2015年12月31日木曜日

【12月30日(水)】 薪ストーブは突然に [活動266日目]

川合地区にて総仕事というのがあると知ったので、来させてもらうことに。
主に道場の大掃除をするのだ。


お寺の無い和泉地区には、各集落に道場が存在し、中にはこのような仏壇がある。


川合のものは一段と立派で、仏具には金箔が貼ってあるのだとか。


磨くことで輝きが増す。時おり研磨剤も塗布し、ぴかぴかにしていく。
「磨きもん」と呼ぶみたいだ。


気を利かせてくださり、手伝っているという証拠写真も撮っていただいた。
小田和正のジャケットみたいになってるけど。


高いところを煤払いし、掃除機をかけ、雑巾で水拭き。


それから、屋根裏の倉庫部分も。
ひっでえ埃と、へくさんぼ(カメムシ)の死骸が大量である。


窓から射し込む光に、塵が煌めく。むせる。
みんなの協力で、道場は綺麗になりました。

せっかく掃除モードなので、リースしてもらっている軽トラの内部清掃や、自宅の掃除機がけなども済ませる。


夜。お隣さんが夕飯に招いてくださったので、お邪魔させていただいた。
ひと足早い御節や、奥さん手製の茶碗蒸しなどが並ぶ。うまいという言葉しか出てこない。


こちらのお宅には薪ストーブが入れてある。いいなあ。炎を眺めるのも愉しいし、非常に暖かいので実用性もある。
食卓に出ている芋や餅は、この上に置くことで調理されていた。


鉄瓶で沸かした湯は、柔らかみが出るという。
これで割った下町のナポレオンは、いっそう優しい口当たりであった。


ストーブ近くで乾燥されていたのは、芋けんぴ。ではなくウコン。和泉で栽培されたそうである。
齧らせてもらったけど、やはり苦い。でも食べられなくはない。
ショウガみたいな風味だなと思ったらショウガ科だった。毎にち摂れば超健康になりそうやね。


シメに出してくださった温そば。毎度お馴染み「九頭竜楽しみ隊」が打ったものだ。
まいたけ入りで、うまい。そば湯もうまい。

こうなったらもう、無事に年を越せないわけがないな。


2015年12月29日火曜日

【12月28日(月)】 手を伸ばし 気持ちつかまえて [活動264日目]

前の記事にて誤解があったかもしれないので、いちおう補足を。
大野市内のお店は、ほぼ全てにおいてフレンドリーで、皆さん活きいき愉しそうに営業しています。経験則で九割以上。
ただそれでも、何分かは こんなこともある。たまたま巡り合わせが悪いこともあるやろうし。
今回は、店員さんが僕の顔を生理的に受け付けなかったのかもしれんしな(笑


官公庁は御用納の日。
「九頭竜楽しみ隊」の方々をお呼びし、手づくり年越しそばを食すのが慣例だそうだ。
和泉支所の方が天ぷらを揚げるので、その手伝いをしたり和室で会場設営したり。


支所・公民館・診療所・消防分遣所の面々が交代で訪れ、おろし天ぷらそばでお昼ごはん。うまい。
1杯でもけっこうお腹が膨れるが、中には4杯いった方も。

片付けが終わった頃、電話が一本。


川合地区のお母さんから、お餅をついているので来ないか、とのお誘いだった。もちろん行きます。
餅つき機で二升の餅米をつく。これを何度も繰り返し、大量のお餅をつくる。年末恒例のようだ。


前に採ってきたという、自然のヨモギを混ぜ込む。本格的である。


つきたて熱々のお餅を丸めていく。


できたては柔っこいので、このまま一日置いておくらしい。


ごま・あんこ・きな粉も、まぶしていく。


お母さん方の手つきは見事だ。次々と出来上がる、美味しそうなお餅。
わいわいしながら、笑いながら作業するのは愉しいね。


んー、おいしそう。というか、いくつか摘ませてもらったけど実際うまい。
市販されてるものとは比べ物にならないほど、味も食感も最高だ。


「ごじる」という、すり潰した大豆のお汁もいただいた。初めて口にしたが、うまい。
言うなれば、どろりとした豆乳。味付けは だしと醤油だけの、やさしい風味である。

漢字にすると「豆汁」または「呉汁」で、親鸞聖人の好物だったそうだ。
その命日につくり、道場に集まって みんなでいただく。それが川合地区民の通例。


おみやげも頂いてしまった。ありがたい。


夕方、保育所を突撃訪問し子どもたちと遊び納め。
女の子たちは、お正月用に紙で工作をしていた。いいねえ。


翌日、固まってきたお餅をお母さんが自宅に届けてくれる。
よもぎの他にも、プレーン(?)・豆・えび・とちの実と、たくさんの種類がある。ありがたい。


2015年12月27日日曜日

【12月27日(日)】 理想と違うような愛のない世界なら居たくもない [活動263日目]

