国道を避け、海沿いだが山の中の県道を走っていく。斜光が良い感じ。
結構な細い道だが、10分15分くらい行くと、2,3世帯しかないだろう集落があった。
おばあちゃんが田んぼで作業している。こんなところにも、人の暮らしはあるのだね。
日本海側をしばらく走り、
萩市に立ち寄ってみる。
産業革命遺産ということで、さいきん世界遺産に仲間入りしたものがいくつかあるのだ。
その中から、まずは反射炉を観てみる。
某テレビ番組の島を開発する企画でつくっているようだが、どんなものかは正直、よく知らなかった。
要するに、炎と熱をドーム内の天井に反射させ、原料鉄を融かす構造のようだ。
鎖国時代、欧米列強に対抗すべく洋式大砲を導入しようと、各地で反射炉づくりが行われたという。
現存しているのは、煙突の部分。萩の反射炉は試作的に造られたとみられているらしいが、
遺構として残っているのは国内で2基だけだそうだから、いずれ貴重なものである。
萩の城下町。この一帯も、世界遺産に含まれている。
随所に植えられている夏みかんは、市の果樹。
明治期に、困窮した経済を立て直すべく栽培が始められたとのこと。
いました、毛利さん。
萩城跡。
外堀の外側は、旧町人地。道も狭く、見た目もしっかり城下町だ。木戸孝允の旧宅などがある。
気温が高めなので、汗をかきながら、ぶらぶら散策した。
走行を再開し、また山道を行く。
すごいところにバス停があるな。時刻表を見ると、日に3本ほど通っているようだ。
マウスオブマウンテン、あと観ておきたいのは何処だろうか。
秋吉台、という名前は聞いたことがあったが、正直どんなものか知らなかった。
じゃあ行ってみるかと、美祢(みね)市へ。
突入したあたりから、既に良い景色だった。駐車場に車を停めて10分ほど軽くトレッキングすると、
めっちゃ壮観。すげー、これは来て良かった。
ここは、石灰岩が雨水などに溶食されることでできた、カルスト台地。
日系ブラジル人歌手みたいな名前である。君は1000%、みたいな。
写真や動画だと今ひとつなので、ぜひ肉眼でご覧いただきたい。
その地下部分にあるのが、秋芳洞(あきよしどうorしゅうほうどう)。鍾乳洞である。
せっかくなので、こちらも入ってみよう。
正面入口側と出口側、どちらからも入れるというので、出口の方から行ってみる捻くれ者。
いずれにしても、片道1kmちょっとを行って帰って来ないといけないのだ。
復路で零から拾になる方が、しっくり来るかなと思ったわけである。
入っていきなり、これでおしまい感の漂う空間を通る。
往路は、写真を撮りたい気持ちを抑えつつ、じっくり観賞しながら。
そしてカメラを解禁して、ここは表側。お店が並ぶ。
かつての干ばつの際、洞内で雨乞いが行われたらしい。カッパも一緒に。
橋を渡ると、
広大で壮大な地下空間。
観光できるのは1km程度だが、総延長は8.5kmほどもあるらしい。
各所に、自然の生み出した芸術作品がある。
そして人間が、おもしろい名前を付けるのだ。
んー、ちょっと苦しい気もするけど。
それぞれの場所にボタンが設置されており、押すと音声ガイドを聞くことができる。四ヶ国語で、これは便利。
高さ15mの、ゴールデンな柱。
天井から地下水が壁を伝い、その石灰分が何万年もかけて付着し、築かれたのだという。すげえ。
岩窟王。名前がカッコいい。
天井からの水が滴り落ち、地面から少しずつ固まってできたのだ。
石のタケノコと書いて、石筍(せきじゅん)という。
これも、良いものを観させてもらった。
反対側から入ったのは、こっち側の方が空いているという情報もあったため。
実際、校外学習らしい小学生や、ツアーの団体さんは表側からたくさん入っていた。
半世紀ほど前の、同じ場所。すごい人だな。
蛍街道、という名の冠された道の駅へ。
中庭には、やぐら。ここでお祭りもするようだ。良いね。
奥に温泉があったので入湯。ぬめぬめの強い、泉質の良さそうなお湯だった。
田んぼの風景を眺めながら、アイスキャンデー。
ちょっと時間は早いが、今日はだいぶ歩いたし、この場所で休むとしよう。
動画では、右上の方で僅かに光っているだけ。だが向こうの田んぼの方も含めると、20匹くらいは確認できた。
二時間くらいだろうか、飽きもせずに、ずーっと眺めていた。
頭がイカレていると思われるだろう。否定はしない。
[大体の走行ルート] ※大雑把に示しているため、実際の運転とは必ずしも一致しない
【走行距離:134km/Total:6,560km】
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