自分以外には誰もおらず、真っ暗な静かな環境で、快眠できた。
ちょっと上流の日吉ダムというのをチラ見してから、出発。
京都府の北側、海の方を目指す。
ローカルな列車が追い抜いていった。
お昼はラーメンと焼飯をいただく。
店員さん4,5人が全員女性で、元気に仕事をされていた。
珍しいなと思ってしまったあたり、まだまだ日本の社会環境が後進なのか、手前が追い付いていないだけなのか。
このお店を見る限り、前進してはいるのだろう。
日本海づたいに行く。
のどかな田園地帯は、走っていて気持ちが良い。
都会と違って窓を全開にできるので、清涼な風を感じられる。
恐ろしく細い峠道もあるが。左にズレれば脱輪、右に行き過ぎれば斜面に落ちるという恐怖。
対向車とすれ違う際に、一度ガクンッとなった。
やべーやっちまったか、と焦るも、浅い溝なので容易に脱出できた。怖いね。
前方に見えてきたのは、
天橋立。一瞬だけ降り立ってみる。
ずっと歩いて、またはレンタル自転車で行けるようだが、それはいいや。
虹の足下にいては、その美しさが分からないでしょ。いやそれとは違うか。
京都の北端、丹後半島を周回していく。
古い家屋が、所狭しと肩を並べる町。
工事現場の無人信号で、一分半くらい待ちぼうけ。
ホーホケキョと鳴く鳥の声だけが聞こえる。穏やかだ。
浦嶋神社、という看板が目に入ったのは、その名も浦嶋という土地。
当然というべきか、浦嶋太郎の浦嶋である。
乙姫と太郎の像。
そして神社。
ざっくり言うと、常世の国で350年くらい過ごしたという浦嶋さんが、大明神として祀られているのだという。
全国の浦嶋伝承と比較しても、この地のものが最も古いようだ。興味のある方は、お読みいただければ。
こういう、土地特有のお話しというのはおもしろいね。
先へ行く。経ヶ岬(きょうがみさき)なる、近畿最北端の岬があるとのこと。
えーまじか。出くわしても、風貌から仲間だと思ってくれるかな。
頂上まで0.4kmとあったので、楽勝だぜと独りごち、上っていく。
階段はほとんど整備がされておらず、崩落したらしい石で埋まっていたけど。
けっこう急だ。そろそろ到着かな、と思ったらまだ半分。でも、既に良い眺め。
ちなみに、この海岸の岩石には柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見られる。
溶岩が冷え固まるときにできる割れ目だが、これが経巻を立ち並べたように見えることから、
経ヶ岬という名が付いたと云われているらしい。
同形態のものは世界じゅう数あれど、地域によって人によって、見え方が違うのだからおもしろい。
なかなか急だ。じんわりと汗をかきながら、
てっぺん。良いねえ。広大な海と、鮮やかな山と、人々の暮らす住宅と。
一筋の波・一本の樹・一軒の家からして美しいのだが、1000万画素程度の写真では伝えきれないのが無念である。
視覚だけではなく、嗅覚・聴覚・触覚も。全身で感じられるのは、その場に行った者のみの特権か。
空気を味わう味覚とか、何かしらを受け取る第六感までも、あるといって過言ではないだろう。
日が暮れていく。
丹後温泉というのを見つけたので、入湯。
マナーの悪い
露天からは、大体こんな景色が臨めた。海を見ながら入れる温泉は良いね。
もうしばらく走って、道の駅で泊まる。
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:217km/Total:5,627km】
0 件のコメント:
コメントを投稿