2017年5月21日日曜日

【5月19日(金)】 ただ珍しく面白く 月日のたつのも夢のうち [車の旅21日目]

ゆうべ車中泊したのは、公園のような広場のような場所の駐車場。
自分以外には誰もおらず、真っ暗な静かな環境で、快眠できた。


ちょっと上流の日吉ダムというのをチラ見してから、出発。
京都府の北側、海の方を目指す。


ローカルな列車が追い抜いていった。


お昼はラーメンと焼飯をいただく。

店員さん4,5人が全員女性で、元気に仕事をされていた。
珍しいなと思ってしまったあたり、まだまだ日本の社会環境が後進なのか、手前が追い付いていないだけなのか。
このお店を見る限り、前進してはいるのだろう。


日本海づたいに行く。


のどかな田園地帯は、走っていて気持ちが良い。
都会と違って窓を全開にできるので、清涼な風を感じられる。


恐ろしく細い峠道もあるが。左にズレれば脱輪、右に行き過ぎれば斜面に落ちるという恐怖。

対向車とすれ違う際に、一度ガクンッとなった。
やべーやっちまったか、と焦るも、浅い溝なので容易に脱出できた。怖いね。


前方に見えてきたのは、


天橋立。一瞬だけ降り立ってみる。


ずっと歩いて、またはレンタル自転車で行けるようだが、それはいいや。
虹の足下にいては、その美しさが分からないでしょ。いやそれとは違うか。


京都の北端、丹後半島を周回していく。


古い家屋が、所狭しと肩を並べる町。


工事現場の無人信号で、一分半くらい待ちぼうけ。
ホーホケキョと鳴く鳥の声だけが聞こえる。穏やかだ。


浦嶋神社、という看板が目に入ったのは、その名も浦嶋という土地。


当然というべきか、浦嶋太郎の浦嶋である。


乙姫と太郎の像。


そして神社。


ざっくり言うと、常世の国で350年くらい過ごしたという浦嶋さんが、大明神として祀られているのだという。
全国の浦嶋伝承と比較しても、この地のものが最も古いようだ。興味のある方は、お読みいただければ。

こういう、土地特有のお話しというのはおもしろいね。


先へ行く。経ヶ岬(きょうがみさき)なる、近畿最北端の岬があるとのこと。


えーまじか。出くわしても、風貌から仲間だと思ってくれるかな。

頂上まで0.4kmとあったので、楽勝だぜと独りごち、上っていく。
階段はほとんど整備がされておらず、崩落したらしい石で埋まっていたけど。


 
けっこう急だ。そろそろ到着かな、と思ったらまだ半分。でも、既に良い眺め。

ちなみに、この海岸の岩石には柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見られる。
溶岩が冷え固まるときにできる割れ目だが、これが経巻を立ち並べたように見えることから、
経ヶ岬という名が付いたと云われているらしい。
同形態のものは世界じゅう数あれど、地域によって人によって、見え方が違うのだからおもしろい。


なかなか急だ。じんわりと汗をかきながら、


てっぺん。良いねえ。広大な海と、鮮やかな山と、人々の暮らす住宅と。
一筋の波・一本の樹・一軒の家からして美しいのだが、1000万画素程度の写真では伝えきれないのが無念である。


せめて映像で。

視覚だけではなく、嗅覚・聴覚・触覚も。全身で感じられるのは、その場に行った者のみの特権か。
空気を味わう味覚とか、何かしらを受け取る第六感までも、あるといって過言ではないだろう。


日が暮れていく。


丹後温泉というのを見つけたので、入湯。

マナーの悪いおっさんやガキおんちゃんや子どもに殺意を覚え辟易としたものの、
そいつらその人たちが出てからは、のんびりとお湯に浸かるのであった。


露天からは、大体こんな景色が臨めた。海を見ながら入れる温泉は良いね。
もうしばらく走って、道の駅で泊まる。


[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:217km/Total:5,627km】


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