洗濯機、壊れる。モーター音はすれども、回らなくなってしまった。
ただただ水に浸かり、排水後は びちゃびちゃの洗濯物が残るだけだ。昨晩は手作業で絞って脱水した。
住まわせてもらっている家に、元々あった洗濯機。ふた昔も前の型だから、さすがに寿命だったのだろう。
そこで当面のあいだ代用するのが、
二層式洗濯機。二代前の協力隊の方が当時、別の家で使用していたという。同期でも、使っている人はいるだろう。
汚れが落ちやすい、洗いと脱水が同時にできる、シワになりにくい、単純な構造だから壊れにくい、など実は利点も多い。
洗い・すすぎ・脱水と、逐一手動で操作する二層式。ボタンひとつで済む全自動に慣れていると、面倒にも感じる。
しかし本来、これでも充分過ぎるくらいなのだ。毎にち手洗いすることを思えば、何とありがたい機械なのか。
自転車旅行時代は、洗濯も飲み水も温かいシャワーも寝る場所も、ままならない状況だった。
それらが当たり前に得られるというのがどれだけ幸せなことか、思い知らされたものである。
にもかかわらず、日常はいつの間にやら、有り難みを忘却の彼方へと追いやってしまう。
「当たり前」に存在するものへの感謝を、忘れてはいけない。
などと、洗濯機からまた随分と大仰なテーマに移行したものだ。
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