海沿いを、釜石市まで行く。
通勤時間帯の渋滞に、よそ者の僕が一台ぶん入り込んで申し訳ないと思いながら、
盛り土されているところや工事現場を横に見ながら、
車を内陸部に向ける。峠道には、崖崩れしている箇所も。
昔ながらの、細いトンネル。
ときどき小雨の降る、肌寒い日だ。
途中、風車のある道の駅に立ち寄る。風が強く、羽根がぐるんぐるんと回っていた。
おにぎりの他、かっぱ焼き・きりせんしょ、という郷土料理で軽食。どれも米からできている。
道の駅の名が「風の丘」というくらいなので、いつもこんなに風が吹いているのだろうか。
というのを売り子のお母さんに聞いてみると、大体いつもこんな感じらしい。
そして一帯の地名も「寒風(さむかぜ)」というようだ。おもしろいな。
花巻市に到着。ここには協力隊時代の同期が暮らしているので、顔を見に来た。
宮沢賢治の出生地である花巻。
直売所のユニークな名は、彼が太鼓の音を表現したものらしい。独創的である。
同期は午後休みを取ってくれ、車で案内をしてくれるという。ありがたい。
まずお昼ごはんを食べに、有名らしいラーメン屋さんへ。
にらラーメンというのを食す。ピリ辛で、これは旨かった。しかも530円という格安。
緑黄色野菜の栄養素とカロリーをたっぷり摂り込んだら、
次の場所へ向かう。前には、レトロな車を利用したらしいバスが走っていた。
壊れたら、交換する部品が無いのだとか。運転手さんもプレッシャーだな。
ワイナリーを見て、
早池峰(はやちね)神社というところを参拝。
早池峰山のある この一帯では、古くから山岳信仰が盛んだったそうだ。
ここでは、神楽も行われるという。
おいしいとウワサらしいアイスクリームを食べる。これは濃厚で、うまかった。
スイス原産で希少な茶色い牛を育て、そのお乳からつくっているらしい。
道中では、花巻の住民性だったり歴史だったり様々な事物を紹介・説明してくれ、非常に興味深かった。
まだまだ見どころはたくさんあるに違いないが、同期のおかげで、半日だけでもけっこう満喫することができた。
そして、紹介してくれた宿に泊まることに。普段は車中泊だが、たまには良いだろう。
一般的な旅館としても経営されているが、湯治部という方に宿泊。
湯治のために滞在できる、素泊まり用の施設といった感じだ。そういう概念があるのだな、知らなかった。
共用の炊事場や洗面場などがあって、一泊3,000円くらいから。安い。
中は古風で、非常に素敵な感じ。よく分からないけど、ジブリ映画に出てきそうだ。
各部屋の鍵は、簡易に南京錠。いいね。
案内してもらった部屋は二十三号室。偶然にも、僕のラッキーナンバーである。誕生日だというだけだが。
和室の6畳。落ち着ける、良い部屋だ。
温泉は3,4つ用意されているようだが、まず入ったのは、洗い場の数が4つだけの小さなお風呂。
内風呂と露天があり、外の湯からは、目の前の川がどうどうと流れる様を愉しめた。
ワイナリーで購入したワインと、同期がくれたチーズ。
このチーズは、個人の方が手づくりしているという高級なもの。食感がモチモチと、しっかりしており美味しかった。
舌鼓を打ちながら、旅の中途で初となるブログ更新をするのであった。
普段はなかなか、Wi-Fiに繋いでゆっくり作業できる場所が無いのである。
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:159km/Total:2,442km】
ドラゴンさん、花巻に来ていただいてありがとうございました!
返信削除ちょこっと補足すると最初のラーメン屋は「さかえや本店(満州ニララーメン)」、ワイナリーは大迫にある「エーデルワイン株式会社」、ソフトクリームは「ミルク工房ボン・ディア」になります。ぜひ遊びに来てくださいね! BY同期