※以下の記事には、特定の団体に対するネガティブな内容が含まれます。
ご一読の際には、あらかじめご了承ください。






贈答用に買い物をしようと、街なかは七間(しちけん)通りのお菓子屋さんへ。
店に入ると、若いお姉ちゃんの店員二人から「「いらっしゃいませー」」の声が…… 無い。

何か不穏なものを感じつつも、けんけら(大野銘菓。大豆粉と水飴を練ってひねった、堅めの菓子)を手にし、
もう一つ別のお菓子も買おうと、訊ねてみる。

すみません、これって、バラ売りしてますか?
「あー、今日はもう売り切れたんでー、うん」

うん。ナメてんのか。
フレンドリーなどではない、ただただ横柄な態度。

何か嫌なことがあったのかもしれないし、疲れてたのかもしれないし、ピリオドだったのかもしれないけど。
でもプロとしてやる以上、ちゃんとしようよ。と思う。
作り笑顔で機械的な対応しかしないよりは、分かりやすいぶんマシなのかもしれないが。
いずれにしても、『悦んでそれができないのであれば、やるべきではないんじゃないのか』

せっかく観光客なんかが来てくれても、そんな態度では幻滅されるだけだ。
店だけでなく、まち自体に対して悪い印象しか残らなくなる。
それは結局、巡り廻って自らの首を絞めるのだと認識した方が良い。

僕が過剰なんかもしれんけど、正直「この店には二度と来んわ」と思った。

直後に立ち寄った酒蔵のお姐さんとは、自然に笑顔で会話ができたし、丁寧に梱包もしてくれた。
ほら、それですよね。



大野も和泉も魅力だらけやけど、あかんところも当然ある。
一長一短なのは、世界じゅう何処へ行っても同じだ。
その良い部分も悪い部分も、僕は悦んで、ありのままを発信していきたい。
大野も和泉も、大好きだから。

あらかじめご了承ください。


2015年12月26日土曜日

【12月25日(金)】 And so this is Xmas I hope you have fun [活動261日目]

世間さまはクリスマス。


福祉センター内の和室にて、仏壇清掃。老人クラブの方3名と一緒に。
ふだん使われることは滅多にないが、それでも溜まる埃を払ったり、並べてある道具を磨いたり。


ついでに床の間と置き物も綺麗にする。

老人会・懇親会・講演会・勉強会・健康体操など、普段よく使用されている和室。一段、気持ち良い環境にできた。
ちなみに30年ほど前までは、ここで結婚式も行われていたそうである。


夜は、ご近所さんに招待していただき、焼き肉パーティ。
5人家族と囲む食卓は、話と笑い声が絶えず、賑やかで楽しい。お肉も、より一層うまい。
やっぱり食事は誰かと一緒が良いですね。

下の子ふたりと接する長男くんの姿に、かつての自分が僅かにオーバーラップしていた。
僕よりも、この子の方がよっぽどしっかりしてるけどな、と思いながら。


食後は人生ゲーム。僕は末っ子ちゃんとタッグを組む。教師からスポーツ選手へ転職し、高級住宅や株券を購入。
しかし子ども強し、長女ちゃんが100万ドル以上を稼ぎ大勝した。ちくしょー

入荷したばかりのようで、3人きょうだいのなかでブームになっているらしい。
電子ゲームよりも、こういうアナログなもので遊ぶのがよっぽど健全やね。

ちなみに佐宗家(実家)でも、お正月になると家族で疑似人生を愉しむのが慣例。
さいきんは全員が揃わんで、なかなかできないけども。主に僕のせいだけども。



いつもの就寝時間より、だいぶ遅めに寝室へ向かった子どもたち。
そのあとはご夫妻と、大人の語らいタイムだ。

三年前、自ら望んでド田舎の和泉地区へ越してきた一家。ある種の「変人」であるあたり、同じ空気を感じる。

たまたま縁があってやって来て、地域の人たちが快く迎え入れてくれて、
決して無理をしているわけではなく自分にできることで地区に貢献していて、
子育て環境や人の温かさなどの素晴らしさを肌で感じていて、和泉が大好きで。
「移住者組」どうし、共有する想いは多い。

