2017年4月14日金曜日

【4月11日(火)】 空を見上げて 新しい世界へ飛び込め [車の旅3日目]

何とか脚を伸ばして眠ることができ、一日目よりは深めのノンレム睡眠に落ちていた。
それでも、夜中に何度も目覚めてしまう。なかなか安眠とはいかないな。


通勤時間帯の、街の車列に紛れる。こういうところには向いてないから、早いとこ脱出だ。


金沢といえば、日本三名園の一つ、兼六園がある。せっかくだから、人生初来園としよう。


今日は朝から雨。しかし、濡れた庭園も雅なものである。


晴れている日なら、美しくて当然。ひねくれ者としては、雨の中で観賞するのは けっこう好きである。


悪条件の下でこそ、その本質が現れてくるというものだろう。


桜雨、という言葉もあるし。

そんな天候でも、見学者は少なくない。
しかも日本人は皆無に等しく、海外から訪れてくれたツアーの方々だらけであった。
ジャパニーズの文化や歴史や感性などが集約されているから、定番の場所なのかな。


冷雨に打たれるのも厭わず、黙々と草取りに従事する作業員さんたち。
人の手による、地道な努力と苦労によって成り立っているのだね。


向かいの、金沢城跡へ。


裏手の石垣脇から登城してみる。この辺は、全く人がいない。


本丸跡。ぱたぱたと、雨音だけが淋しげに響く。


一時間半ほど散策していたと思うが、手が冷えた。


表側から下城する。
水戸の偕楽園は訪れたことがあるから、あとは岡山の後楽園を残すのみか。

さて、このまま南へ向かっても、小松市とか加賀市とか大きそうなところへ行くだけ。
人や車の多そうな地は避けたいので、再びの富山県を目指して東へ。


県道から抜けていこうと思い、しばらく走る。が、その先でゲートに阻まれた。
冬季期間中、といっても5月いっぱいまで、通行止めらしい。じゃあ仕方ない。引き返す。


採石場が見られたから、まあ良しとしよう。


別の道から、富山へと向かう。


天然記念物、カモシカ。和泉で何度も見ているから珍しくも無いのだが、近い距離だったので撮っておく。


とある道の駅。木彫りのまちであるらしく、立派な七福神が屹立していた。
逆光だったけど、これはこれで神々しい。


寿老人は療養中らしい。こういうの素敵だよね。


ハイテクな看板が。これに釣られて中に入ると、売り子のお母さんがお茶を出してくれた。


田舎まんじゅうというのを購入。つぶあんの歯ざわりが良く、旨かった。

今度は岐阜県を目指し、県道を南へ。
途中で「瞑想の郷」という看板が目に入ったので、ちょっとおもしろそうだなと思い行ってみる。


おー、そういう感じか。お手洗いは、瞑洗房。格好良い。
でも瞑想よりは迷走したいので、ゴーバック。

そして薄々勘付いてはいたが、この県道の先も通行止めになっていた。本日二度目。


少し引き返し、別の道へ。天竺の湯、という温泉があったので、ネーミングに魅かれ入湯。
三蔵法師一行も、旅の終わりにここで疲れを癒やしたのかな。

こじんまりとしており、地元のおんちゃんが4,5名いるだけだった。
こういう小さいところの方が、くつろげるので良い。露天風呂で、山を見ながら温まる。


クロモジという植物を利用したアイスがあった。お腹の調子を整えるなどといわれているようだ。
香りがしっかりしていて、葉の苦みと氷菓の甘みが上手いことマッチしている。おいしかった。


それにしても この辺りは、まだだいぶ雪が残っている。豪雪地帯なのだな。


ウソみたいだろ。国道なんだぜ。これで。

脱輪したり崖から落ちたりしないよう気を付けながら進み、ケータイも圏外になるような集落へと入り、
そして嫌な予感はしていたものの、やっぱり通行止めにぶち当たった。本日三回目。
この時期は、基本的に山は越えられないよと。まあ当然だわね。

だが良さげなパーキングがあり、もちろん誰もいないし来ないので、そこで夜を明かすこととした。
まさに紆余曲折あり数十kmはムダに走ったが、良いじゃないか。それも旅の、おもしろいとこである。


[今日の走行ルート]
※大雑把に示しているため、実際の走行とは必ずしも一致しない

【走行距離:191km/Total:751km】


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