朝一番で、地区の草刈り。刈払機を持つ方は機械で、それ以外の方は鎌を手に、土手を綺麗にする。
都会なら「誰かがやってくれる」「業者さんに頼む」「お金で解決する」ことも、田舎では相互扶助だ。
一時間以上の作業を終えると、近所のお母さんが差し入れをくださった。
練りものや大根等のお煮しめ。味が染みていて、美味い。ごちそうさまでした。
気持ちが草に向いているついでに、家の周りで伸び放題だった奴らも刈り倒す。
シャワーで汗を流し、やって来たのは阪谷(さかだに)地区。
大野市に移住してきた方々の集う、移住者交流会が開催されるのである。
幅広い年齢層で、15人ほどが参加していた。
一年間限定の移住とはいえ、住民票は移してきている新隊員も来てくれた。
軽く自己紹介をし合い、
すぐ裏手の林で、笹の葉を採集する参加者たち。
クロモジという植物も集める。
お茶にするのだ。仄かに芳ばしい薫りが、鼻腔をくすぐる。
雨は降ったりやんだりしている。
笹の葉とクロモジから抽出された液体。
まずくも無ければ、おいしいという程でもない。だが、お茶であった。
しばし歓談を愉しんだら、
ご飯をつくる。火付けの手伝いをする新隊員。
そういえば、ベガとアルタイルの逢瀬も近い。
各々が雑穀米や白米でつくったおにぎり、味噌汁、猪肉、
持ち寄りの野菜、漬け物、ナスの煮付け、僕が道の駅で買ってきた天ぷらとじゃがいも煮、などが並ぶ。
お喋りしながら交流を深め、満腹となる参加者たち。片付けはみんなで協力。
最後にリクエストがあったので、僭越ながら「もののけ姫」を、篠笛で披露させていただいた。
繊細な楽器ゆえ、注目され少しでも緊張すると、上手く音が出ないものだ。口や手も震えてしまう。練習が足りんな。
交流会後、阪谷地区のミルク工房へ。
門番を倒して中へ入り、
ソフトクリームをゲット。前々から食べたいと思っていながら、チャンスを逃していたのだ。濃厚で、うまい。
向こうでは牛が放牧されており、どうやら食事の時間。
そこへ、イノシシの親子も乱入してきていた。写真では判別しづらいが。
今年は山に食べものが無いようで、熊や猪があちこちでよく出る。
ここまで下りてくるというのは、だいぶ切羽詰まっているのだろうか。
ちょっとした湿原地帯があったので、軽く歩いて散策。
同じく阪谷地区にある、白山ワイナリー。こちらも訪れたことが無かった。
こちらは自家農園を所有しており、そのワインは美味。
福井の梅を使用した、おすすめの「にごり梅わいん」を購入。どこかへお呼ばれしたときにでも、持参しようか。
阪谷探訪が終わったら、街なかの「モモンガコーヒー」で、寛ぎのひととき。
こういうお店は僕に似合わないが、たまには良いかね。
最後はまったりと、良い休日であった。
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