったが、都会すぎず田舎すぎない、穏やかなところだ。
そしてこの時計は、


からくり時計になっている。毎正時、赤穂浪士たちの物語を簡潔明瞭に紹介してくれる仕様。


全体で3分くらい。その一部。


内堀には、黒い鳥と書いてコクチョウが棲んでいる。


本丸の庭園には、当時の建物がコンクリート張りで再現されていた。
ダイスの間って何だろう、賭博部屋だったんだろうか。


♪まーるさんっかくしかっくー、っていう歌あったよね。


赤穂は、塩の名産地でもある。塩味(しおみ)まんじゅうを購入。
なんやかんや、午前中いっぱいくらいを赤穂で過ごした。のんびりできる、良いとこだったな。


先へ進み、かき巻きというのを食してみる。言わずもがな、柿じゃなくて牡蠣だ。
齧ると、口の中にカキの汁が溢れ出てくる。旨いわ。


東に突っ走って兵庫をすぐ抜けるのもつまらない。もう少しふらつくべく、北へ向かう。
たつの市。ぼく、たつや。惜しいな、一文字ちがいだ。


宍粟(しそう)市。ぼく、さそう。惜しいな、これも一文字ちがいだ。
たつや市で佐宗市だったら、問答無用で市境あたりに移住したのだが。


よい温泉。「良い」じゃなくて「与位」らしい。
ほぼ貸し切り状態で、目の前の森林を眺めながら露天でのんびり。良いよい。


田舎道を進み、


近畿で第1号だという道の駅。何故か、でかい林檎が。


小さいけど、あまり車も通らない、静かなところだ。
だいぶ走行距離も少ないが、今日も早めに、ここで終えるとする。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:132km/Total:13,152km】





夜中に目が覚めた。と同時に、激しい腹痛に襲われる。かつて感じたことの無いような、急激な痛みだ。
気分も、たいへん悪い。トイレに行かなくては。せいぜい50mほどの距離が、とても遠い。ふらふらする。


気が付くと、ベンチに突っ伏していた。数十秒か数分か分からないが、気を失っていたらしい。貧血だろうか、久々だな。
などと悠長に考える間に、痛みもまた押し寄せてくる。何とか個室に辿り着き、二・三十分ばかり苦しんだ。

落ち着きを取り戻したので、カップ自販機でホットココアを購入し、啜りながら体を休める。
んー、食あたりっぽい。カキの可能性が濃厚か。他はパンくらいしか食べてないしな、昨日は。
でもそうだとすると、もっと酷くなりそうな気もするが。敵の勢力が弱かったのか、手前の防衛力が意外と強いのか。

まだ軽く疼いている腹を抱えながら、浅めの睡眠に落ちていく。





6月24日(土)

朝。まだ体内に違和感は残るものの、悪化はしていないようだ。助かった。


鳥さん、寝ぼけてんのかな。近寄っても、まったく反応しない。まさか、おたくも食あたりじゃないよね。


本調子では無いが、旅は続行できる。今日は気ままに走るとしよう。


山道を越え、養父(やぶ)市と朝来(あさご)市と、難読地名シリーズ。


南へ下り、姫路市。そこから東へ、高砂・加古川・明石・神戸・芦屋、と各市を国道で一筆書きしていく。


車線いくつあんねん。


どこも大きい街だ。土曜日ということもあってか、ほぼずっと渋滞が続いていた。
そんななか何時間も運転してしまい疲れたが、兵庫県がどれだけ都市なのかということは理解できた。
僕の住める場所では無いな。


宝塚大劇場をチラ見。いつか、演劇も観賞してみたいね。
ちなみに運転中、どう見ても明らかに男役の方が二人、道を歩いていた。
めっちゃスタイル良くて、めっちゃキリッとしてて、めっちゃカッコいい。
並大抵の野郎どもより、めっちゃイケてた。やっぱ違うね。

終わってみれば、昨日よりも走ってるし。
まだ体調は芳しくないが、明日にはそれなりに快復していることを祈って。おやすみ。


[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:243km/Total:13,395km】