お互い、少なくともしばらくは和泉で暮らしたいと考えている。
とか言って、50年後もここでお喋りしてたらおもしろいよね、なんて笑い合うのであった。


2015年12月25日金曜日

【12月24日(木)】 クリスマスプレゼントに まだ 間に合うからもらっとくよ [活動260日目]


訪れたのは、和泉地区のデイサービスセンター「わくわく館」。
今日はクリスマス会があるということで、お邪魔させていただくことになったのだ。


皆さんに配る用のミニツリーを、職員さんと一緒に折り紙でつくる。

そして僭越ながら、カラオケで十八番の「あの鐘を鳴らすのはあなた」を熱唱。
声が出しやすく歌いやすいし、広い世代に対応できる一曲である。


ちょっとしたゲームをし、フルーツとスポンジを配って、


各々で盛り付けてクリスマスケーキをつくる。僕もごちそうになりました。うまい。


先日、トイレットペーパーの芯で制作したという門松が。これ良いなあ。


僭越ながら、篠笛でも「聖しこの夜」と「ふるさと」を演奏。
皆さんがカラオケタイムを愉しんでいる間、


職員さんに教わり、その門松をつくらせてもらった。良いねえ。車に飾っておこう。
しめ縄づくりは前にやっているので、これで憂いなくお正月を迎えられるな。


さて、夜は街へ下り、宿直をしている方のところへ冷やかしに。
テーブルには、大量の差し入れの品々が広がっている。
一緒に食べて、テレビを観て、お喋りして、前に友人が持って来てくれたゲームをして、勝手に愉しませてもらう。

まあそもそもクリスマスというのは欧米諸国では家族で過ごす日でありますし神道信仰が主である日本国においては別段お祝いをする必要性は無いのであってましてや恋人たちが密な時間を持つというのは本末転倒でありその上この日に合わせて婚姻届を提出するなどという行為は全く以て意味が無(以下略


2015年12月24日木曜日

【12月22/23日(火/水)】 But the party don't stop no [活動258/259日目]

12月22日(火)

児童館へ遊びに行くと、小学生17人全員、珍しく揃っていた。
いよいよ冬休みに入った子どもたち。宿題の漢字ドリルなどをある程度片付け、卓球やサッカーで遊ぶ。

女の子の間では一輪車が軽く流行っているらしい。ちゃんとやったことの無い僕も挑戦するが、乗れない。
たまに来て練習するかね…


焼き芋もいただいてしまった。ほくほくして甘くて、うまい。
あ、これがあるで みんな揃ってたんか(笑


夜は和泉支所の忘年会。畏まったカタチでするのが通例らしいが、今回は「やきとりの名門 秋吉」へ。
福井県を中心に展開している、界隈では有名なお店。値段よし味よしで、間違いないと聞く。
こっちへ越してきてからまだ訪れたことが無かったので、意を汲んでいただいたのだ。


一般の焼き鳥と比べると小さめなので、一口で一串いけてしまう。
味がしっかりしており、これはうまい。ビールと最高に合いますねえ。

僕の今後の去就についてなど、親身に考え話をしてくださり、嬉しかった。
四軒目まで周り、草木も眠る丑三つ時に帰宅するのでした。


12月23日(水)

上大納(かみおおの)地区の集会所にて行われる、クリスマス会にお邪魔させていただけることに。
僕は朝日区民なのに、恐縮である。


この写真は、僕が着任してすぐ、上大納を案内してもらったときのもの。4月10日だ。
和泉の中心地である朝日から車で10分ほどのここは、
豪雪地域の和泉でも群を抜いて積雪量のある、超豪雪地区だ。今年は異常な暖冬で、未だゼロだが。


さて、食卓には おでんを始め、ごっつぉ(ごちそう)がずらりと並ぶ。


上大納の方ほぼ全員、30~40名が集い、わいわいと楽しい宴に。

普段あまり交流の無い方とも話せるので、ありがたい機会だ。
ここに来てなお初対面の方もいるが、それでも超オープンに受け入れてくれて、明るく話をしてくれる。
和泉の人の温かみだよなあ。「田舎は閉鎖的」という一般的イメージとは、やはり程遠い。


手づくりだというデザート三種もいただく。写真に写っていないショートケーキは、このとき既に胃の中。
甘党の僕には たまりませんね。うまい。


みんなで片付けをし、お開き。
手土産も持たせていただいてしまった。ありがたいです。

また少し、上大納の方々と親睦を深められたかな。
雪が積もり始めたら、雪かきや屋根雪おろしの手伝いに来させてもらおう。