夕景も、朝景も良し。
東へ少し行くと、兵庫県。待たせたな、帰って来たよ。一ヶ月ぶりだ。
県は見切れちゃったものの、見えている方の市は、
赤穂市。車を停め、ちょっとお散歩。なかなか長閑な街だ。
赤穂城跡の門扉を叩く。 別に城めぐりをしているわけではないけど、近くに来ると立ち寄ってみたくなる。それが城。
赤穂といえば、何といっても赤穂義士。
特に詳しくは無いが、子どもの頃、お正月にやってた12時間ドラマとか観てた記憶がある。
大石邸をはじめ、浪士たちの旧宅は幾つも残っているようだ。
大石神社。大願成就などの御利益があるらしい。四十七士の木像が、ずらりと立ち並んでいる。壮観。
義だね。規律や常識を覆してでも、成し遂げねばならないこともある。
街なかを、ぶらりと。パンフレットか何かにも書いてあったが、都会すぎず田舎すぎない、穏やかなところだ。
そしてこの時計は、
からくり時計になっている。毎正時、赤穂浪士たちの物語を簡潔明瞭に紹介してくれる仕様。
内堀には、黒い鳥と書いてコクチョウが棲んでいる。
本丸の庭園には、当時の建物がコンクリート張りで再現されていた。
ダイスの間って何だろう、賭博部屋だったんだろうか。
♪まーるさんっかくしかっくー、っていう歌あったよね。
赤穂は、塩の名産地でもある。塩味(しおみ)まんじゅうを購入。
なんやかんや、午前中いっぱいくらいを赤穂で過ごした。のんびりできる、良いとこだったな。
先へ進み、かき巻きというのを食してみる。言わずもがな、柿じゃなくて牡蠣だ。
齧ると、口の中にカキの汁が溢れ出てくる。旨いわ。
東に突っ走って兵庫をすぐ抜けるのもつまらない。もう少しふらつくべく、北へ向かう。
たつの市。ぼく、たつや。惜しいな、一文字ちがいだ。
宍粟(しそう)市。ぼく、さそう。惜しいな、これも一文字ちがいだ。
たつや市で佐宗市だったら、問答無用で市境あたりに移住したのだが。
よい温泉。「良い」じゃなくて「与位」らしい。
ほぼ貸し切り状態で、目の前の森林を眺めながら露天でのんびり。良いよい。
田舎道を進み、
近畿で第1号だという道の駅。何故か、でかい林檎が。
小さいけど、あまり車も通らない、静かなところだ。
だいぶ走行距離も少ないが、今日も早めに、ここで終えるとする。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:132km/Total:13,152km】
夜中に目が覚めた。と同時に、激しい腹痛に襲われる。かつて感じたことの無いような、急激な痛みだ。
気分も、たいへん悪い。トイレに行かなくては。せいぜい50mほどの距離が、とても遠い。ふらふらする。
気が付くと、ベンチに突っ伏していた。数十秒か数分か分からないが、気を失っていたらしい。貧血だろうか、久々だな。
などと悠長に考える間に、痛みもまた押し寄せてくる。何とか個室に辿り着き、二・三十分ばかり苦しんだ。
落ち着きを取り戻したので、カップ自販機でホットココアを購入し、啜りながら体を休める。
んー、食あたりっぽい。カキの可能性が濃厚か。他はパンくらいしか食べてないしな、昨日は。
でもそうだとすると、もっと酷くなりそうな気もするが。敵の勢力が弱かったのか、手前の防衛力が意外と強いのか。
まだ軽く疼いている腹を抱えながら、浅めの睡眠に落ちていく。
6月24日(土)
朝。まだ体内に違和感は残るものの、悪化はしていないようだ。助かった。
鳥さん、寝ぼけてんのかな。近寄っても、まったく反応しない。まさか、おたくも食あたりじゃないよね。
本調子では無いが、旅は続行できる。今日は気ままに走るとしよう。
山道を越え、養父(やぶ)市と朝来(あさご)市と、難読地名シリーズ。
南へ下り、姫路市。そこから東へ、高砂・加古川・明石・神戸・芦屋、と各市を国道で一筆書きしていく。
車線いくつあんねん。
どこも大きい街だ。土曜日ということもあってか、ほぼずっと渋滞が続いていた。
そんななか何時間も運転してしまい疲れたが、兵庫県がどれだけ都市なのかということは理解できた。
僕の住める場所では無いな。
宝塚大劇場をチラ見。いつか、演劇も観賞してみたいね。
ちなみに運転中、どう見ても明らかに男役の方が二人、道を歩いていた。
めっちゃスタイル良くて、めっちゃキリッとしてて、めっちゃカッコいい。
並大抵の野郎どもより、めっちゃイケてた。やっぱ違うね。
終わってみれば、昨日よりも走ってるし。
まだ体調は芳しくないが、明日にはそれなりに快復していることを祈って。おやすみ。
[大体の走行ルート] ※実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:243km/Total:13,395km】
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